バレエ

2016年1月 2日 (土)

2015年 舞台鑑賞記録(3)

15) 11.15 ピレシュ ★★★
さいたま芸術劇場 音楽ホール
●シューベルト:4手のためのアレグロ イ短調 D 947
                        「人生の嵐」
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110 [ピリス]
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53
        「ヴァルトシュタイン」[グーアン]
●シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D 940
【アンコール】
●クルターグ:《遊び 第3集》より
              〈シューベルトへのオマージュ〉

グーアンはテクニックには問題ないし、十分聴かせることのできる表現力もあると思う。でも、やはりピリスのもつ芸術性の前には赤子同然だった。ベートーヴェンのソナタ31番における迫力たるやアルゲリッチ、ポリーニやツィメルマンに勝るとも劣らないもので、あの小柄な身体のどこにあれだけのパワーが秘められているのかと不思議に思った。
特に、2日前11月13日にあったパリの同時多発テロ事件(その真相はともかく100名以上の人が亡くなった)の直後であったためか、沈鬱な嘆きの歌の後のゴーン、ゴーンと鳴り響く鐘の音は激しい怒りの表出でもあった。その感情の渦に巻き込まれて、なす術もなくただ茫然とし、涙が落ちるままだった。
最前列で見るピリスの顔は、非常に個人的なことで恐縮だけれども、在りし日の祖母の顔にそっくりで、余計に私の心が揺さぶられたのだった。

16) 11.26 マリインスキー劇場 バレエ「ジュエルズ」
    アレクセイ・レプニコフ:マリインスキー管弦楽団
文京区シビックホール
●エメラルド ★
 ヴィクトリア・マクラスノクーツカヤ  アレクサンドル・セルゲーエフ
 ヴィクトリア・ブリリョーワ  ローマン・ベリャコフ
 ナデージダ・ゴンチャール  スヴェトラーナ・イワノワ
 エルネスト・ラティポフ
●ルビー ★★★
   ナデージダ・バトーエワ キミン・キム
   エカテリーナ・コンダウローワ
   デニス・ザイネトジノフ ワシリー・トカチェンコ
ヤロスラフ・バイボルディン アレクセイ・ネドヴィガ
●ダイヤモンド ★★
   クリスティーナ・シャプラン ティムール・アスケロフ
   エレーナ・アンドローソワ エカテリーナ・イワンニコワ
   ディアナ・スミルノワ ズラータ・ヤリニチ
   ローマン・ベリャコフ ヤロスラフ・プシュコフ
   アンドレイ・ソロヴィヨフ アレクセイ・チュチュンニック

バレエを見る回数が少なかった2015年だけれどこれは見に来て良かった。まず、マリインスキー管弦楽団は2軍だろうか、3軍だろうかと心配したけれど、バレエの公演でこれだけの演奏を聴けることは非常に珍しい。特にストラヴィンスキー、チャイコフスキーはさすがにお国ものだけあり、音楽だけでも十分聴ける出来栄え。ボリショイ劇場もバレエ公演時に劇場オケを同伴するが、オケの実力ではさすがにマリインスキーの方が上手だった。新国立劇場バレエ公演における東京フィルの演奏も立派なので、他のバレエ団もこれらに負けないような演奏をしてほしいものだ。 舞台美術と衣装も美しい。英国ロイヤルとかパリ・オペラ座の様な豪華なセットではないのに、シンプルでありながら安っぽくならないところがさすが。
エメラルドは特に可もなく不可もなくというところ。
ルビーはバトーエワの柔かくしなる肢体と俊敏な動きが素晴らしく、コケティッシュな表情に魅了されっぱなし。キムも体つきは少し貧弱だけれど、バトーエワのパートナーを立派に務めた。それにコンダウローワがストラヴィンスキーのジャズィーな曲調に合わせて大輪の花が舞っているようだった。この三人の華やかさと音楽のノリの良さが相まって、当初はヴィシニョーワで見られなくて残念だと思っていたのに、結果的にこれまで見たルビーの中で最も印象的なものとなった。
ダイヤモンドはいかにもマリインスキーらしい、正統派の白のバレエの決定版ともいうべき端正な美しさだった。

17) 11.29 ツィメルマン ★
所沢ミューズ アークホール
後述

18) 12.09 ギエム ラスト ★
川口りりあ 大ホール
後述

12.11 ツィメルマン
東京文化会館 中止

 

12.16 ボリショイ・バレエ・inシネマ 「くるみ割り人形」
アンナ・ニクーリナ デニス・ロヂキン
アンドレイ・メルクーリエフ ヴィターリー・ビクティミロフ

これは映画だけれど、家のTVで見るのとは映像も特に音の迫力が違うので3000円払うだけの価値はある。
ニクーリナもロヂキンも若くて美しいから、この演目にふさわしい。メルクーリエフもドロッセルマイヤー役とはいえ、まだまだ踊れる。それにこの演出は子供っぽくないので、最後まで楽しめた。「椿姫」が上映される1/13はツィメルマンのリサイタルがあり、ザハロワとチュージンが見られないのは残念。再上映があるといいのだけれど。「じゃじゃ馬ならし」と「ドン・キホーテ」はぜひ見たい。

19) バッハコレギウムジャパン
  さいたま芸術劇場 音楽ホール

●ヘンデル オラトリオ ★★

後述

2015年 舞台鑑賞記録(2)

09) 07.11 アンサンブル・ウィーン・ベルリン ★
  さいたま芸術劇場音楽ホール
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
クレメンス・ホラーク(オーボエ)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)
シュテファン・ドール(ホルン)
●ハイドン:ディヴェルティメント
●メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》木管五重奏版
●ドヴォルジャーク:《スラヴ舞曲集》より
●バーバー:夏の音楽 作品31
●デリベラ:アイレス・トロピカレス
●ガーシュウィン:《ポーギーとベス》木管五重奏版
【アンコール曲】
●ドヴォルジャーク(シェーファー編曲)
                       :《弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調》作品96
                         「アメリカ」より 第3楽章

連日徹夜に近い状態で疲れがたまっている時期だったので、もしかして演奏中に寝ちゃったらどうしようかと一抹の不安を抱えていた。しかし全くの杞憂だった。楽しかった~!!一気に疲れが吹き飛んだ。 オーボエがジョナサン・ケリーからクレメンス・ホラークへの変更になったせいか、オーボエが少々おとなしく感じられたのと、オッテンザマーが一番若いのでスタンドプレーがなかったせいで、アンサンブルとしてはうまくまとまっていた。普段はあまり目立つことの少ないファゴットの音が一際美しく響いて印象的だった。

10)  09.11 アントン・バラホフスキー;ナジ=タカーチ
       :紀尾井シンフォニエッタ東京
  紀尾井ホール

【紀尾井シンフォニエッタ東京第101回定期演奏会】
●ベートーヴェン:劇音楽「シュテファン王」序曲Op.117
●チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲二長調Op.35 ★
●メンデルスゾーン:交響曲第5番二長調Op.107「宗教改革」★★
【ソリストアンコール】
●チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」より
          第2幕レンスキーのアリア「青春は遠く過ぎ去り」★
【オーケストラアンコール】
●ペルト フラトレス ★

バラホフスキーの名を初めて知ったのは、ハンブルクバレエ「人魚姫」でのソロ演奏。これがとても良くて、難しそうなアウエルバッハの曲が素直に心に響いたのを覚えている。今回コンサートマスターとしてではなく彼がソロ演奏するということでぜひ聴いてみたいと思った。また、指揮がタカーチ=ナジとあって興味を惹かれた。タカーチSQのバルトーク弦楽四重奏曲のCDは84年版も96年版も好きだし、アンドラーシュ=シフとのブラームスピアノ五重奏曲も好きだ。でもタカーチ=ナジの演奏を生で聴いたことはない。演奏曲目が別のものだったら良かったのにと思いつつ、興味本位でチケットを買った演奏会だった。 少し早く四ツ谷についてのんびりとお堀に沿って歩いていたら、ニューオオタニの方からタカーチ=ナジとコンサートマスターの千々岩さんと思しき二人連れが歩いて来るのが見えた。ナジは髪が薄くなったとはいえ長身で素敵だった。いつも大きいなと感じるバラホフスキーとステージで並んでも、さほど身長は違わなかった。 紀尾井シンフォニエッタは室内オケとは思えないほど音量が豊かで、室内オケだからこそのアンサンブルの良さがあって心地よい。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は特に好きな曲ではないけども、バラホフスキーの演奏はソリストとして目立ちすぎることなく、無難ではあるけれども凡庸な演奏ではなかったため、新鮮に感じられた。 この日はアルヴォ・ペルト80歳の誕生日ということで、またおそらく911への追悼と鎮魂を込めてフラトレスがアンコールで演奏された。クレーメルの演奏を聴きなれていたせいか、それと比較すると攻撃的でない穏やかな静けさが感じられた。

11)09.14 ニコライ・ルガンスキー
  ヤマハホール

●フランク,H.バウアー編曲:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18
●シューベルト:ピアノソナタ第19番ハ短調D958 ★★
●グリーグ:抒情小曲集より第1集Op.12-1アリエッタ
     第3集Op.43-1蝶々★
     第8集Op.65-6トロルハウゲンの婚礼の日★★
●チャイコフスキー:ピアノソナタ(大ソナタ)ト長調Op.37★
【アンコール】
●N.メトネル/忘れられた調べ より カンツォーナ・セレナータ
●S.ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調 Op.16
●N.カプースチン/インテルメッツォ ★★★
●P.チャイコフスキー(ラフマニノフ編)/ララバイ Op.16
●F.ショパン/ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2

ロシア人の体力は底知れずなのか?アンコールだけで30分以上演奏していた。 年齢からすると今のルガンスキーはテクニックの冴えと表現の豊かさとのバランスが取れている時期なのだろう。ヤマハホールという小さな器ではもったいない様な気がした。もっと多くの人に聴いてもらえたらいいのに、ということと同時に、決して音響が悪いホールではないけれども、全身に音を浴びるような感覚を味わえるホールが他にある。ステージ前方からの音圧が強い分明瞭な音は聴こえるので、ピアノのレッスンをしている人には聞きやすくていいかもしれない。ヤマハのピアノは芯のある素直な立ち上がりの音をしていたと思う反面、華やかさは少な目だったかも。

12)09.30 ペライア;ハイティンク:LSO 
  川崎ミューザ

●モーツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
●ブルックナー 交響曲第7番(ノヴァーク版)★★★

ペライアのモーツァルトは美しかったとは思うのだけれど、感動には至らず途中で眠くなってしまった。一方ブルックナーの方は、感動と興奮が押し寄せてきて、圧倒された。正直言ってブルックナーの曲は少し前まで掴みどころがなくて苦手だったのだけれど、チェリビダッケのCDを集中して聴いてから面白さが多少なりとも分かりかけてきた気がする。とにかく音楽の内容を理解できようが、できまいが、生の演奏ではエネルギーの発散と収束がダイナミックに変化して渦巻くさまに魅了される。ワーグナーチューバの不安定な音に多少の戸惑いはあったが、そんなことは些細なことだった。弦楽器も木管楽器も力強く、金管楽器は神々しかったし、炸裂するティンパニーも魅力的だ。ハイティンクは大仰なことはせずとも要所を押さえて精力的な指揮ぶりであった。ブルックナーの交響曲こそ、川崎ミューザが本領を発揮するホールであることを示した。

13)10.04 ハーゲンカルテット&イェルク・ヴィトマン
  トッパンホール

●モーツァルト 弦楽四重奏曲第20番ニ長調K499
          《ホフマイスター》★
●モーツァルト クラリネット五重奏曲イ長調K581 ★★
●ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115 ★★

ハーゲンカルテットが優れた演奏家であることは周知のこととして、ヴィトマンについては全く予備知識がなかったけれども、モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲が聴きたくてこの演奏会を楽しみにしていた。期待を裏切らないしっとりとした情感溢れる演奏だった。 ハーゲンカルテットも依然はもっと尖がった音楽を奏でていたと思うが、今回はプログラムのせいもあるかもしれないが、全体的に柔らかさを感じられる演奏だった。

14) 11.14 クリスティアン・テツラフ バッハ無伴奏 ★
  紀尾井ホール
旅行先の青森から向かったので少々疲れていて、寝てしまったらどうしようかと心配しながら席に着いた。2011年の演奏は、いかにもテツラフらしい鋭利な刃物のような切れ味の、鬼気迫るものだったが、今回の演奏は全体的には無理をせず細部まで丁寧に作りこんだ演奏だった。2011年トッパンホールでは2晩に分けて演奏したものを1晩で全曲演奏したのだから、相当疲れたに違いない。最後は少し雑になったところもあったようだけれど、それでも全体としては十分な量感と滑らかな質感をもった石の彫刻を仕上げたかのような達成感があった。

2015年 舞台鑑賞記録(1)

舞台鑑賞記録の一部を。

01) 02.07 名曲全集/後期第105回

シュテファン・アントン・レック:東京交響楽団
オルガン:ルドルフ・ルッツ東京交響楽団
ミューザ川崎 シンフォニーホール
●レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
●バーバー:トッカータ・フェスティーヴァ 作品36
【オルガン アンコール】
●バルトーク:管弦楽のための協奏曲

2014年末のBRの演奏を思い出した。同じ2階席中央で聴いたにもかかわらず、音圧が全く異なる。東京交響楽団が下手でこの日の演奏が特に悪かったとは思わないけれど、このオケは女性奏者が多いせいか音量が足りず迫力不足だったのは否めない。

 

02) 02.26 アンドレアス・オッテンザマー
       ピアノ:ホセ・ガヤルド
   トッパンホール 
●ウェーバー:大協奏的二重奏曲 変ホ長調 Op.48
●ピアソラ:《タンゴの歴史》より 〈ボルデル1900〉〈カフェ1930〉〈ナイトクラブ1960〉
●ガルデル:ポル・ウナ・カベサ ★
●アンヘル・ビジョルド:エル・チョクロ *ピアノ・ソロ
●レオ・ヴェイネル:ペレグの新兵募集の踊り Op.40 ★
●ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1 ★★
●レオ・ヴェイネル:2つの楽章
【アンコール】
●テンプルトン:ポケットサイズソナタ第3番
●ガーシュウィン:前奏曲第1番 ★
●テンプルトン:ポケットサイズソナタ第1番

 

03) 03.03 イェフム・ブロンフマン
   トッパンホール
●プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 作品82 ★
                  第7番 変ロ長調 作品83 ★★                   第8番 変ロ長調 作品84 ★★★
【アンコール】
●スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K11 ★★
●ショパン:12の練習曲より 第8曲 ヘ長調 Op.10-8 ★★

04) 03.04 ハーン;サロネン:フィルハーモニア管弦楽団
  サントリーホール
●シベリウス:トゥオネラの白鳥 ★★
●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ★★★
【ヴァイオリン アンコール】
●バッハ:無伴奏パルティータ3番 ジーグ ★★★
●シベリウス:交響曲第5番 作品 ★★
【アンコール】
●シベリウス:悲しきワルツ ★★


05) 03.31 アレクサンドル・メルニコフ
  上野学園石橋メモリアルホール
 東京・春・音楽祭2015 《24の前奏曲》シリーズ
vol.2 ~銘器プレイエル(1910年製)で弾くドビュッシー
●ドビュッシー 前奏曲集第1&2巻 ★★
【アンコール】
●プロコフィエフ 束の間の幻影 より Ridicolosamente
●ラフマニノフ 13の前奏曲 より 第5番 ト長調
●ブラームス 幻想曲 作品116-2 ★
年代物のプレイエルからメルニコフは柔らかな音を紡ぎだし、その音は反響した後もそれぞれの軌跡が見えるようで、ドビュッシーの描く世界を堪能した。そこには強い感情の渦はなく、環境音楽のように情景が次々と流れていくようだった。一方、メランコリーが溢れるブラームスの演奏はお手の物で、今回のプログラム全体を通して微妙な色彩の変化を描くことにかけては優れている。


06) 05.24 庄司紗矢香&カシオーリ
  さいたま芸術劇場音楽ホール
●モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第35(27)番 ト長調 KV 379(373a)
●ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 作品30-1
●ストラヴィンスキー:イタリア組曲 ★★
●ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 ★★
【アンコール曲】
●シュニトケ:祝賀ロンド
●シルヴェストロフ:《ヴァイオリンとピアノのためのポスト・スクリプトゥム》より第2楽章
前回この二人のベートーヴェンを聴いたときには、相性が良くないのではないかと思い満足できなかったけれど、今回もベートーヴェンに関しては前回よりはぎこちなさを感じずに聴くことができたかな、という程度だった。しかし後半に入って、近・現代の作品になった途端、二人が自由に呼吸ができ、楽しく聴くことができた。


07) 06.08 ルノー・カプソン&ダヴィッド・カドゥシュ
  トッパンホール
●モーツァルト ヴァイオリンソナタ変ロ長調K454
●ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第7番ハ短調Op.30-2
●シューベルト 幻想曲ハ長調D934 ★★
【アンコール曲】
●クライスラー : 愛の悲しみ ★★
●パラディース : シチリアーナ ★★★
カプソンに関しては、いつ聴いても満足できるクオリティを持っている。ただ、カドゥシュは表現力が弱いというか、前回も今回も準備不足ではないかという気がしている。メインプログラムとして据えたシューベルトの幻想曲はピアノパートも難しいと思うのだけれど、この曲は二人の息が合ってシューベルトらしい妖しく美しい歌が情熱的に繰り広げられた。またアンコールのシチリアーナは美音を満喫させてくれた。彼の演奏会は今回も早めに終了し、幸せな気分で家路に着いた。


08) 06.25 アファナシエフ
  トッパンホール
●J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番 ハ長調 BWV846
     / 第8番 変ホ短調 BWV853
     / 第22番 変ロ短調 BWV867
●シルヴェストロフ:オーラル・ミュージック
●シルヴェストロフ:サンクトゥス/ベネディクトゥス
●J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第2巻より★★
         第5番 ニ長調 BWV874
       第7番 変ホ長調 BWV876
       第8番 嬰ニ短調 BWV877
       第9番 ホ長調 BWV878
      第14番 嬰ヘ短調 BWV883
       第16番 ト短調 BWV885
【アンコール】
●ショパン:マズルカ第47番 イ短調 Op.68-2 ★
いつか聴きたいと思っていたアファナシエフの実演にやっと接することができた。独特のリズム感とフレージングが効いてユニーク。 前半は最前列中央で終始居眠りする人のすぐ後ろの席だったため、私も含めてあまり良い気分ではなかったけれど、彼の眠り人は休憩時間に移動させられたようで後半はアファナシエフもノリノリの演奏。盛大な拍手を貰って照れくさそうに笑う様子が印象的だった。

2014年12月24日 (水)

2014年 舞台鑑賞記録

感想も少しは書いたのだが、今年鑑賞した演奏&舞台の記録を簡単に。

01) 01.09 ニューイヤーコンサート
    トッパンホール 

02) 01.23 クリスティアン・ツィメルマン ★
     フィリアホール 
   ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
               第31番 変イ長調 作品110
               第32番 ハ短調 作品111

03) 03.15 北村朋幹 
     彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
   ●シューマン:4つのフーガ 作品72
   ●ベリオ:セクエンツァ IV ★★
   ●スクリャービン:ソナタ第10番 作品70
   ●ベートーヴェン:ソナタ第29番 変ロ長調 作品106
                          「ハンマークラヴィーア」
   【アンコール曲】
   J. S. バッハ:《シンフォニア(3声のインヴェンション)》より
                     第11番 ト短調 BWV 797
   ベートーヴェン:《11の新しいバガテル》作品119より
                     第11番 変ロ長調

04) 03.20 パリ・オペラ座「椿姫」 ★★ 
     東京文化会館 
     演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
     指揮:ジェームズ・タグル
     ピアノ:エマニュエル・ストロセール、
    フレデリック・ヴェス=クニテール
     マルグリット:オレリー・デュポン
     アルマン:エルヴェ・モロー
     デュヴァル:ミカエル・ドナール 

05) 04.05 能
    よみうり大手町ホール

06) 04.08 レイフ・オヴェ・アンスネス
     武蔵野市民文化会館 小ホール
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 op.22
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 op.101
    ●ベートーヴェン:創作主題による6つの変奏曲 op.34
    ●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57「熱情」
    【アンコール】
   ベートーヴェン:「7つのバカテル」より第1番
                         「ピアノ・ソナタ第22番 op.54」より第2楽章  ★★

07) 04.18  クレーメル;デイヴィッド・ジンマン
             :チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
     サントリーホール
    ●ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
    【ヴァイオリン アンコール】
     イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調『バラード』★★★
    ●ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op. 68
    【アンコール】
    ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

08) 06.10 コパチンスカヤ ピアノ:リフシッツ
    トッパンホール 
   ●C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰ヘ短調 Wq80
   ●シマノフスキ:神話―3つの詩 Op.30
                       アレトゥーザの泉/ナルシス/ドリアードとパン
   ●シェーンベルク:幻想曲 Op.47
   ●プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80 ★★

  
09) 07.20 アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2014〉
     ゆうぽうとホール
  ◆第1部◆
  ●「オープニング」
    振付:ペタル・ミラー=アッシュモール
  音楽:アレクサンドル・グラズノフ
   アリーナ・コジョカル
   オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、
   クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル
  ●「エスメラルダ」
     振付:マリウス・プティパ
  音楽:チェーザレ・プーニ
  日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック
  ●「ラプソディー」より  ★★★
     振付:フレデリック・アシュトン
    音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
     吉田都、スティーヴン・マックレー
  ●「HETのための2つの小品」
     振付:ハンス・ファン・マーネン
    音楽:エリッキ=スヴェン・トゥール、アルヴォ・ペルト
     ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス
  ●「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
      振付:マリウス・プティパ
    音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
      ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンダギロフ
  ●〈本日の特別プログラム〉 「アイ・ガット・リズム」
      振付:スティーヴン・マックレー
     音楽:ジョージ・ガーシュウィン
      スティーヴン・マックレー
  ●リリオム」より ベンチのパ・ド・ドゥ ★
     振付:ジョン・ノイマイヤー
    音楽:ミシェル・ルグラン
     アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング
  ◆第2部◆
  ●「白鳥の湖」 第2幕より ★
     振付:レフ・イワーノフ
    音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
     アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
     東京バレエ団
  ◆第3部◆
  ●「海賊」 ディヴェルティスマン
     振付:マリウス・プティパ
    音楽:リッカルド・ドリゴ
     アリーナ・コジョカル、ユルギータ・ドロニナ、日高世菜、
     ローレン・カスバートソン、ヨハン・コボー、
  スティーヴン・マックレー、ダヴィッド・チェンツェミエック、
     ワディム・ムンタギロフ、イサック・エルナンデス

10) 07.31  エトワール・ガラ Aプロ
  オーチャードホール
 ●『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”
   振付:バランシン
   ローラ・エケ、オードリック・ベザール
 ●『マノン』第1幕よりデ・グリューのヴァリエーションとパ・ド・ドウ
   振付:マクミラン
   アザベル・シアラヴォラ、フリーデマン・フォーゲル
 ●『白鳥の湖』第2幕よりアダージョとヴァリエーション ★★
   振付:ヌレエフ
   アマンディーヌ・アルビッソン、マチュー・ガニオ
 ●『マーラー交響曲第3番』より ★★★
   振付:ノイマイヤー
   シルヴィア・アッツオーニ、アレクサンドル・リアブコ
 ●「3つの前奏曲」
   振付:ベン・スティーブソン
   ドロテ・ジルベール、オードリック・ベザール
   ピアノ:金子三勇士
 ●「月の光」
   振付:イリ・ブベニチェク
   エルヴェ・モロー
   ピアノ:金子三勇士
 ●『オネーギン』より“鏡のパ・ド・ドゥ” ★★
   振付:クランコ
   アマンディーヌ・アルビッソン、フリーデマン・フォーゲル
 ●『アルルの女』より ★★★
   振付:プティ
   シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
 ●『イン・ザ・ナイト』 ★
   振付:ロビンズ
   イザベル・シアラヴォラ、バンジャマン・ペッシュ
   ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ
   ローラ・エケ、エルヴェ・モロー

11) 08.08 ロイヤル・エレガンスの夕べ ★
  日本青年館

12) 08.23 フォレスタ×日本フィル:大友直人
  大宮ソニックシティ

13) 10.01 アルカント・カルテット
  トッパンホール
 ●シューベルト:弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D703 《四重奏断章》
 ●ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 ト短調 Op.37-2 G362
 ●シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956 ★★★
  【アンコール】
  ボッケリーニ 弦楽五重奏曲 ト短調 第4楽章 ★★★

14) 10.07 テツラフ・カルテット
  紀尾井ホール
 ●モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 KV421
 ●ヴィトマン:弦楽四重奏曲第3番「狩りの四重奏曲」 ★
 ●ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op. 132 ★★
  【アンコール】
  ハイドン:弦楽四重奏曲第33番ト短調
        Op.20-3より第2楽章メヌエット

15) 10.15 ゲルギエフ:マリインスキー
  サントリーホール
 ●ストラヴィンスキー:火の鳥 ★★
          ペトルーシュカ ★★★
          春の祭典 ★★★
 【アンコール】
  リャードフ :バーバ・ヤガー

16) 11.05 ティル・フェルナー
  トッパンホール
 ●モーツァルト:ロンド イ短調 K511
 ●J.S.バッハ:平均律第2巻より第5番BWV874
              第6番 BWV875
              第7番 BWV876
              第8番 BWV877
 ●ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI-37 ★
 ●シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 ★★
  【アンコール】
  リスト : 《巡礼の年 第1年 スイス》より
                 第2曲 ワレンシュタット湖畔で ★★★

17) 11.07 華麗なるオペラアリアの熱演!
  東京オペラシティ コンサートホール
  幸田浩子(S)、福井敬(T)、堀内康雄(Br)
  ヴィンチェンツォ・スカレーラ(Pf)
 ●プッチーニ「ラ・ボエーム」より
    二重唱“ああミミ、君はもう戻ってこない” 福井、堀内
 ●グノー「ロメオとジュリエット」より
    “私は夢に生きたい” 幸田 
 ●ロッシーニ「ウイリアム・テル」より
    “動くんじゃないぞ” 堀内
 ●ベッリーニ“清教徒”より ★
    “あなたの優しい声が” 幸田 
 ●ヴェルディ「ルイザ・ミラー」より ★★
    “穏やかな夜には” 福井
 ●ドニゼッティ「ルチア」より
    二重唱“そばに寄れ、ルチア”
 ●マスネ「ウェルテル」より
    “春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか”
 ●ベッリーニ「清教徒」より
    “ああ、永遠におまえを失ってしまった”
 ●ヴェルディ「リゴレット」より ★
    “慕わしい人の名は” 幸田、福井
 【アンコール】
  トスティ:君なんかもう 堀内
  マスカーニ:アヴェ・マリア 幸田 ★★
  小林秀雄:落葉松 福井
  ヴェルディ:乾杯の歌 福井、幸田、堀内 ★

18) 11.09 バンジャマン・ミルピエ L.A.ダンス・プロジェクト
  さいたま芸術劇場
  『リフレクションズ』振付:ミルピエ
  『モーガンズ・ラスト・チャグ』振付:エマニュエル・ガット ★
  『クインテット』振付:フォーサイス

19) 11.21 ツィメルマン;ヤンソンス:BRSO
  川崎ミューザ
 ●ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ★★
 ●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」-ラヴェル編曲 ★
  【アンコール】
  ヨハン・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ ★
  ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番 ★★

20) 11.24 ツィメルマン;ヤンソンス:BRSO
  サントリーホール
 ●ブラームス:ピアノ協奏曲 ★
 ●ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」★★
  【アンコール】
  グリーク:ペール・ギュントより ソルヴェイグの歌 ★★
 
21) 12.03 ボリショイ劇場「ラ・バヤデール」★★★
  東京文化会館
  ザハロワ、ラントラートフ、アレクサンドロワ、ロジキン、

22) 12.11 クリスティアン・テツラフ;P.ヤルヴィ:ドイツカンマーフィル
  東京オペラシティ コンサートホール
 ●ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a ★
 ●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 ★★★
 ●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 ★★★
  【アンコール】
  ・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番
           ハ長調 BWV1005より「ラルゴ」
  ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第3番 ヘ長調 ★
  ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番 ト短調

*******************************

サントリーホール            3
東京文化会館 大ホール         2
川崎ミューザ              1
東京オペラシティ コンサートホール   2
さいたま芸術劇場 音楽ホール      1
大ホール       1
トッパンホール             4
紀尾井ホール              1
フィリアホール             1 
武蔵野市民文化会館 小ホール      1
オーチャードホール           1
日本青年館               1
ゆうぽうとホール            1
よみうり大手町ホール          1
大宮ソニックシティ           1

2013年12月23日 (月)

2013年 舞台鑑賞記録

01) 02.08 サロネン;アンスネス:フィルハーモニア管弦楽団
     サントリーホール
        ベートーヴェン:『シュテファン王』序曲
                            :ピアノ協奏曲第4番
        【アンコール】
         ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ22番第2楽章
         マーラー:交響曲第1番 「巨人」
        【アンコール】
         シベリウス:悲しきワルツ
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-1188.html

02) 02.26 ハーゲンカルテット 
      トッパンホール
    ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会I
     第1番ヘ長調 Op.18-1
     第16番ヘ長調 Op.135
     第7番ヘ長調 Op.59-1《ラズモフスキー第1番》

03) 02.27 ハーゲンカルテット 
      トッパンホール
     ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会II
       第11番ヘ短調 Op.95
         第10番変ホ長調Op.74《ハープ》
         第6番変ロ長調Op.18-6

04) 03.01 ハーゲンカルテット 
      トッパンホール
     ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会III
       第15番イ短調 Op.132
         第8番ホ短調 Op.59-2《ラズモフスキー第2番》

05) 03.29 東京春音楽祭 アレクサンドル・メルニコフ
     東京文化会館 小ホール
         F.Schubert:幻想曲 ハ長調(さすらい人幻想曲)D.760
                        :3つの小品 D.946
         J.Brahms:シューマンの主題による変奏曲 Op.9
                      :幻想曲集 Op.116
        【アンコール】
         S.Prokofieff:つかの間の幻影 Op.22
         R.Schumann:子供の情景より第一曲、知らない国々
         F.Chopin:練習曲Op.10より第四曲
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-4e66.html

06) 04.10 ステファヌ・ドゥヌーヴ:シュトゥットガルト放送交響楽団
     サントリーホール
       ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77 三浦文彰
    【アンコール】 
       J.S.バッハ:
            無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
                    サラバンド
        ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
       【アンコール】
       ビゼー:アルルの女第二組曲から「ファランドール」 
       ラヴェル:『マ・メール・ロワ』からパゴダの女王レドロネット
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-9c78.html

07) 04.20  ユジャ・ワン
     彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
       スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調
                               作品19「幻想ソナタ」
                   ピアノ・ソナタ第6番 作品62
       ラヴェル:ラ・ヴァルス
       リーバーマン:ガーゴイル 作品29
       ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調
                   作品36(1931年改訂版)
     【アンコール】
       ラフマニノフ:《幻想小品集》作品3より 第1曲〈エレジー〉
       シューベルト(リスト編曲):糸を紡ぐグレートヒェン
       ビゼー(ホロヴィッツ編曲):《カルメン》のテーマによる変奏曲
       ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-6180.html

08) 04.23 ルノー・カプソン ピアノ:ダヴィッド・カドゥシュ
     トッパンホール 
       ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
       グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
       R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
      【アンコール】
      コルンゴルト:歌劇《死の都》 Op.12より マリエッタのアリア
      レーガー:ロマンス ト長調
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-8530.html

09) 05.10 成田達輝 ピアノ:テオ・フシュヌレ
     トッパンホール
     ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
     フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108
     シマノフスキ:《神話》Op.30より〈アレトゥーサの泉〉
     フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
    【アンコール】
     サン=サーンス:ロンド カプリチオーソ
    ドビュッシー:美しき夕べ
    パガニーニ:24の奇想曲より 第1番 ホ長調 

10) 05.13  アンドレアス・オッテンザマー ピアノ:菊池洋子
     武蔵野文化会館 小ホール
     チマローザ:協奏曲
       ウェーバー:コンチェルティーノop.26
       バーンスタイン:クラリネットとピアノのためのソナタ
       シューマン:幻想小曲集 op.73
       ビーチ:子守歌
       シュポア:幻想曲とダンツィの主題による幻想曲 op.81
       ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
       ガーシュイン:3つの前奏曲より
                        Ⅰ.Allegro ben ritmato e deciso
       アレック・テンプルトン:ポケット・サイズ・ソナタ第1番より
                        Ⅰ.Improvisation
                        Ⅲ.In Rhythm
      【アンコール】
       プーランク:クラリネット・ソナタより第3楽章
       モンティ:チャルダッシュ
       フォーレ:組曲「ドリー」より子守唄
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-f578.html

11) 06.12 マキシム・ヴェンゲーロフ ピアノ:ヴァグ・パピアン
          ヴェンゲーロフ・フェスティヴァル2013 リサイタル
    サントリーホール 
       ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 作品96
       フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
       サン=サーンス:ハバネラ 作品83
                           :序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28
      【アンコール】
       フォーレ 夢のあとに
       ブラームス ハンガリー舞曲5番
       マスネ タイスの瞑想曲
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-443a.html

12) 07.14 英国ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」
     東京文化会館大ホール
     マリエネラ・ヌニュス、ティアゴ・ソアレス
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/2013-c047.html

13) 08.21 ヴィシニョーワの華麗なる世界 Bプロ
     ゆうぽうとホール 
 ●「ドリーブ組曲」メラニー・ユレル マチアス・エイマン
  ●「レダと白鳥」上野水香 イーゴリ・コルプ
  ●「タランテラ」アシュレイ・ボーダー ホアキン・デ・ルース
  ●「精霊の踊り」デヴィッド・ホールバーグ
  ●「真夏の夜の夢」エレーヌ・ブシェ ディアゴ・ボァディン
  ●「カルメン」ディアナ・ヴィシニョーワ
               マルセロ・ゴメス イーゴリ・コルプ
                後藤晴雄 奈良春夏 東京バレエ団
  ●「眠れる森の美女」より第3幕のパ・ド・ドゥ
                メラニー・ユレル マチアス・エイマン
  ●「チーク・トゥ・チーク」上野水香 ルイジ・ボニーノ
  ●「ナウ・アンド・ゼン」エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
  ●「パリの炎」アシュレイ・ボーダー ホアキン・デ・ルース
  ●「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ 
                ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス
                ピアノ:菊池洋子
 http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/b-03df.html

14) 09.17 モディリアーニSQ
     埼玉会館 
      ハイドン:弦楽四重奏曲第67番「ひばり」第1楽章
      ラヴェル:弦楽四重奏曲
       【アンコール】
      ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏のための2つの小品より
                                 ポルカ
 http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-9950.html

15) 09.20 ミラノ・スカラ座「ロミオとジュリエット」
     東京文化会館 
     アリーナ・コジョカル、フリーデマン・フォーゲル
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-b6d1.html

16) 10.05 福井敬 スペシャルリサイタル ピアノ:谷池重紬子
     浜離宮朝日ホール
      山田耕筰 鐘が鳴ります
      山田耕筰 松島音頭
      橋田國彦 お六娘
      山田耕筰 曼珠沙華
      中田喜直 サルビア
      高田三郎 くちなし
      服部正 野の羊
      木下牧子 乳母車
      ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
       朝は薔薇色に輝き
      ヴェルディ 「リゴレット」より
       あれか、これか
       ほほの涙が
       女心の歌
      ワーグナー 「ワルキューレ」より
       冬の嵐は過ぎ去り

    年に一度の福井敬.net主催のリサイタルはいつも暖かい雰囲気の楽しいリサイタル。わが家からはアクセスがあまり良くないのでこれまで積極的に足を運ぶことがなかったけれど、福井さんのおかげで初めての浜離宮朝日ホール体験。ホール自体はこじんまりしていて悪くない。でも音響が素晴らしいという宣伝ほどには感じられず、少し地味かな。

17) 10.06 F.P.ツィンマーマン ピアノ:エンリコ・パーチェ
      トッパンホール
         J.S.バッハ ヴァイオリン・ソナタ
                第1番 ロ短調 BWV1014
                第2番 イ長調 BWV1015 
                第3番 ホ長調 BWV1016
                第4番 ハ短調 BWV1017
                第5番 ヘ短調 BWV1018
         第6番 ト長調 BWV1019
         【アンコール】
        BWV1019A Adagio
    http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/fp-f42a.html

18) 10.19 マレー・ペライア
     さいたま芸術劇場 音楽ホール 
        J. S. バッハ:フランス組曲第4番 変ホ長調 BWV 815
        ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調
                               作品57「熱情」
        シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化
        ショパン:即興曲第2番 嬰へ長調 作品36
                   :スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-17ac.html

19) 11.05 P.ヤルヴィ:パリ管弦楽団
     サントリーホール
        シベリウス:「カレリア」組曲
        リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
          ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
       【アンコール】
       ラヴェル:「クープランの墓」から メヌエット
         サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調
                               op.78「オルガン付き」
      オルガン:ティエリー・エスケシュ
     【アンコール】
      ビゼー:「子供の遊び」op.22から ギャロップ
      ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの傲罰」op.24から
         ラコッツィ行進曲
      ビゼー:オペラ「カルメン」から前奏曲
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-67d8.html

20) 11.08 ティーレマン:VPO
      サントリーホール 
         ベートーヴェン 交響曲第1番ハ長調op.21 
                   交響曲第2番ニ長調op.36
                    交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/vpo2013-9637.html

21) 11.24  エリック・ハイドシェック
     プラザノース ホール 
        ヘンデル:前奏曲~組曲第1番 イ長調HWV426より
        J.S.バッハ:前奏曲~平均律クラヴィーア曲集
                        第2巻第19番 イ長調BWV888より
        モーツァルト:アダージョ~ピアノソナタ第4番
                         変ホ長調K.282より
        ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 作品10-1
                    :6つのバガテル 作品126
         シューベルト:楽興の時第2番 変イ長調 作品94 D.780
        【アンコール】
         バッハ:プレリュードG minor
         ドビュッシー:前奏曲第1集 L117-6.雪の上の足跡
         フォーレ:ノクターンNo.11
         ドビュッシー:前奏曲第2集 L123-2.枯葉

   喜寿のピアニストはしっかりとした力強いタッチで、なかなか硬派の演奏。
   雰囲気はアットホームで、町内のご隠居が開いたマスタークラスとでもいったところ。特にアンコールになると、英語で身振り手振りを交えて楽しそうに説明をする。
   ドビュッシーの雪の上の足跡はユーモアがあり、かつ寂寥感もあり、まさに達人の描く世界に思わず引き込まれた。

22) 12.17 ラファウ・ブレハッチ 
     さいたま芸術劇場 音楽ホール
    ピアノ・エトワール シリーズ アンコール! vol.1
      ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 作品10-3
        シマノフスキ:ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調 作品8
        ショパン:夜想曲第10番 変イ長調 作品32-2
          ポロネーズ第3番 イ長調 「軍隊」・第4番 ハ短調
          3つのマズルカ 作品63
          スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
  http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-058c.html

23) 12.12 クリスティアン・ツィメルマン
    みなとみらい大ホール
         ベートーヴェン ピアノ・ソナタ
                                     第30番 ホ長調 作品109
                                     第31番 変イ長調 作品110
                                     第32番 ハ短調 作品111

24) 12.13 菊池洋子
      紀尾井ホール
       シューマン:交響的練習曲
         チャイコフスキー/菊池洋子:白鳥の湖より 情景
         アルベニス:組曲《スペイン》より タンゴ
         ベートーヴェン:エリーゼのために
         ラヴェル:ソナチネ第2楽章メルエット
         ドビュッシー:アラベスク第1番
         モーツァルト/リスト:アヴェ・ヴェルム・コルプス   
         シャブリエ:ワルツ~10の絵画風小品より スケルツォ
         リスト:愛の夢第3番
         グリュンフェルト:ウィーンの夜会
           ~J.シュトラウスⅡ《こうもり》のワルツ主題による
           演奏会用パラフレーズ Op.56
        【アンコール】
         モーツァルト:ピアノ・ソナタ変ロ長調 K.570より第3楽章
         クルターク:「遊び」より
         モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番
                          イ長調 K.331より第3楽章
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-175b.html

25) 12.21 クリスティアン・ツィメルマン
     所沢ミューズ・アークホール 
      ベートーヴェン ピアノ・ソナタ
                                   第30番 ホ長調 作品109
                                   第31番 変イ長調 作品110
                                   第32番 ハ短調 作品111

トッパンホール           6
サントリーホール          5
さいたま芸術劇場音楽ホール  3
東京文化会館大ホール          2
東京文化会館小ホール          1
武蔵野市民文化会館小ホール 1
ゆうぽうと                              1
埼玉会館大ホール                 1
プラザノースホール                1
浜離宮朝日ホール                  1
みなとみらい大ホール            1
所沢ミューズ・アークホール   1
紀尾井ホール           1

来年フィリアホールでもう一度ツィメルマンを聴く予定。みなとみらいと所沢の感想は年末年始にゆっくりまとめようかな。

それではみなさまどうぞよいお年をお迎えください。

2013年9月25日 (水)

ミラノ・スカラ座 「ロミオとジュリエット」

2013.09.20 東京文化会館

振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

ロミオ:フリーデマン・フォーゲル
ジュリエット:アリーナ・コジョカル
マキューシオ:アントニーノ・ステラ
ティボルト:ミック・ゼーニ
ベンヴォーリオ:クリスティアン・ファジェッティ
パリス:リッカルド・マッシミ
キャピュレット公:アレッサントロ・グリッロ
キャピュレット夫人:サブリナ・ブラッツォ
大公:マシュー・エンディコット
ロザリンデ:ルアナ・サウッロ
乳母:デボラ・ジズモンディ
ロレンス修道僧:マシュー・エンディコット
マンドリン・ダンス(ソロ):フェデリコ・フレジ
3人の娼婦:ベアトリーチェ・カルボネ
                エマヌエラ・モンタナーリ
                アレッサンドラ・ヴァッサロ
モンタギュー公:ジュゼッペ・コンテ
モンタギュー夫人:セレーナ・コロンビ
ジュリエットの友人:アントネッラ・アルバノ
                           クリステッレ・チェッネレッリ
                           ヴィットリア・ヴァレリオ
                           ルーシーメイ・ディ・ステファノ
                           アントニーナ・チャプキーナ
                           ジュリア・スケンブリ
ミラノ・スカラ座バレエ団

芸術監督:マハール・ワジーエフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック・オーケストラ
指揮:デヴィッド・ガーフォース
美術:マウロ・カロージ
衣装:オデッテ・ニコレッティ
照明:マルコ・フィリベック

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コジョカルの出演日は発売と同時にかなり売れていたらしく、ロビーに大入りと出て客席はほぼ満席に近かった。

演奏が始まり緞帳が上がると、薄暗い空に浮かぶ雲のスクリーンだけが見える。全幕の初めに必ずそのスクリーンを見せるのだが、夜明け前の空を表しているのだろうか。使い方は異なるけれども空に浮かぶ雲はどこかプレルジョカージュ「ル・パルク」の背景を思い起こさせる。また、半円形の階段状の舞台と寝台の見せ方などスペイン国立ダンスカンパニー、ナチョ・ドゥアト版の舞台装置を思い出した。もっともドゥアト版は抽象的なのに対して、スカラ座のものは具体的にバルコニーもしっかり作られていて豪華で美しい。
ヴェローナを舞台にした最も有名な物語をイタリアのバレエ団が踊るのを楽しみにしていたが、芸監がワジーエフのせいかどちらかというと弾けた踊りよりも統制されたマリインスキー風を目指しているような感じを受けた。もともとマクミラン版は暗いけれど。

どのバレエもそうなのだが、ことにこの演目に関しては音楽が明確に登場人物を描写し、物語を進行していくため、バレエにおける音楽の重要性が高い。だから当初は正直なところ、演奏がスカラ座管弦楽団だったら良かったのに、と思っていた。
しかしコジョカルが登場してからは、彼女自身が音楽を奏でているようで、終わってみれば、あたかもコジョカル版とでもいうべき印象が残る。
コジョカルがコボーと奏でる幸福感は素晴らしいけれど、コボーには出せない初々しさがフォーゲルにはあり、フォーゲルが本当に恋に落ちてしまったかのように見えた。またコジョカルとフォーゲルでは、身長差がありすぎると思われたのに、一度踊り出すと気にならない。有名なバルコニーのシーンでのリフトで人が言うほど感動したことがなかったのに、私は今回初めて美しいと思った。これまではフォーゲルの着地音が気になっていたのだが、今回はそれさえも気にならなかった。

1幕、2幕とも充実していたけれども、3幕は息をつく暇もないほどの緊迫感で、1場寝室のシーンで二人の求め合う気持ちだけが空回りして官能性が乏しいところが初々しい。バルコニーのシーンでのキスも情熱的なのにさらりと綺麗に見せていた。二人がこの演目にふさわしい表現力を持っていることが感じられた象徴的シーンだった。3場でパリスと結婚することを両親に強要され、パリスにも強引に迫られて、ぎりぎりのところで自己を保つ場面でも、仮死薬を飲むのに逡巡する場面でも、大袈裟な表情を作らず、敢えて綺麗な姿態を見せようとしないところが緊迫感を生んでいた。4場クライマックスでのロミオの狂乱は私がマクミラン版を苦手にする大きな要素の一つなのだが、(変態マクミランは死姦趣味があるのではないかと思えるのだ。)なぜかフォーゲルには変態的なところがなくて妙に爽やかなのだ。ジュリエットが短剣で自分を刺した後、苦しみながらロミオの手を求めるところも綺麗に作っていないように見えるところがまた素晴らしい。2階正面席で他の人を気にせず、物語の中に没入していたため、嗚咽を押し殺して涙が止まらず。

今回のプログラム中に、”スカラ座における「ロミオとジュリエット」1959~2010”というものがあって歴代の公演日時と配役が記載されている。クランコ版、マクミラン版、ヌレエフ版の上演にフォンテイン、ヌレエフ、ダウエルあたりから、カルラ・フラッチ、フェリ、マッシモ・ムッル、ボッレというイタリアのスター達に、ホセ・カレーニョ、フリオ・ボッカ、ルグリ、アンヘル・コレーラ、ギエム等に混じってコジョカルは2008年、2010年に出演していることがわかる。コジョカルは東京バレエ団にゲスト出演してもプロダクションを自分色に染めていくけれども、今回のようにより自然な呼吸が感じられるのは、スカラ座と何度も共演しているからなのだろう。

コジョカルが今後どんな活動をしていくのか興味は尽きないが、もっとも大きな関心は誰をパートナーにするのかという、以前からコボーが語っていた問題に帰する。いずれにしてもこれ以上大怪我をせずに長く踊って欲しい。

2013年8月26日 (月)

ディアナ・ヴィシニョーワ 華麗なる世界 Bプロ

2013.08.21 ゆうぽうとホール

●プロローグ
振付:マルセロ・ゴメス
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暗がりからヴィシニョーワが浮かび上がり、一気に瞳孔が開かされた。Bプロでは出番の少ないホールバーグの綺麗な容姿も目を引いた。

●「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス
音楽:レオ・ドリーブ
メラニー・ユレル マチアス・エイマン
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「ドリーブ組曲」は以前にも見ているはずだけれど、と思ったら昨年のバレエフェスだった。エイマンが無駄な力みのない端正な踊りで良かった。以前に比べると顔つきも体つきもシャープでエレガントな王子だった。今のエイマンの踊りはマルティネスを髣髴とさせるところがあり、これから見続けていきたいダンサーの一人になった。
ユレルはエイマンやその他今回の出演者に比べると地味だけれどこの演目の雰囲気にあっていると感じた。

●「レダと白鳥」
振付:ローラン・プティ
音楽:J.S.バッハ
上野水香 イーゴリ・コルプ
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久しぶりにコルプを見た。メイクが以前より自然になったけれど、柔らかな背中と濃厚な演技は健在。夏休み期間中で日焼けしていたかも。

●「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
アシュレイ・ボーダー ホアキン・デ・ルース
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NYCBのダンサーが躍るバランシン作品は、とても軽やかなリズムが奏でられ上品な仕上がり。特にアシュレイ・ボーダーの踊りは音楽そのものを表現していて素晴らしかった。ホアキン・デ・ルースが本調子であればさらにどんなことになっていたのだろう。コジョカル・ガラの時のマックレーを思い出し、踊りの楽しさ優先ならマックレー、陰影のある表現ならデ・ルースかなと。

●「精霊の踊り」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:クリストフ・ヴィリバルト・グルック
デヴィッド・ホールバーグ
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金髪碧眼で手足の長いホールバーグは大柄な割には、どこか薄幸な印象があって、似合っていたと思うものの、演目自体はあまり面白くない。

●「真夏の夜の夢」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
エレーヌ・ブシェ ディアゴ・ボァディン
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1977年初演の「真夏の夜の夢」はノイマイヤー初期の作品で、クラシカルな雰囲気が横溢した綺麗で素直な振付、衣装も舞台装置もユルゲン・ローゼ。
ボァディンが一瞬誰だかわからないほど、王子さまでびっくりした。ブシェは何時観ても脚が綺麗でため息がでる。ファンタジー世界に引き込まれて、このままずっと見続けたいと思った。

●「カルメン」
振付:アルベルト・アロンソ
音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス イーゴリ・コルプ
後藤晴雄 奈良春夏 東京バレエ団
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アロンソ版カルメンを初めて見た。ビゼーのカルメンとアルルの女をミックスしてシチェドリンがアレンジした音楽が不思議な物語を紡いでいた。
ヴィシニョーワもコルプ@エスカミーリョの衣装も二人の魅力を引き出していて良かった。そしてなんといっても、コルプの踊りが官能的で、カルメンが影の薄いゴメス@ドン・ホセから目移りするのも納得できる。
半円形に並べられた椅子とダンサーがボレロのリズムを想起させ、いつもは少し鈍重に感じられる後藤さんがゴメスやコルプに比べるととても華奢で、踊りにもキレが感じられ、一瞬木村さんと勘違いした。奈良さんが演じた運命は闘牛の牛が生贄としてのカルメンの隠喩なのかもしれないが、死ぬ間際まで熱くたぎる血潮を感じさせるカルメンに対して、重量感が足りない気もした。

●「眠れる森の美女」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:P.I.チャイコフスキー
メラニー・ユレル マチアス・エイマン
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ヌレエフ版の「眠り」は映像でデュポンとルグリのものしか観たことがない。この演目にしては、ヌレエフ版は男性舞踊主の見せ場が多いとはいえ、やはり女性舞踊主に華がないと難しいと思う。エイマンが王子様に見えただけで良しとしようか。

●「チーク・トゥ・チーク」
振付:ローラン・プティ
音楽:アーヴィング・バーリン
上野水香 ルイジ・ボニーノ
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プティ作品を指導するために来日したボニーノの出番を作るための作品?
上野さんは日本人離れしたスタイルの持ち主なのに、これぞ上野水香だといえる演目がないのが残念な気がする。
しばしの休憩タイム。

●「ナウ・アンド・ゼン」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:モーリス・ラヴェル
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
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長くまっすぐに伸びた脚が強調されたブシェの空色のユニタード姿が眩しくて、背景の照明が濃く深い青でくすんだ赤のレスリングのユニフォームのような衣装のボァディンが霞んで見えた。ノイマイヤーの意図はわからないけれど、1組の男女というよりは、一人の女性と黒子に見えた。夕刻、雲の合間から時折顔をのぞかせる沈みゆく太陽と、その上にはまだ輝きを残す透明な明るい水色の空の美しさを連想した。

●「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン
音楽:ボリス・アサフィエフ
アシュレイ・ボーダー ホアキン・デ・ルース
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ついオシポワ&ワシーリエフの二人を思い出してしまう演目だけれども、NYCBの二人が躍ると力技はあまり感じられず、あくまで音楽に合わせて軽やか。それでも最後は思い切り盛り上げてくれた。

●「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:F.ショパン Ballade#1 Gminor Op23
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス
ピアノ演奏:菊池洋子
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まず菊池さんのピアノの演奏に驚いた。彼女のこれまでの演奏とは異なりまるでオペラの演奏のようだった。これまでもショパン作「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲のようなオペラ的演奏を得意にはしていたけれど、グルダをも超えるような扇情的な演奏で、まさに、ヴィシニョーワのマルグリットにぴったりだった。「惜しみなく愛は奪う」かのように限られた生命エネルギーを燃焼しつくそうとするマルグリットに憐憫の情は無用だけれど、その思い切りに涙がこぼれてしまう。
顔と体つきからは野獣系でもよさそうなのだが、ゴメスのアルマンは妖艶なマルグリットの魅力に逆らえない忠実な僕そのもので、非常に丁寧なリフトやサポートで、ヴィシニョーワを輝かせるためなら何でも引き受けるという決意が感じられた。その分アルマンの若さゆえの独りよがりな欲望は感じられなかった。かわいそうなのはマルグリットではなく、かわいそうなアルマンの物語に変貌していた。
カーテンコールで3人が並ぶとダンサーの二人はもちろんのこと、スタイルの良い菊池さんも引けをとらずに舞台映えがした。

●フィナーレ
振付:マルセロ・ゴメス
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ゴメスの演技はヴィシニョーワに比べて薄味だけれど、彼女をサポートする姿勢は清々しいほどだし、プロローグとフィナーレの洒落た演出のおかげでプログラム全体が盛り上がって、今回の陰の功労者はゴメスだろう。
初めは3時間もあるのか長いなぁ、と思っていたけれど、終わってみれば豪華ディナーを楽しんだ後の幸福に満たされた思いがした。やっぱりヴィシニョーワ、大好き!
次のバレエ鑑賞はミラノ・スカラ座「ロミジュリ」。無事コジョカルが来日しますように!

2013年7月17日 (水)

英国ロイヤル・バレエ団2013年日本公演「白鳥の湖」

2013.07.14(日)13:00~ 東京文化会館大ホール

今回はマックレーもコジョカルも見られず残念だったが、「白鳥」を見るならヌニェスとソアレスのペアで見たかったので、その点では後悔していない。
2009年のバレエフェスで見た時の二人の印象はテクニックに優れて華のあるヌニェスに対して少し地味なソアレスというものだったけれども、今回、二人の演技が素晴らしかっただけでなく、オーケストラの演奏がこれまでの東京シティフィルとは思えないくらい一生懸命演奏しているのがよく伝わってきて(時に元気すぎるきらいもあったが)、グルージンはメリハリの利いた指揮でぐんぐん物語を牽引しつつ、拍手やカーテンコールにも時間を割いてくれて、満足度の高い舞台だった。

1幕のパ・ド・トロワでのヴァレンティノ・ズケッティは着地が柔らかく見ていて気持ちが良い踊りだった。ワルツの振付も現代的で素敵だなと思ったら、ビントリーの振付だったのね。王子のソロでは、地味かと思っていたソアレスの丁寧な踊りは意外にも内向きのパッションが感じられて、一気に期待が高まった。

2幕4羽の白鳥の踊りはどれがだれだか分らなかったけれど、全員が同じような大きさで同じように動いてなるほどこれは雛の踊りだったのかと初めて知った。
身体能力が高く無駄がないギエムのオデットに静謐さを加えたようなヌニェスのソロが圧巻だった。ロイヤルの舞台は演劇性が高く、舞台装置や衣装も豪華であちらこちら見どころが多く、時にどこを見たらいいのか困るのだが、この時ばかりはすべての視線がオデットに集中して他の何も見えず、聴こえなくなるかのようだった。かなり元気よく音楽は流れているのだけれど、その音楽さえも吸収し昇華させるかのようだった。ソアレスが上品で優しく、ヌニェスをさらに美しく際立たせていた。

3幕ロットバルトはモヒカン頭でパンク・ロッカーのような風貌だったけれども、禍々しい感じではなく、オディールに対してもジークフリートに対しても嫌味ではなかった。強いて言えば、自己主張の仕方を間違えた孤独な変わり者とでも言ったらいいのかもしれない。
オディールに腹黒さはなく、まるで本当に恋をしている少女のように、まっすぐにジークフリートを見つめ、後ろ向きに進むときでも歩幅は大きく姿勢は崩れないし、グラン・フェッテではほぼシングル、シングル、ダブルと正確に回り、位置が安定してずれない。踊るオディールを見つめるジークフリートの眼差しが優しく、幸せそうな表情で微笑む。こんなに素直で微笑ましいジークフリートとオディールは初めて見た。

4幕でのオディールの悲嘆にも恨み節は感じられず、ジークフリートは心から許しを請うのだけれど、育ちの良い王子には卑屈な感情はない。梟の姿をした悪魔と戦うシーンですら残虐性とか不気味さはなくて、観念上での戦いなのだと思われる。だから勝敗は曖昧で、まずオデットが自らの意志で湖に飛び込み、ジークフリートが後を追う。すると梟が弱って湖に落ち、オデットとジークフリートは死の世界に旅立ち結ばれる。これは悲劇であると同時に幸福の成就でもある。湖に浮かぶ舟の上の二人は儚いが故に美しかった。

素晴らしい主演の二人の演技が東京公演の最終日だったこともあり、場内はスタンディング・オヴェイションで惜しみない拍手が贈られた。舞台にはダンサーだけでなく、スタッフの人たちも出てきて、舞台上から客席を撮影していた。

オデット/オディール マリアネラ・ヌニェス
ジークフリート ティアゴ・ソアレス
ジークフリートの母 エリザベス・マクゴリアン
悪魔ロットバルト ギャリー・エイヴィス
家庭教師 アラステア・マリオット
ベンノ ヴァレリー・ヒリストフ
パ・ド・トロワ エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、
         ヴァレンティノ・ズケッティ
侍女 ナタリー・ハリソン、デメルザ・パリッシュ
将軍 デヴィッド・ピカリング
ワルツ クリスティーナ・アレスティス、金子扶生、
     ローラ・マカロック、クリステン・マクナリー、
     平野亮一、ヴァレリー・ヒリストフ、蔵健太、
     ダヴィッド・チェンツェミエック、
     ロマニー・パイダック、ポール・ケイ
白鳥の雛たち エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、
          ロマニー・パイダック、サビーナ・ウェストコーム
二羽の白鳥 小林ひかる、イツァール・メンディザバル

式典長 デヴィッド・ピカリンク
六人の姫君たち オリヴィア・カウリー、金子扶生、
           エマ・マグワイア、マヤラ・マグリ、
           ローラ・マカロック、デメルザ・パリッシュ
スペインの踊り クリステン・マクナリー、
           イツァール・メンディザバル、
           ヨハネス・ステパネク、平野亮一
チャルダッシュ ヘレン・クロウフォード、ジャナサン・ハウエルズ
ナポリの踊り 崔由姫、ポール・ケイ
マズルカ クリスティーナ・アレスティス、ヘイリー・フォースキット、
       メリッサ・ハミルトン、ベアトリス・スティックス=ブルネル、
       蔵健太、エリコ・モンテス、ドナルド・トム、
       ダヴィッド・チェンツェミエック

指揮:ボリス・グルージン
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団、東京バレエ学校

振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
   フレデリック・アシュトン(ナポリの踊り)
   デヴィッド・ビントリー(ワルツ)
音楽:P.I.チャイコフスキー
演出:アンソニー・ダウエル

2012年12月14日 (金)

2012年 演奏会・舞台鑑賞記録

演奏会もバレエも2012年はお終い。
前半は少なめだったのが、怒涛の11月があったために、合計24公演。
バレエの感想が未だ書けていないけれど、いつか書けるかもしれない。今年はボリショイとマリインスキーが来てバレエフェスもあって、公演数は少なめだったけれども2枚ずつチケット買うと結構な出費。来年はヨーロッパのメジャーオケが大集合でVPO、BPO、RCO、LSO、PO、パリ管に加えてルツェルン祝祭管も来るらしい。夜出歩いてばかりもいられなくなりそうで、一体どこを削るべきか思案中。たぶん来年も室内楽中心の鑑賞になりそうです。

少し早いけれど、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

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01) 01.15 アルカント・カルテット トッパンホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8e12.html

   バルトーク:弦楽四重奏曲第6番

   ハイドン:弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.64-2 Hob.III-68

   ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10

   【アンコール】
   クルターク:5つの楽興の時より カプリッチョ

   ブラームス:弦楽四重奏曲第3番より 第3楽章

   J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より コントラプンクトゥス

02) 01.31 ボリショイ劇場「スパルタクス」 東京文化会館
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-99d7.html

03) 02.23 アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクトBプロ
             ゆうぽうと
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/b-9db8.html
   「ラリナ・ワルツ」振付:リアム・スカーレット
     音楽:P.I.チャイコフスキー
   「タランテラ」振付:ジョージ・バランシン
     音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
   「くるみ割り人形」より グラン・パ・ド・ドゥ
     原振付:ワシリー・ワイノーネン  音楽:P.I.チャイコフスキー
   「ディアナとアクテオン」振付:アグリッピーナ・ワガノワ
   音楽:チェーザレ・ブーニ
   「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・ノイマイヤー
    音楽:フレデリック・ショパン
   「ザ・レッスン」振付・デザイン:フレミング・フリント
    音楽:ジョルジュ・ドルリュー
   「ドン・キホーテ」デヴェルティスマン 原振付:マリウス・プティパ
    音楽:レオン・ミンクス

04) 04.04 トヨタ・マスター・プレイヤーズ ウィーン サントリーホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-53c6.html

   J.シュトラウスⅡ:ワルツ『春の声』 op.410
    :オペレッタ『こうもり』序曲
    :オペレッタ『こうもり』から「侯爵様、あなたのようなお方は」
    :オペレッタ『こうもり』から「田舎娘の姿で」

   シューベルト:イタリア風序曲 ハ長調 D591
    :オッフェルトリウム『心に悲しみを抱きて』 ハ長調 D136

   ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調 op.50

   モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K550

   【アンコール】
   J.シュトラウスⅡ世  騎士パズマンのチャールダッシュ
   J.シュトラウスⅡ世 トリッチ・トラッチ・ポルカ

05) 04.07 山根一仁 ランチタイムコンサート トッパンホール
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-17fa.html
    ピアノ:鈴木慎崇

   ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 Op.78

   ワックスマン:カルメン幻想曲

   【アンコール】
   クライスラー:中国の太鼓 Op.3

   バッツィーニ:妖精の踊り Op.25

06) 04.21 レ・ヴァン・フランセ さいたま芸術劇場
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-610c.html

   バーバー:夏の音楽

   ルイーズ・ファランク:六重奏曲

   モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV 452

   ヴェレシュ・シャンドール:オーボエ、クラリネット、バソンのためのソナチネ

   プーランク:六重奏曲

   【アンコール】
   ルーセル:ディヴェルティスマン(ディヴェルティメント) 作品6

   テュイレ:《六重奏曲 変ロ長調》作品6より 第3楽章 ガヴォット

07) 04.30 クリスティアン・テツラフ トッパンホール

   シマノフスキ:《神話》 Op.30

   イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 Op.27-1

   パガニーニ:24の奇想曲 Op.1より 4曲

   クルターク:《サイン、ゲーム、メッセージ》より/《ピパルティータ》 他

   エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6

   【アンコール】
   ドヴォルジャーク:ソナチネ ト長調 Op.100より
  第4楽章 Allegro/第2楽章 Larghetto
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/with2012-20ee.html

08) 06.09 エフゲニ・ボジャノフ さいたま芸術劇場
     ピアノ・エトワール シリーズ Vol.18

   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 作品31-3

   ショパン
  :マズルカ 第21番 嬰ハ短調 作品30-4
    マズルカ第26番 嬰ハ短調 作品41-1
    マズルカ第32番 嬰ハ短調 作品50-3
    ワルツ第8番 変イ長調 作品64-3
    ワルツ第5番 変イ長調 作品42
    ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 「華麗なる大円舞曲」

   リスト:エステ荘の噴水
    ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
    オーベルマンの谷
    グノーの歌劇《ファウスト》からのワルツ

   【アンコール】
   シューベルト作曲 リスト編曲 セレナーデ

   ショパン:英雄ポロネーズ
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-fc0c.html

09) 07.20 五嶋みどり 西本願寺書院内対面所
10) 07.21 五嶋みどり 西本願寺御影堂
   バッハ:無伴奏パルティータ&ソナタ
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/30-0198.html

11) 08.04 世界バレエ・フェスAプロ 東京文化会館
12) 08.11 世界バレエ・フェスBプロ 東京文化会館

13) 09.29 ヤン・リシエツキ さいたま芸術劇場 音楽ホール
     ピアノ・エトワール シリーズ Vol.19

   メシアン:《前奏曲集》より
    第1曲〈鳩〉、第2曲〈悲しい風景の中の恍惚の歌〉、
    第3曲〈軽快な数〉、第4曲〈過ぎ去った時〉

   J. S. バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825

   モーツァルト
    :ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 KV 331(300i)「トルコ行進曲付き」

   ショパン:12の練習曲 作品25
   【アンコール】
   ショパン:《12の練習曲》作品10より
    第12番 ハ短調 「革命」
    第9番  ヘ短調
    第5番  変ト長調 「黒鍵」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-1ee0.html

14) 10.23 マウリツィオ・ポリーニ サントリーホール
    Pollini Perspectives2012

   マンゾーニ:Il Rumore del tempo

   ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」
   ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54
   ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/pollini-perspec.html

15) 10.31 クレーメル&クレメラータ・バルティカ サントリーホール
      The Art of Gidon Kremer

   シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op. 129
 (R. ケーリングによるヴァイオリン、弦楽合奏とティンパニ編曲版)

   モーツァルト:ピアノ協奏曲 イ長調 K488
    ピアノ:カティア・ブニアティシヴィリ

   【アンコール】リスト:愛の夢3番

   ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op. 61 

   【アンコール】カンチェリ/プシュカレフ :黄色いボタン
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/the-art-of-gido.html

16) 11.08 ラドゥ・ルプー オペラシティ
    シューベルト・プログラム

    16のドイツ舞曲 D783, op.33
    即興曲集 D935, op.142
    ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960 (遺作)
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-c68f.html

17) 11.15 レオニダス・カヴァコス&エンリコ・パーチェ トッパンホール

   ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
    ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24《春》
    ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47《クロイツェル》
   【アンコール】
   ストラヴィンスキー:サミュエル・ドゥシュキン編曲
  《ペトルーシュカ》よりロシアの踊り
   ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1第2楽章
    ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3第3楽章
 http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-aacf.html

18) 11.22 マリインスキー劇場バレエ「アンナ・カレーニナ」 東京文化会館

19) 11.25 河村尚子 さいたま芸術劇場 音楽ホール
     ピアノ・エトワール シリーズVol.20

   J. S. バッハ:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》より
    第12番 前奏曲とフーガ へ短調 BWV 857

   ハイドン:ソナタ 第32(47)番 ロ短調 Hob. XVI:32

   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」

   スクリャービン:左手のための2つの小品 作品9

   ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52

   ドビュッシー:《前奏曲集》より
    〈亜麻色の髪の乙女〉
    〈アナカプリの丘〉
    〈花火〉
    ピアノのために
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-74da.html

20) 11.27 クリスティアン・ツィメルマン 川口リリアホール
   プログラムB

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
   :前奏曲集第1集より 
      2.帆
     12
.ミンストレル
      6.
雪の上の足跡
      8.
亜麻色の髪の乙女
     10.沈める寺
      7.西風の見たもの


   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-ba94.html

21) 11.28 M.ヤンソンス:バイエルン放送交響楽団

   ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲 作品84
  交響曲第8番ヘ長調 作品93
  交響曲第7番イ長調 作品92

   【アンコール】
   シューベルト  楽興の時3番
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/symphonieorch-1.html

22) 12.03 D.ハーディング:新日本フィル
   
   チャイコフスキー交響曲第4番

   ストラヴィンスキー:「春の祭典」
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-0e8e.html

23) 12.08 クリスティアン・ツィメルマン 所沢ミューズホール
     プログラムA

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
   :前奏曲集第1集より 
      2.帆
    12.ミンストレル
      6.雪の上の足跡
      8.亜麻色の髪の乙女
    10.沈める寺
      7.西風の見たもの

   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調 Op.2
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-a548.html

24) 12.12 クリスティアン・ツィメルマン すみだトリフォニー
      プログラムB

   ドビュッシー:版画より
    1.パゴダ
    2.グラナダの夕べ
    3.雨の庭
  :前奏曲集第1集より 
      2.帆
    12.ミンストレル
      6.雪の上の足跡
      8.亜麻色の髪の乙女
    10.沈める寺
      7.西風の見たもの

   シマノフスキ:9つの前奏曲集Op.1より
       1.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
       2.アンダンテ・コン・モート
       8.アンダンテ・マ・ノン・トロッポ

   ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
   http://luncheon-today.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/2012-636a.html

会場別鑑賞回数

東京文化会館     5 ボリショイ BalletFesA&B マリインスキー
                              BRSO
トッパンホール   4 アルカントQ 山根一仁 テツラフ
                             カヴァコス
さいたま芸術劇場 4 レ・ヴァン・フランセ ボジャノフ リシエツキ
                             河村尚子
サントリーホール  3  VPO Pollini Kremer
西本願寺       2 五嶋みどり
トリフォニーホール 1 Zimerman
所沢ミューズ     1 Zimerman
川口りりあ       1 Zimerman
埼玉会館       1 新日本フィル
オペラシティ     1 ルプー
ゆうぽうと       1 コジョカル

2012年3月 5日 (月)

アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Bプロ

ずいぶん時間が経ってしまったので簡単に。

アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Bプロ
2012.02.23 ゆうぽうとホール

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「ラリナ・ワルツ」
振付:リアム・スカーレット
音楽:P.I.チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、
ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン

7人のプリンシパルによる華麗なオープニング。
カスバートソン、マルケス、コボー、マックレーはオーソドックスでノーブルな踊り。
コジョカルは相変わらず巧い。
ムンタギロフ、ポルーニンは若いわりには弾けた感じはしない。

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「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
ロベルタ・マルケス、スティーヴン・マックレー

ユーモラスで踊りを軽快にいかにも楽しげに踊る小柄な二人は、ちょっと微笑ましく見えるけれど、あの早いリズムを身体全体で正確に刻むのは至難の技かも。マックレーの頭のてっぺんからつま先までコントロールされたブレのない跳躍が美しい。

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「くるみ割り人形」より グラン・パ・ド・ドゥ
原振付:ワシリー・ワイノーネン
音楽:P.I.チャイコフスキー
ダリア・クリメントヴァ、ワディム・ムンタギロフ
クリメントヴァは地味だけれど、丁寧で正確な踊り。
ムンタギロフは身長の割に小顔なので、舞台映えするけれど、少し着地音が気になった。

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「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ
音楽:チェーザレ・ブーニ
ローレン・カスバートソン、セルゲイ・ポルーニン
この音楽を聴くと私の脳内では若き日のレジュニナとルジマトフの踊りが自動再生されて困るが、このペアは共に手足が長く、見目麗しい。
カスバートソンはどのポーズでも安定して綺麗なラインを保っていて、気持ちよかった。
高いジャンプから540を繰り出すポルーニンには歓声が上がっていた。なるほど切れのある回転だなとは思うものの、体操競技のように見えてしまうのは、「スパルタクス」でワシーリエフを観た後だからか。

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「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン
アリーナ・コジョカル、アレクサンドル・リアブコ
ノイマイヤーのバレエの中では、このパ・ド・ドゥは少々苦手だったのだけれど、コジョカルとリアブコが踊るなら、と楽しみにしていたこの日の「椿姫」。
コジョカルのマルグリットはアルマンの思い出語りの中の美化されたものではなく、等身大の今を生きている生身の女性に感じられ、時代がかった娼婦という感じはしなかった。コジョカルの演技が濃い。
リアブコのアルマンが獲物を貪る獣のようで、リフトではマルグリットをブンブン振りまわしていたし(逆に言うとコジョカルがリフトされる時のポジションが正確ということかな)、激しい息遣いがだんだん早くなり終にクライマックスを迎えて、ずっと息をこらして観ていたこちらがテクニカルノックアウト。舞台上でのコジョカルとリアブコは特濃のペアだった。この演目のためだけに来日してくれたリアブコに感謝。
この演技は狂おしいほど速くて激しいフリードリヒ・グルダの弾くショパンのバラード1番がイメージされたが、実際の演奏はこの曲を弾いたことのない人のようだった。譜面台には楽譜の縮小コピーを貼りあわせたものが置いてあったが、せめて縮小せずに普通サイズの譜面で譜めくりさんをおいた方が良かったのでは?いずれにしてももっと弾けるピアニストの選出を望みたい。

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「ザ・レッスン」
振付・デザイン:フレミング・フリント
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
教師:ヨハン・コボー
生徒:アリーナ・コジョカル
ピアニスト:ローレン・カスバートソン
これがまた噂通りのサイコ劇。舞台セットがしっかり組まれ、半地下のスタジオから地上階にいるダンサーの脚元が曇りガラス越しに伺われる。椅子倒れ、転がっている。カスバートソン@ピアニストの挙動がおかしいと思っていると、そこに現れたコジョカル@生徒がロリータ過ぎて、さらに奇妙な関係が生まれる。コボー@教師の登場で強烈な違和感が湧いてくるが、ここからのエスカレートぶりが尋常でなく、この三人の演技はダンサーというより演劇人のよう。これは演じる方も、観る方も精神的に疲れる演目だ。でもその分、インパクトも大きい。

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「ドン・キホーテ」ディヴェルティスマン
原振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、
ダリア・クリメントヴァ、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、
ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン
高村順子、西村真由美、乾友子、高木綾、奈良春香、田中結子、吉川留衣、岸本夏未
カスタネットの踊り(カスタネットを使っていなかったけれど)のあとのパ・ド・トロワでコボーが先ほどの変態教師から気の良い陽気なお兄さんに大変身。花売り娘を両脇に従えて軽快に踊っていたのが面白くて、個人的には一番のツボだった。コジョカルのものすごく長いバランスや恐ろしくゆっくりしたイタリアンフェッテとか、これまで観たことのないコジョカル独自のキトリとか、まるでブリッジするのかと思うほど背を反らせるムンタギロフとか、惚れ惚れするほど脚の先がきれいなマックレーのマネージュの鮮やかさ。本当に素晴らしかった。

今回のガラ公演はタイトル通りまるで夢のようなひと時だった。この夢を届けてくれた出演者全員に感謝するとともに、コジョカルとコボーの二人がこれほどあらゆる意味で輝いた現場に立ち会えてよかった。

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