CHRISTIAN TETZLAFF テツラフ

2016年5月24日 (火)

トッパンホール15周年室内楽フェスティバル

II 5/16
ブラームス:チェロソナタ#2
シェーンベルク:浄められた夜
シューマン:ピアノ三重奏曲#1

III 5/18
ブラームス:ヴァイオリンソナタ#1
シューマン:詩人の恋
ブラームス:ピアノ四重奏曲#2

V 5/21
ヤナーチェク:ヴァイオリンソナタ
ベルク:4つの歌曲(弦楽四重奏版)
ブラームス:チェロソナタ#1
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲

VI 5/22
シューベルト:白鳥の歌
シューベルト:弦楽五重奏曲
以上全6回のうち4回を聴いた。
それぞれの感想は後回しにして、今回初めてテツラフの音楽に接する夫に説明しながら、改めて思ったこと。
彼の音楽はプログレッシヴ・ロックに近いなぁと。(プログレがクラシックの影響を強く受けているのだから、順番が違うと言えばそうだけど)
夫はプログレは好きなので、展覧会の絵とか春の祭典とかはクラシックのコンサートでも聴きに行くが、ウィーンフィルやコンセルトヘボウの演奏であっても、ベートーヴェンとかマーラーとかだと居眠りする。ところがクレーメルの演奏は結構好きらしい。それならテツラフも好きかも・・・どうやら当たったようだ。良かった~。「あなたが好きなジャン=リュック・ポンティよりもテツラフの方がロックしてるでしょ?」ちょっと違うか。
聴衆に男性が多かったのも、そういう理由かしら。

2016年1月 2日 (土)

2015年 舞台鑑賞記録(3)

15) 11.15 ピレシュ ★★★
さいたま芸術劇場 音楽ホール
●シューベルト:4手のためのアレグロ イ短調 D 947
                        「人生の嵐」
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110 [ピリス]
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53
        「ヴァルトシュタイン」[グーアン]
●シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D 940
【アンコール】
●クルターグ:《遊び 第3集》より
              〈シューベルトへのオマージュ〉

グーアンはテクニックには問題ないし、十分聴かせることのできる表現力もあると思う。でも、やはりピリスのもつ芸術性の前には赤子同然だった。ベートーヴェンのソナタ31番における迫力たるやアルゲリッチ、ポリーニやツィメルマンに勝るとも劣らないもので、あの小柄な身体のどこにあれだけのパワーが秘められているのかと不思議に思った。
特に、2日前11月13日にあったパリの同時多発テロ事件(その真相はともかく100名以上の人が亡くなった)の直後であったためか、沈鬱な嘆きの歌の後のゴーン、ゴーンと鳴り響く鐘の音は激しい怒りの表出でもあった。その感情の渦に巻き込まれて、なす術もなくただ茫然とし、涙が落ちるままだった。
最前列で見るピリスの顔は、非常に個人的なことで恐縮だけれども、在りし日の祖母の顔にそっくりで、余計に私の心が揺さぶられたのだった。

16) 11.26 マリインスキー劇場 バレエ「ジュエルズ」
    アレクセイ・レプニコフ:マリインスキー管弦楽団
文京区シビックホール
●エメラルド ★
 ヴィクトリア・マクラスノクーツカヤ  アレクサンドル・セルゲーエフ
 ヴィクトリア・ブリリョーワ  ローマン・ベリャコフ
 ナデージダ・ゴンチャール  スヴェトラーナ・イワノワ
 エルネスト・ラティポフ
●ルビー ★★★
   ナデージダ・バトーエワ キミン・キム
   エカテリーナ・コンダウローワ
   デニス・ザイネトジノフ ワシリー・トカチェンコ
ヤロスラフ・バイボルディン アレクセイ・ネドヴィガ
●ダイヤモンド ★★
   クリスティーナ・シャプラン ティムール・アスケロフ
   エレーナ・アンドローソワ エカテリーナ・イワンニコワ
   ディアナ・スミルノワ ズラータ・ヤリニチ
   ローマン・ベリャコフ ヤロスラフ・プシュコフ
   アンドレイ・ソロヴィヨフ アレクセイ・チュチュンニック

バレエを見る回数が少なかった2015年だけれどこれは見に来て良かった。まず、マリインスキー管弦楽団は2軍だろうか、3軍だろうかと心配したけれど、バレエの公演でこれだけの演奏を聴けることは非常に珍しい。特にストラヴィンスキー、チャイコフスキーはさすがにお国ものだけあり、音楽だけでも十分聴ける出来栄え。ボリショイ劇場もバレエ公演時に劇場オケを同伴するが、オケの実力ではさすがにマリインスキーの方が上手だった。新国立劇場バレエ公演における東京フィルの演奏も立派なので、他のバレエ団もこれらに負けないような演奏をしてほしいものだ。 舞台美術と衣装も美しい。英国ロイヤルとかパリ・オペラ座の様な豪華なセットではないのに、シンプルでありながら安っぽくならないところがさすが。
エメラルドは特に可もなく不可もなくというところ。
ルビーはバトーエワの柔かくしなる肢体と俊敏な動きが素晴らしく、コケティッシュな表情に魅了されっぱなし。キムも体つきは少し貧弱だけれど、バトーエワのパートナーを立派に務めた。それにコンダウローワがストラヴィンスキーのジャズィーな曲調に合わせて大輪の花が舞っているようだった。この三人の華やかさと音楽のノリの良さが相まって、当初はヴィシニョーワで見られなくて残念だと思っていたのに、結果的にこれまで見たルビーの中で最も印象的なものとなった。
ダイヤモンドはいかにもマリインスキーらしい、正統派の白のバレエの決定版ともいうべき端正な美しさだった。

17) 11.29 ツィメルマン ★
所沢ミューズ アークホール
後述

18) 12.09 ギエム ラスト ★
川口りりあ 大ホール
後述

12.11 ツィメルマン
東京文化会館 中止

 

12.16 ボリショイ・バレエ・inシネマ 「くるみ割り人形」
アンナ・ニクーリナ デニス・ロヂキン
アンドレイ・メルクーリエフ ヴィターリー・ビクティミロフ

これは映画だけれど、家のTVで見るのとは映像も特に音の迫力が違うので3000円払うだけの価値はある。
ニクーリナもロヂキンも若くて美しいから、この演目にふさわしい。メルクーリエフもドロッセルマイヤー役とはいえ、まだまだ踊れる。それにこの演出は子供っぽくないので、最後まで楽しめた。「椿姫」が上映される1/13はツィメルマンのリサイタルがあり、ザハロワとチュージンが見られないのは残念。再上映があるといいのだけれど。「じゃじゃ馬ならし」と「ドン・キホーテ」はぜひ見たい。

19) バッハコレギウムジャパン
  さいたま芸術劇場 音楽ホール

●ヘンデル オラトリオ ★★

後述

2015年 舞台鑑賞記録(2)

09) 07.11 アンサンブル・ウィーン・ベルリン ★
  さいたま芸術劇場音楽ホール
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
クレメンス・ホラーク(オーボエ)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)
シュテファン・ドール(ホルン)
●ハイドン:ディヴェルティメント
●メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》木管五重奏版
●ドヴォルジャーク:《スラヴ舞曲集》より
●バーバー:夏の音楽 作品31
●デリベラ:アイレス・トロピカレス
●ガーシュウィン:《ポーギーとベス》木管五重奏版
【アンコール曲】
●ドヴォルジャーク(シェーファー編曲)
                       :《弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調》作品96
                         「アメリカ」より 第3楽章

連日徹夜に近い状態で疲れがたまっている時期だったので、もしかして演奏中に寝ちゃったらどうしようかと一抹の不安を抱えていた。しかし全くの杞憂だった。楽しかった~!!一気に疲れが吹き飛んだ。 オーボエがジョナサン・ケリーからクレメンス・ホラークへの変更になったせいか、オーボエが少々おとなしく感じられたのと、オッテンザマーが一番若いのでスタンドプレーがなかったせいで、アンサンブルとしてはうまくまとまっていた。普段はあまり目立つことの少ないファゴットの音が一際美しく響いて印象的だった。

10)  09.11 アントン・バラホフスキー;ナジ=タカーチ
       :紀尾井シンフォニエッタ東京
  紀尾井ホール

【紀尾井シンフォニエッタ東京第101回定期演奏会】
●ベートーヴェン:劇音楽「シュテファン王」序曲Op.117
●チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲二長調Op.35 ★
●メンデルスゾーン:交響曲第5番二長調Op.107「宗教改革」★★
【ソリストアンコール】
●チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」より
          第2幕レンスキーのアリア「青春は遠く過ぎ去り」★
【オーケストラアンコール】
●ペルト フラトレス ★

バラホフスキーの名を初めて知ったのは、ハンブルクバレエ「人魚姫」でのソロ演奏。これがとても良くて、難しそうなアウエルバッハの曲が素直に心に響いたのを覚えている。今回コンサートマスターとしてではなく彼がソロ演奏するということでぜひ聴いてみたいと思った。また、指揮がタカーチ=ナジとあって興味を惹かれた。タカーチSQのバルトーク弦楽四重奏曲のCDは84年版も96年版も好きだし、アンドラーシュ=シフとのブラームスピアノ五重奏曲も好きだ。でもタカーチ=ナジの演奏を生で聴いたことはない。演奏曲目が別のものだったら良かったのにと思いつつ、興味本位でチケットを買った演奏会だった。 少し早く四ツ谷についてのんびりとお堀に沿って歩いていたら、ニューオオタニの方からタカーチ=ナジとコンサートマスターの千々岩さんと思しき二人連れが歩いて来るのが見えた。ナジは髪が薄くなったとはいえ長身で素敵だった。いつも大きいなと感じるバラホフスキーとステージで並んでも、さほど身長は違わなかった。 紀尾井シンフォニエッタは室内オケとは思えないほど音量が豊かで、室内オケだからこそのアンサンブルの良さがあって心地よい。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は特に好きな曲ではないけども、バラホフスキーの演奏はソリストとして目立ちすぎることなく、無難ではあるけれども凡庸な演奏ではなかったため、新鮮に感じられた。 この日はアルヴォ・ペルト80歳の誕生日ということで、またおそらく911への追悼と鎮魂を込めてフラトレスがアンコールで演奏された。クレーメルの演奏を聴きなれていたせいか、それと比較すると攻撃的でない穏やかな静けさが感じられた。

11)09.14 ニコライ・ルガンスキー
  ヤマハホール

●フランク,H.バウアー編曲:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18
●シューベルト:ピアノソナタ第19番ハ短調D958 ★★
●グリーグ:抒情小曲集より第1集Op.12-1アリエッタ
     第3集Op.43-1蝶々★
     第8集Op.65-6トロルハウゲンの婚礼の日★★
●チャイコフスキー:ピアノソナタ(大ソナタ)ト長調Op.37★
【アンコール】
●N.メトネル/忘れられた調べ より カンツォーナ・セレナータ
●S.ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調 Op.16
●N.カプースチン/インテルメッツォ ★★★
●P.チャイコフスキー(ラフマニノフ編)/ララバイ Op.16
●F.ショパン/ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2

ロシア人の体力は底知れずなのか?アンコールだけで30分以上演奏していた。 年齢からすると今のルガンスキーはテクニックの冴えと表現の豊かさとのバランスが取れている時期なのだろう。ヤマハホールという小さな器ではもったいない様な気がした。もっと多くの人に聴いてもらえたらいいのに、ということと同時に、決して音響が悪いホールではないけれども、全身に音を浴びるような感覚を味わえるホールが他にある。ステージ前方からの音圧が強い分明瞭な音は聴こえるので、ピアノのレッスンをしている人には聞きやすくていいかもしれない。ヤマハのピアノは芯のある素直な立ち上がりの音をしていたと思う反面、華やかさは少な目だったかも。

12)09.30 ペライア;ハイティンク:LSO 
  川崎ミューザ

●モーツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
●ブルックナー 交響曲第7番(ノヴァーク版)★★★

ペライアのモーツァルトは美しかったとは思うのだけれど、感動には至らず途中で眠くなってしまった。一方ブルックナーの方は、感動と興奮が押し寄せてきて、圧倒された。正直言ってブルックナーの曲は少し前まで掴みどころがなくて苦手だったのだけれど、チェリビダッケのCDを集中して聴いてから面白さが多少なりとも分かりかけてきた気がする。とにかく音楽の内容を理解できようが、できまいが、生の演奏ではエネルギーの発散と収束がダイナミックに変化して渦巻くさまに魅了される。ワーグナーチューバの不安定な音に多少の戸惑いはあったが、そんなことは些細なことだった。弦楽器も木管楽器も力強く、金管楽器は神々しかったし、炸裂するティンパニーも魅力的だ。ハイティンクは大仰なことはせずとも要所を押さえて精力的な指揮ぶりであった。ブルックナーの交響曲こそ、川崎ミューザが本領を発揮するホールであることを示した。

13)10.04 ハーゲンカルテット&イェルク・ヴィトマン
  トッパンホール

●モーツァルト 弦楽四重奏曲第20番ニ長調K499
          《ホフマイスター》★
●モーツァルト クラリネット五重奏曲イ長調K581 ★★
●ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115 ★★

ハーゲンカルテットが優れた演奏家であることは周知のこととして、ヴィトマンについては全く予備知識がなかったけれども、モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲が聴きたくてこの演奏会を楽しみにしていた。期待を裏切らないしっとりとした情感溢れる演奏だった。 ハーゲンカルテットも依然はもっと尖がった音楽を奏でていたと思うが、今回はプログラムのせいもあるかもしれないが、全体的に柔らかさを感じられる演奏だった。

14) 11.14 クリスティアン・テツラフ バッハ無伴奏 ★
  紀尾井ホール
旅行先の青森から向かったので少々疲れていて、寝てしまったらどうしようかと心配しながら席に着いた。2011年の演奏は、いかにもテツラフらしい鋭利な刃物のような切れ味の、鬼気迫るものだったが、今回の演奏は全体的には無理をせず細部まで丁寧に作りこんだ演奏だった。2011年トッパンホールでは2晩に分けて演奏したものを1晩で全曲演奏したのだから、相当疲れたに違いない。最後は少し雑になったところもあったようだけれど、それでも全体としては十分な量感と滑らかな質感をもった石の彫刻を仕上げたかのような達成感があった。

2015年 舞台鑑賞記録(1)

舞台鑑賞記録の一部を。

01) 02.07 名曲全集/後期第105回

シュテファン・アントン・レック:東京交響楽団
オルガン:ルドルフ・ルッツ東京交響楽団
ミューザ川崎 シンフォニーホール
●レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
●バーバー:トッカータ・フェスティーヴァ 作品36
【オルガン アンコール】
●バルトーク:管弦楽のための協奏曲

2014年末のBRの演奏を思い出した。同じ2階席中央で聴いたにもかかわらず、音圧が全く異なる。東京交響楽団が下手でこの日の演奏が特に悪かったとは思わないけれど、このオケは女性奏者が多いせいか音量が足りず迫力不足だったのは否めない。

 

02) 02.26 アンドレアス・オッテンザマー
       ピアノ:ホセ・ガヤルド
   トッパンホール 
●ウェーバー:大協奏的二重奏曲 変ホ長調 Op.48
●ピアソラ:《タンゴの歴史》より 〈ボルデル1900〉〈カフェ1930〉〈ナイトクラブ1960〉
●ガルデル:ポル・ウナ・カベサ ★
●アンヘル・ビジョルド:エル・チョクロ *ピアノ・ソロ
●レオ・ヴェイネル:ペレグの新兵募集の踊り Op.40 ★
●ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1 ★★
●レオ・ヴェイネル:2つの楽章
【アンコール】
●テンプルトン:ポケットサイズソナタ第3番
●ガーシュウィン:前奏曲第1番 ★
●テンプルトン:ポケットサイズソナタ第1番

 

03) 03.03 イェフム・ブロンフマン
   トッパンホール
●プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 作品82 ★
                  第7番 変ロ長調 作品83 ★★                   第8番 変ロ長調 作品84 ★★★
【アンコール】
●スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K11 ★★
●ショパン:12の練習曲より 第8曲 ヘ長調 Op.10-8 ★★

04) 03.04 ハーン;サロネン:フィルハーモニア管弦楽団
  サントリーホール
●シベリウス:トゥオネラの白鳥 ★★
●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ★★★
【ヴァイオリン アンコール】
●バッハ:無伴奏パルティータ3番 ジーグ ★★★
●シベリウス:交響曲第5番 作品 ★★
【アンコール】
●シベリウス:悲しきワルツ ★★


05) 03.31 アレクサンドル・メルニコフ
  上野学園石橋メモリアルホール
 東京・春・音楽祭2015 《24の前奏曲》シリーズ
vol.2 ~銘器プレイエル(1910年製)で弾くドビュッシー
●ドビュッシー 前奏曲集第1&2巻 ★★
【アンコール】
●プロコフィエフ 束の間の幻影 より Ridicolosamente
●ラフマニノフ 13の前奏曲 より 第5番 ト長調
●ブラームス 幻想曲 作品116-2 ★
年代物のプレイエルからメルニコフは柔らかな音を紡ぎだし、その音は反響した後もそれぞれの軌跡が見えるようで、ドビュッシーの描く世界を堪能した。そこには強い感情の渦はなく、環境音楽のように情景が次々と流れていくようだった。一方、メランコリーが溢れるブラームスの演奏はお手の物で、今回のプログラム全体を通して微妙な色彩の変化を描くことにかけては優れている。


06) 05.24 庄司紗矢香&カシオーリ
  さいたま芸術劇場音楽ホール
●モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第35(27)番 ト長調 KV 379(373a)
●ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 作品30-1
●ストラヴィンスキー:イタリア組曲 ★★
●ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 ★★
【アンコール曲】
●シュニトケ:祝賀ロンド
●シルヴェストロフ:《ヴァイオリンとピアノのためのポスト・スクリプトゥム》より第2楽章
前回この二人のベートーヴェンを聴いたときには、相性が良くないのではないかと思い満足できなかったけれど、今回もベートーヴェンに関しては前回よりはぎこちなさを感じずに聴くことができたかな、という程度だった。しかし後半に入って、近・現代の作品になった途端、二人が自由に呼吸ができ、楽しく聴くことができた。


07) 06.08 ルノー・カプソン&ダヴィッド・カドゥシュ
  トッパンホール
●モーツァルト ヴァイオリンソナタ変ロ長調K454
●ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第7番ハ短調Op.30-2
●シューベルト 幻想曲ハ長調D934 ★★
【アンコール曲】
●クライスラー : 愛の悲しみ ★★
●パラディース : シチリアーナ ★★★
カプソンに関しては、いつ聴いても満足できるクオリティを持っている。ただ、カドゥシュは表現力が弱いというか、前回も今回も準備不足ではないかという気がしている。メインプログラムとして据えたシューベルトの幻想曲はピアノパートも難しいと思うのだけれど、この曲は二人の息が合ってシューベルトらしい妖しく美しい歌が情熱的に繰り広げられた。またアンコールのシチリアーナは美音を満喫させてくれた。彼の演奏会は今回も早めに終了し、幸せな気分で家路に着いた。


08) 06.25 アファナシエフ
  トッパンホール
●J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番 ハ長調 BWV846
     / 第8番 変ホ短調 BWV853
     / 第22番 変ロ短調 BWV867
●シルヴェストロフ:オーラル・ミュージック
●シルヴェストロフ:サンクトゥス/ベネディクトゥス
●J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第2巻より★★
         第5番 ニ長調 BWV874
       第7番 変ホ長調 BWV876
       第8番 嬰ニ短調 BWV877
       第9番 ホ長調 BWV878
      第14番 嬰ヘ短調 BWV883
       第16番 ト短調 BWV885
【アンコール】
●ショパン:マズルカ第47番 イ短調 Op.68-2 ★
いつか聴きたいと思っていたアファナシエフの実演にやっと接することができた。独特のリズム感とフレージングが効いてユニーク。 前半は最前列中央で終始居眠りする人のすぐ後ろの席だったため、私も含めてあまり良い気分ではなかったけれど、彼の眠り人は休憩時間に移動させられたようで後半はアファナシエフもノリノリの演奏。盛大な拍手を貰って照れくさそうに笑う様子が印象的だった。

2014年12月24日 (水)

2014年 舞台鑑賞記録

感想も少しは書いたのだが、今年鑑賞した演奏&舞台の記録を簡単に。

01) 01.09 ニューイヤーコンサート
    トッパンホール 

02) 01.23 クリスティアン・ツィメルマン ★
     フィリアホール 
   ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
               第31番 変イ長調 作品110
               第32番 ハ短調 作品111

03) 03.15 北村朋幹 
     彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
   ●シューマン:4つのフーガ 作品72
   ●ベリオ:セクエンツァ IV ★★
   ●スクリャービン:ソナタ第10番 作品70
   ●ベートーヴェン:ソナタ第29番 変ロ長調 作品106
                          「ハンマークラヴィーア」
   【アンコール曲】
   J. S. バッハ:《シンフォニア(3声のインヴェンション)》より
                     第11番 ト短調 BWV 797
   ベートーヴェン:《11の新しいバガテル》作品119より
                     第11番 変ロ長調

04) 03.20 パリ・オペラ座「椿姫」 ★★ 
     東京文化会館 
     演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
     指揮:ジェームズ・タグル
     ピアノ:エマニュエル・ストロセール、
    フレデリック・ヴェス=クニテール
     マルグリット:オレリー・デュポン
     アルマン:エルヴェ・モロー
     デュヴァル:ミカエル・ドナール 

05) 04.05 能
    よみうり大手町ホール

06) 04.08 レイフ・オヴェ・アンスネス
     武蔵野市民文化会館 小ホール
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 op.22
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 op.101
    ●ベートーヴェン:創作主題による6つの変奏曲 op.34
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57「熱情」
    【アンコール】
   ベートーヴェン:「7つのバカテル」より第1番
                         「ピアノ・ソナタ第22番 op.54」より第2楽章  ★★

07) 04.18  クレーメル;デイヴィッド・ジンマン
             :チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
     サントリーホール
    ●ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
    【ヴァイオリン アンコール】
     イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調『バラード』★★★
    ●ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op. 68
    【アンコール】
    ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

08) 06.10 コパチンスカヤ ピアノ:リフシッツ
    トッパンホール 
   ●C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰ヘ短調 Wq80
   ●シマノフスキ:神話―3つの詩 Op.30
                       アレトゥーザの泉/ナルシス/ドリアードとパン
   ●シェーンベルク:幻想曲 Op.47
   ●プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80 ★★

  
09) 07.20 アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2014〉
     ゆうぽうとホール
  ◆第1部◆
  ●「オープニング」
    振付:ペタル・ミラー=アッシュモール
  音楽:アレクサンドル・グラズノフ
   アリーナ・コジョカル
   オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、
   クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル
  ●「エスメラルダ」
     振付:マリウス・プティパ
  音楽:チェーザレ・プーニ
  日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック
  ●「ラプソディー」より  ★★★
     振付:フレデリック・アシュトン
    音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
     吉田都、スティーヴン・マックレー
  ●「HETのための2つの小品」
     振付:ハンス・ファン・マーネン
    音楽:エリッキ=スヴェン・トゥール、アルヴォ・ペルト
     ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス
  ●「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
      振付:マリウス・プティパ
    音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
      ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンダギロフ
  ●〈本日の特別プログラム〉 「アイ・ガット・リズム」
      振付:スティーヴン・マックレー
     音楽:ジョージ・ガーシュウィン
      スティーヴン・マックレー
  ●リリオム」より ベンチのパ・ド・ドゥ ★
     振付:ジョン・ノイマイヤー
    音楽:ミシェル・ルグラン
     アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング
  ◆第2部◆
  ●「白鳥の湖」 第2幕より ★
     振付:レフ・イワーノフ
    音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
     アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
     東京バレエ団
  ◆第3部◆
  ●「海賊」 ディヴェルティスマン
     振付:マリウス・プティパ
    音楽:リッカルド・ドリゴ
     アリーナ・コジョカル、ユルギータ・ドロニナ、日高世菜、
     ローレン・カスバートソン、ヨハン・コボー、
  スティーヴン・マックレー、ダヴィッド・チェンツェミエック、
     ワディム・ムンタギロフ、イサック・エルナンデス

10) 07.31  エトワール・ガラ Aプロ
  オーチャードホール
 ●『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”
   振付:バランシン
   ローラ・エケ、オードリック・ベザール
 ●『マノン』第1幕よりデ・グリューのヴァリエーションとパ・ド・ドウ
   振付:マクミラン
   アザベル・シアラヴォラ、フリーデマン・フォーゲル
 ●『白鳥の湖』第2幕よりアダージョとヴァリエーション ★★
   振付:ヌレエフ
   アマンディーヌ・アルビッソン、マチュー・ガニオ
 ●『マーラー交響曲第3番』より ★★★
   振付:ノイマイヤー
   シルヴィア・アッツオーニ、アレクサンドル・リアブコ
 ●「3つの前奏曲」
   振付:ベン・スティーブソン
   ドロテ・ジルベール、オードリック・ベザール
   ピアノ:金子三勇士
 ●「月の光」
   振付:イリ・ブベニチェク
   エルヴェ・モロー
   ピアノ:金子三勇士
 ●『オネーギン』より“鏡のパ・ド・ドゥ” ★★
   振付:クランコ
   アマンディーヌ・アルビッソン、フリーデマン・フォーゲル
 ●『アルルの女』より ★★★
   振付:プティ
   シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
 ●『イン・ザ・ナイト』 ★
   振付:ロビンズ
   イザベル・シアラヴォラ、バンジャマン・ペッシュ
   ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ
   ローラ・エケ、エルヴェ・モロー

11) 08.08 ロイヤル・エレガンスの夕べ ★
  日本青年館

12) 08.23 フォレスタ×日本フィル:大友直人
  大宮ソニックシティ

13) 10.01 アルカント・カルテット
  トッパンホール
 ●シューベルト:弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D703 《四重奏断章》
 ●ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 ト短調 Op.37-2 G362
 ●シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956 ★★★
  【アンコール】
  ボッケリーニ 弦楽五重奏曲 ト短調 第4楽章 ★★★

14) 10.07 テツラフ・カルテット
  紀尾井ホール
 ●モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 KV421
 ●ヴィトマン:弦楽四重奏曲第3番「狩りの四重奏曲」 ★
 ●ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op. 132 ★★
  【アンコール】
  ハイドン:弦楽四重奏曲第33番ト短調
        Op.20-3より第2楽章メヌエット

15) 10.15 ゲルギエフ:マリインスキー
  サントリーホール
 ●ストラヴィンスキー:火の鳥 ★★
          ペトルーシュカ ★★★
          春の祭典 ★★★
 【アンコール】
  リャードフ :バーバ・ヤガー

16) 11.05 ティル・フェルナー
  トッパンホール
 ●モーツァルト:ロンド イ短調 K511
 ●J.S.バッハ:平均律第2巻より第5番BWV874
              第6番 BWV875
              第7番 BWV876
              第8番 BWV877
 ●ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI-37 ★
 ●シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 ★★
  【アンコール】
  リスト : 《巡礼の年 第1年 スイス》より
                 第2曲 ワレンシュタット湖畔で ★★★

17) 11.07 華麗なるオペラアリアの熱演!
  東京オペラシティ コンサートホール
  幸田浩子(S)、福井敬(T)、堀内康雄(Br)
  ヴィンチェンツォ・スカレーラ(Pf)
 ●プッチーニ「ラ・ボエーム」より
    二重唱“ああミミ、君はもう戻ってこない” 福井、堀内
 ●グノー「ロメオとジュリエット」より
    “私は夢に生きたい” 幸田 
 ●ロッシーニ「ウイリアム・テル」より
    “動くんじゃないぞ” 堀内
 ●ベッリーニ“清教徒”より ★
    “あなたの優しい声が” 幸田 
 ●ヴェルディ「ルイザ・ミラー」より ★★
    “穏やかな夜には” 福井
 ●ドニゼッティ「ルチア」より
    二重唱“そばに寄れ、ルチア”
 ●マスネ「ウェルテル」より
    “春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか”
 ●ベッリーニ「清教徒」より
    “ああ、永遠におまえを失ってしまった”
 ●ヴェルディ「リゴレット」より ★
    “慕わしい人の名は” 幸田、福井
 【アンコール】
  トスティ:君なんかもう 堀内
  マスカーニ:アヴェ・マリア 幸田 ★★
  小林秀雄:落葉松 福井
  ヴェルディ:乾杯の歌 福井、幸田、堀内 ★

18) 11.09 バンジャマン・ミルピエ L.A.ダンス・プロジェクト
  さいたま芸術劇場
  『リフレクションズ』振付:ミルピエ
  『モーガンズ・ラスト・チャグ』振付:エマニュエル・ガット ★
  『クインテット』振付:フォーサイス

19) 11.21 ツィメルマン;ヤンソンス:BRSO
  川崎ミューザ
 ●ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ★★
 ●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」-ラヴェル編曲 ★
  【アンコール】
  ヨハン・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ ★
  ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番 ★★

20) 11.24 ツィメルマン;ヤンソンス:BRSO
  サントリーホール
 ●ブラームス:ピアノ協奏曲 ★
 ●ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」★★
  【アンコール】
  グリーク:ペール・ギュントより ソルヴェイグの歌 ★★
 
21) 12.03 ボリショイ劇場「ラ・バヤデール」★★★
  東京文化会館
  ザハロワ、ラントラートフ、アレクサンドロワ、ロジキン、

22) 12.11 クリスティアン・テツラフ;P.ヤルヴィ:ドイツカンマーフィル
  東京オペラシティ コンサートホール
 ●ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a ★
 ●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 ★★★
 ●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 ★★★
  【アンコール】
  ・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番
           ハ長調 BWV1005より「ラルゴ」
  ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第3番 ヘ長調 ★
  ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番 ト短調

*******************************

サントリーホール            3
東京文化会館 大ホール         2
川崎ミューザ              1
東京オペラシティ コンサートホール   2
さいたま芸術劇場 音楽ホール      1
大ホール       1
トッパンホール             4
紀尾井ホール              1
フィリアホール             1 
武蔵野市民文化会館 小ホール      1
オーチャードホール           1
日本青年館               1
ゆうぽうとホール            1
よみうり大手町ホール          1
大宮ソニックシティ           1

2012年12月14日 (金)

2012年 演奏会・舞台鑑賞記録

演奏会もバレエも2012年はお終い。
前半は少なめだったのが、怒涛の11月があったために、合計24公演。
バレエの感想が未だ書けていないけれど、いつか書けるかもしれない。今年はボリショイとマリインスキーが来てバレエフェスもあって、公演数は少なめだったけれども2枚ずつチケット買うと結構な出費。来年はヨーロッパのメジャーオケが大集合でVPO、BPO、RCO、LSO、PO、パリ管に加えてルツェルン祝祭管も来るらしい。夜出歩いてばかりもいられなくなりそうで、一体どこを削るべきか思案中。たぶん来年も室内楽中心の鑑賞になりそうです。

少し早いけれど、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

**************************

01) 01.15 アルカント・カルテット トッパンホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8e12.html

   バルトーク:弦楽四重奏曲第6番

   ハイドン:弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.64-2 Hob.III-68

   ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10

   【アンコール】
   クルターク:5つの楽興の時より カプリッチョ

   ブラームス:弦楽四重奏曲第3番より 第3楽章

   J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より コントラプンクトゥス

02) 01.31 ボリショイ劇場「スパルタクス」 東京文化会館
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-99d7.html

03) 02.23 アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクトBプロ
             ゆうぽうと
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/b-9db8.html
   「ラリナ・ワルツ」振付:リアム・スカーレット
     音楽:P.I.チャイコフスキー
   「タランテラ」振付:ジョージ・バランシン
     音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
   「くるみ割り人形」より グラン・パ・ド・ドゥ
     原振付:ワシリー・ワイノーネン  音楽:P.I.チャイコフスキー
   「ディアナとアクテオン」振付:アグリッピーナ・ワガノワ
   音楽:チェーザレ・ブーニ
   「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・ノイマイヤー
    音楽:フレデリック・ショパン
   「ザ・レッスン」振付・デザイン:フレミング・フリント
    音楽:ジョルジュ・ドルリュー
   「ドン・キホーテ」デヴェルティスマン 原振付:マリウス・プティパ
    音楽:レオン・ミンクス

04) 04.04 トヨタ・マスター・プレイヤーズ ウィーン サントリーホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-53c6.html

   J.シュトラウスⅡ:ワルツ『春の声』 op.410
    :オペレッタ『こうもり』序曲
    :オペレッタ『こうもり』から「侯爵様、あなたのようなお方は」
    :オペレッタ『こうもり』から「田舎娘の姿で」

   シューベルト:イタリア風序曲 ハ長調 D591
    :オッフェルトリウム『心に悲しみを抱きて』 ハ長調 D136

   ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調 op.50

   モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K550

   【アンコール】
   J.シュトラウスⅡ世  騎士パズマンのチャールダッシュ
   J.シュトラウスⅡ世 トリッチ・トラッチ・ポルカ

05) 04.07 山根一仁 ランチタイムコンサート トッパンホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-17fa.html
    ピアノ:鈴木慎崇

   ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 Op.78

   ワックスマン:カルメン幻想曲

   【アンコール】
   クライスラー:中国の太鼓 Op.3

   バッツィーニ:妖精の踊り Op.25

06) 04.21 レ・ヴァン・フランセ さいたま芸術劇場
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-610c.html

   バーバー:夏の音楽

   ルイーズ・ファランク:六重奏曲

   モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV 452

   ヴェレシュ・シャンドール:オーボエ、クラリネット、バソンのためのソナチネ

   プーランク:六重奏曲

   【アンコール】
   ルーセル:ディヴェルティスマン(ディヴェルティメント) 作品6

   テュイレ:《六重奏曲 変ロ長調》作品6より 第3楽章 ガヴォット

07) 04.30 クリスティアン・テツラフ トッパンホール

   シマノフスキ:《神話》 Op.30

   イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 Op.27-1

   パガニーニ:24の奇想曲 Op.1より 4曲

   クルターク:《サイン、ゲーム、メッセージ》より/《ピパルティータ》 他

   エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6

   【アンコール】
   ドヴォルジャーク:ソナチネ ト長調 Op.100より
  第4楽章 Allegro/第2楽章 Larghetto
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/with2012-20ee.html

08) 06.09 エフゲニ・ボジャノフ さいたま芸術劇場
     ピアノ・エトワール シリーズ Vol.18

   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 作品31-3

   ショパン
  :マズルカ 第21番 嬰ハ短調 作品30-4
    マズルカ第26番 嬰ハ短調 作品41-1
    マズルカ第32番 嬰ハ短調 作品50-3
    ワルツ第8番 変イ長調 作品64-3
    ワルツ第5番 変イ長調 作品42
    ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 「華麗なる大円舞曲」

   リスト:エステ荘の噴水
    ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
    オーベルマンの谷
    グノーの歌劇《ファウスト》からのワルツ

   【アンコール】
   シューベルト作曲 リスト編曲 セレナーデ

   ショパン:英雄ポロネーズ
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-fc0c.html

09) 07.20 五嶋みどり 西本願寺書院内対面所
10) 07.21 五嶋みどり 西本願寺御影堂
   バッハ:無伴奏パルティータ&ソナタ
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/30-0198.html

11) 08.04 世界バレエ・フェスAプロ 東京文化会館
12) 08.11 世界バレエ・フェスBプロ 東京文化会館

13) 09.29 ヤン・リシエツキ さいたま芸術劇場 音楽ホール
     ピアノ・エトワール シリーズ Vol.19

   メシアン:《前奏曲集》より
    第1曲〈鳩〉、第2曲〈悲しい風景の中の恍惚の歌〉、
    第3曲〈軽快な数〉、第4曲〈過ぎ去った時〉

   J. S. バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825

   モーツァルト
    :ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 KV 331(300i)「トルコ行進曲付き」

   ショパン:12の練習曲 作品25
   【アンコール】
   ショパン:《12の練習曲》作品10より
    第12番 ハ短調 「革命」
    第9番  ヘ短調
    第5番  変ト長調 「黒鍵」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-1ee0.html

14) 10.23 マウリツィオ・ポリーニ サントリーホール
    Pollini Perspectives2012

   マンゾーニ:Il Rumore del tempo

   ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」
   ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54
   ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/pollini-perspec.html

15) 10.31 クレーメル&クレメラータ・バルティカ サントリーホール
      The Art of Gidon Kremer

   シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op. 129
 (R. ケーリングによるヴァイオリン、弦楽合奏とティンパニ編曲版)

   モーツァルト:ピアノ協奏曲 イ長調 K488
    ピアノ:カティア・ブニアティシヴィリ

   【アンコール】リスト:愛の夢3番

   ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op. 61 

   【アンコール】カンチェリ/プシュカレフ :黄色いボタン
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/the-art-of-gido.html

16) 11.08 ラドゥ・ルプー オペラシティ
    シューベルト・プログラム

    16のドイツ舞曲 D783, op.33
    即興曲集 D935, op.142
    ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960 (遺作)
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-c68f.html

17) 11.15 レオニダス・カヴァコス&エンリコ・パーチェ トッパンホール

   ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
    ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24《春》
    ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47《クロイツェル》
   【アンコール】
   ストラヴィンスキー:サミュエル・ドゥシュキン編曲
  《ペトルーシュカ》よりロシアの踊り
   ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1第2楽章
    ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3第3楽章
 http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-aacf.html

18) 11.22 マリインスキー劇場バレエ「アンナ・カレーニナ」 東京文化会館

19) 11.25 河村尚子 さいたま芸術劇場 音楽ホール
     ピアノ・エトワール シリーズVol.20

   J. S. バッハ:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》より
    第12番 前奏曲とフーガ へ短調 BWV 857

   ハイドン:ソナタ 第32(47)番 ロ短調 Hob. XVI:32

   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」

   スクリャービン:左手のための2つの小品 作品9

   ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52

   ドビュッシー:《前奏曲集》より
    〈亜麻色の髪の乙女〉
    〈アナカプリの丘〉
    〈花火〉
    ピアノのために
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-74da.html

20) 11.27 クリスティアン・ツィメルマン 川口リリアホール
   プログラムB

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
   :前奏曲集第1集より 
      2.帆
     12
.ミンストレル
      6.
雪の上の足跡
      8.
亜麻色の髪の乙女
     10.沈める寺
      7.西風の見たもの


   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-ba94.html

21) 11.28 M.ヤンソンス:バイエルン放送交響楽団

   ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲 作品84
  交響曲第8番ヘ長調 作品93
  交響曲第7番イ長調 作品92

   【アンコール】
   シューベルト  楽興の時3番
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/symphonieorch-1.html

22) 12.03 D.ハーディング:新日本フィル
   
   チャイコフスキー交響曲第4番

   ストラヴィンスキー:「春の祭典」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-0e8e.html

23) 12.08 クリスティアン・ツィメルマン 所沢ミューズホール
     プログラムA

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
   :前奏曲集第1集より 
      2.帆
    12.ミンストレル
      6.雪の上の足跡
      8.亜麻色の髪の乙女
    10.沈める寺
      7.西風の見たもの

   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調 Op.2
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-a548.html

24) 12.12 クリスティアン・ツィメルマン すみだトリフォニー
      プログラムB

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
  :前奏曲集第1集より 
      2.帆
    12.ミンストレル
      6.雪の上の足跡
      8.亜麻色の髪の乙女
    10.沈める寺
      7.西風の見たもの

   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-636a.html

会場別鑑賞回数

東京文化会館     5 ボリショイ BalletFesA&B マリインスキー
                              BRSO
トッパンホール   4 アルカントQ 山根一仁 テツラフ
                             カヴァコス
さいたま芸術劇場 4 レ・ヴァン・フランセ ボジャノフ リシエツキ
                             河村尚子
サントリーホール  3  VPO Pollini Kremer
西本願寺       2 五嶋みどり
トリフォニーホール 1 Zimerman
所沢ミューズ     1 Zimerman
川口りりあ       1 Zimerman
埼玉会館       1 新日本フィル
オペラシティ     1 ルプー
ゆうぽうと       1 コジョカル

2012年5月31日 (木)

テツラフ with児玉桃 2012

2012.05.30 トッパンホール

あの演奏を聴かされて心を鷲掴みにされない人がいるだろうか?悪魔が演奏する楽器はヴァイオリンだというのがよくわかる、そんな演奏だった。昨日トッパンホールに集まった人はクラシック音楽を愛する人だろうけれど、テツラフの演奏はロックやジャズ、もしかするとブルースや民謡を愛する人までも魅了するものだったのではないかと思う。会場で買ったシューマンとメンデルスゾーンのコンチェルト(ライヴ録音)のCDを聴きながらこれを書いているけれど、生演奏を聴いたとき程の情熱の渦は感じられない。いつもツィメルマンが言っているように、やはりCDは音の缶詰なのかしら。それでも、昨日の演奏がCDになったら絶対買うけどね。

シマノフスキ:神話 Op.30
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 Op.27-1
パガニーニ:カプリース 16番 ト短調
                 6番 ト短調
                 15番 ホ短調
                 1番 ホ長調
クルターク《サイン、ゲーム、メッセージ》より  
 J.S.Bachへのオマージュ
  タマージュ・ブルムの思い出に
  Vivo
 カレンツァの舞曲
 Zank-Chromatisch(不況的半音階)
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調 Op.6
アンコール
ドヴォルジャーク : ソナチネ ト長調 Op.100より
 第4楽章 Allegro/第2楽章 Larghetto

初めのシマノフスキの神話からテンションの高い演奏で、数か所のピアノのミスタッチはあったものの、それでもピアノもヴァイオリンに寄り添う繊細な美しい音で、これまで児玉桃に対して持っていた少し乱暴なイメージが払拭された。弱音器をつけたり外したり、忙しい曲だということに、そして妖艶な曲だということに、初めて気づいた。ダンチョフスカ&ツィメルマン、ファウスト&クピエツのCDを聴いて知ってはいたけれどあまり興味が湧かなかった曲。今度もう一度聴き直してみよう。

イザイの無伴奏ソナタの1番があんなに情熱的に演奏されると、動悸が激しくなりまるで恋に落ちたようだった。テクニカル・ノックアウト状態。舞台袖で聴いていた児玉桃がものすごい勢いで拍手しているのが見えた。

パガニーニのカプリースは16番Presto、6番Lento、15番Posato、1番Andanteだけれども、この人の演奏でLentoとかAndanteなんてありえるのかというくらい他の演奏家に比べて速弾き率の高い演奏が終わり盛大な拍手を受けながらお辞儀をしたときに動いた口の動きは「ありがとう」と言っているように見えた。

クルタークではいかにも現代曲らしいクールな演奏で楽器の音の良さが光った。

エネスクのソナタは全体を通して耳なじみの良いメロディが流れていて、児玉桃はかなり真剣に楽譜を覗き込んでいたにもかかわらず、ヴァイオリンとピアノのやり取りもしっくりと馴染んでテツラフは楽しそうだった。演奏が終わった後、舞台袖で二人がハグしているのが見えた。

昨日演奏された曲の作曲家たちは、ポーランド、ベルギー、イタリア、ルーマニア、ハンガリー、チェコと、バレエの舞曲によく取り上げられるような民族色豊かなバラエティに富んだものだった。アンコールに演奏されたドヴォルジャークのソナチネは夜眠れない時にグリュミオーの演奏で聴く曲。こういった郷愁を誘うような曲を優しい音で、慈しむように演奏してくれてとてもうれしかった。それにしても、この人は実に引き出しの多い人だ。激しい情熱を迸らせるかと思えば、怜悧な鋭い切れを見せてみたり、ゆったりとした温かな懐の広さを窺わせたりもする。
サイン会に出てきたとき、テツラフはビールをテーブルの上に置いていてドイツ人らしいなぁ、と思ったし、衣装は昨年と同じだったかもとか、ステージ上ではあんなに若く見えるテツラフも近くでみると年齢相応で(昨年も同じこと感じた。)親近感が湧く。神業のような演奏とのギャップが大きい。今度彼の演奏が聴けるのはいつか分からないけれど、次回もきっと聴きに行くだろう。

2011年5月16日 (月)

クリスティアン・テツラフ ソロリサイタル2

日曜日の昼間の公演は客席に先日程の集中力は足りなかったようで、客席の雑音が少し気になった。そのせいか、前半バッハのソナタ&パルティータ1番では、先日の方が神懸かっていたように思う。とはいっても、特にパルティータでは随所に装飾音を織り交ぜ独特のリズム感を作り出していて楽しかった。

後半のバルトークは素晴らしかった。バッハの音楽が神との交信であるとするなら、バルトークの描く世界は様々な自然&超自然界との交信によって描かれる仄暗い闇の世界なのになぜか恐ろしく感じられない。バルトークの無伴奏はこれまでメニューインとテツラフのCDでしか聴いたことがなかったが、年老いたメニューインの演奏の方が人間の孤独と悲哀の中にも温かみがあって好きだったけれど、この日のテツラフの演奏はテクニックの冴えはもちろん彼自身の録音とは異なる人肌の温かみがあった。アンコールのバッハ無伴奏ソナタ2番アンダンテ、ゆっくりと優しく響くその音楽に癒された。

今日のプログラムを見たときから演奏時間が短いだろうと思っていたが、濃密な演奏に後半は聴衆も魅入られたようで、最後の音の余韻を十分堪能できて良かった。今度また来てくれるかしら。。。

2011.05.15 15:00 トッパンホール

2011年5月13日 (金)

クリスティアン・テツラフ ソロリサイタル 1

幸せな時間だった。

雨が降って湿度が高くて心配だったけれど、サントリーホールで聴いた時(2009年のブラームスVn協奏曲の時の感想)よりも今日の音は低弦が深く響いて、鳩尾の上あたりで共鳴していた。やはりこの人にかかると、よく知っている曲でも驚きに満ちている。

前半ソナタ2番は非常にゆっくりと華やかさを押さえた音色で始まった。テンポの伸び縮みが大きく、一音一音はっきりとした輪郭を描いていた。フーガの声部の描き分けも鮮やかで、これまで意識したことがなかったけれど、クレーメルと似ているところがあると感じた。パルティータの2番に入ると舞曲らしい強拍弱拍がはっきりとして、全体としてはかっちりとした演奏だったと思う。シャコンヌでも死者に対する追悼というよりは、今現在あるこの時間と空間を満たす波が寄せては返し、決して同じではない波頭が崩れる形を波音を淡々と見聴きしているようだった。

不確かな記憶だけれども、サントリーホールで聴いたときよりも少し低く陰のある音色に調律されていたように感じた。あのときはかなり大きな動きで見ているだけで楽しかったが、この日は控えめ。濃いグレーのスーツの袖口から白っぽい裏地が見えていたので、上着の下は半袖のノーカラ―シャツか、黒い生地は光沢があるのでカジュアルすぎることはない。柔らかそうな靴が室内履きのようでかわいらしかった。

後半のソナタ3番はテツラフ節にさらに拍車がかかった。楽章ごとの緩急がはっきりしていて、アレグロ・アッサイはあり得ないくらいの速さで、1981年録音のクレーメルより、ヒラリー・ハーンより速かった(ように感じた)。もちろん速いことだけが重要な訳はないけれど、あの疾走感は爽快だ。パルティータ3番プレリュードの始まり数小節は?と思ったけれど、そのあとすぐに現れた馴染みの美しいメロディ。ガヴォットの響きは美しかったけれど、アンコールで弾いた時の明るい趣ではなく、真剣というかもっと鋭利な響きだった。メヌエットもブーレもジーグもまるでロックのようでベースとドラムスをバックにもっているような躍動感に満ちた演奏で、あっという間に終わってしまった。

ホワイエのCD販売しているところにサイン会ありとあったので、持っていなかったバッハ無伴奏のCDを買ったのだけれど、サイン会に出てきたテツラフを一目見て、拍手だけして帰ってきた。本当はもっとゆっくりしていたかったのだけれど。買ってきたCDはまだ聴いていない。これからゆっくり楽しもう。

2011.05.12 19:00 トッパンホール

*****************************

CDを聴いてみた。

9071

我が家の貧弱なオーディオでも十分美しかったけれど、当然昨日の演奏とは迫力が全く異なった。CDが4200円で生演奏が5600円(会員価格)とは、なんてリーズナブルなんでしょう。日曜日が楽しみだ。

2009年10月20日 (火)

クリスティアン・テツラフ、ジョナサン・ノット:バンベルク交響楽団 演奏会

2009年10月19日 於:サントリーホール

ブラームス 悲劇的序曲

ブラームス ヴァイオリン協奏曲

アンコール
バッハ BWV1006 パルティータ3番よりガヴォット
バッハ BWV1005 ソナタ3番よりアレグロ・アッサイ

ブラームス 交響曲第2番

アンコール
ブラームス ハンガリー舞曲2番
ブラームス ハンガリー舞曲10番

久しぶりに、ヴァイオリンが気持ちよく歌い、鳴り響くのを聴いた気がする。一つ一つの音が明晰に弾き分けられ、音色に濁りがない。もともと明るい気分の横溢がある曲だけれども、さらに情熱的で若々しいブラームスだったと思う。第3楽章で音がすべったところがあって心配したが、そのあとすぐ演奏に集中できてほっとした。
テツラフは動きが激しくてあちらこちらがひねりを入れた屈伸運動をするので視覚的にも楽しませてもらった。
深々とお辞儀をする姿は礼儀正しく慎ましい印象だったが、アンコールはバッハのパルティータ3番ガヴォットとソロソナタ3番アレグロ・アッサイで、適度に抑制されたロマンティシズムがホール中に響き渡ったガヴォットが絶品だった。そのあとのアレグロ・アッサイは文字通り速いのに荒れることなく丁寧な演奏でこの人の美質を表現していたと思う。やはり、録音ではわからない(うちの再生装置が悪いのかもしれないけれど)ことがたくさんあって、生の演奏はいいなと再認識した。

交響曲第2番はオーボエの第1奏者が交代し、ホルンやヴィオラ、コントラバスが増えた。ジョナサン・ノットは大仰な表現はせず、堅実な演奏でオーケストラは比較的地味だったが、その分家庭的な優しさがあったように思った。

今回は何といっても、クリスティアン・テツラフの演奏が傑出していた。2階席だったので休憩時間に2階ホワイエに展示してある写真をみて歩いた。今年5月のポリーニ、ツィメルマンの写真が並んでいて、あの感動を思い出したりして、楽しい一夜だった。

10/22追記
Tetzlaffjpg 会場でCD販売をしていたが、私が見たときには、テツラフのブラームス ヴァイオリン協奏曲はなかった。この日の演奏とは、印象が異なるけれど、一応CDケースを開いたところをアップ。
あのバッハを聴いたら無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータのCDも欲しくなった。これもライヴとは異なる演奏かなぁ。バルトーク(ヴァイオリン・ソナタも弦楽四重奏も好き)はあの音に向いている気がする。シベリウスはどうかな、むろんテクニックは問題ないだろうけど。

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ