「エトワール 最後の60日 密着マニュエル・ルグリのバレエ人生」

今頃気が引けるのだが、この番組面白かったところがいくつかあって、録画したものを見直していた。ちょうど「ル・パルク」の「開放」のパ・ド・ドゥが始まった瞬間に「あっ、この前これ観た。」と家人が言った。「なんか日本語しゃべってるのがうるさい。消せないの?グルグルまわるところ、マラーホフとずいぶん違うね。」

衣装を見ただけで、分かるようになった。学習効果がテキメンに表れている。ステージ正面、まん前で見た、そのせいもあるかもしれない。

実は、私がこの録画を見直したのは、ジョゼどこに映っていたかしら?と思ったから。デフィレで舞台に並んだときはエトワールとしてルグリの右にルテステュその右にマルティネス。バレエ学校の子供たちから学校時代のアルバムを手渡される場面の直前、カメラの前を横切るルテステュとマルティネス。”ウォーリーを探せ”状態だったが、最後の舞台にはいなかったようだし、客席にいた?

パトリック・ド・バナとルグリが振リ付けの練習をしている場面は興味深かった。
バナはわざとルグリの動きのタイミングをずらしていく。一連の動きを流れで記憶していくときに、タイミングを外されると、ルグリでもうまくいかない。でもうまくいかずに躓いたところこそが、これから変化していく方向をみせてくれる。
「歌舞伎の玉三郎のように」なんて説明していて、一瞬、バナと玉三郎は結びつかなかったけど、バナは以前ベジャール・バレエにいたからこそ出てくるのが、歌舞伎であり、玉三郎なのね。玉三郎というその言葉を聴いたルグリの動きがガラッと変化したのも面白かった。

「オネーギン」はアデュー公演にルグリ自身が選んだ演目だったと思うが、その良さが映像には映っていなかったように思った。ルグリの演技のせいというよりも、クレールマリ・オスタに無垢な若さと成熟した女性の苦悩とのエロティックな対比を感じられなかったせいかな~。せっかくの機会がもったいなかった。

ドキュメンタリーの最後、通りを歩くルグリは特に周囲の目を引くこともなくたんたんとしていたが、さすがに姿勢がきれいで、あれだったら遠くからでも気がつくように思うのだけど。

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『パリ・オペラ座のすべて』

映画2本を観たついでに、『パリ・オペラ座のすべて』の前売り券を買ったら、おまけにポストカードがついてきました。Image1 Image25

この秋ロードショーとのことで、いつからなのかはわかりません。

映画に出てくる演目は以下のようにパンフレットには書かれています。

ジェニュス

くるみ割り人形

メディアの夢

パキータ

ロミオとジュリエット

ベルナルダの家

オルフェオとエウリディーチェ

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『クララ・シューマン 愛の協奏曲』

期待外れだったのが、こちら。
大変な人気で上映1時間前にはSold Out、にもかかわらず、脚本が面白くない。
この3人の天才に関しては多くの人が様々なエピソードを既に情報として持っているわけだから、もっと関係の核心に踏み込まないと。
それと、選曲と演奏の質がイマイチ。
ブラームスを演じたマリック・ジディの雰囲気は私のタイプなのだけれども、クララに出会ったとき20歳の若者には見えなかった。
そもそもシューマンもブラームスも微妙に魅力が足りない。クララに関しては、女性監督ならではの捉え方で新しいともいえるけど。 

と私は思ったけど、金返せというほどひどくは無かった。平日の昼のせいか観客は高齢者の男女ペアが多くて、すこしびっくり。クラシック音楽を聴く層が高齢化しているせいかな。60歳以上はいつでも1000円のせいかな。

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『それでも恋するバルセロナ』

久々に観るウッディ・アレン作品。いやぁ、楽しかった。最高!
音楽がいつものようにセンスが良くて印象的。バルセロナは私も大好き。バルセロナの綺麗なところだけをチョイスして、映像が美しい。そして、配役がまた絶妙。スカーレット・ヨハンソンもペネロペ・クルスも大好き。そこにまるで私のような(観客の大多数はこのタイプだと思う)ヴィッキーを演ずるレベッカ・ホールが可愛いというか、愛おしい。そして、いかにもラテンの色男ファン・アントニオを演ずるハビエル・バルデムが好い味を出している。

ペネロペ・クルスは英語を話すときより、スペイン語を話すときのほうが、力強くて土の匂いがして好きだな。さほど出番が多いともいえないこの映画で、アカデミー助演女優賞を受賞したのも頷ける気がする。クレイジーでエキセントリックで魅力的。スペイン語しか話さない詩人であるファンの父親が「マリア・エレーナは神様からの贈り物。」と言っていたが、このあたりではまだマリア本人は出てこない。うまいよね。

こんな、恋愛は嫌いだというダグのような人はそもそもウッディ・アレンの映画に足を運ぶことはないだろうから、わざわざ映画館に足を運んだ観客にとっては高い満足度を与えてくれるだろうと思う。

東急bunkamura ルネ・シネマ では8/7まで。
火曜日は1000円のせいか、満席だった。

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スーパー・バレエ・レッスン 第2弾

8/28から毎週金曜日12:00~12:45 NHK教育にて全14回の放送

吉田都のレッスンを日本人の若手ダンサーが受ける、というもの。

楽しみだ。

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スーパーピアノレッスン~シフと挑むベートーベンの協奏曲

 毎週楽しみに見ていて、先週第3番まで放送があった。スーパーピアノレッスンと言っても、今回はルツェルン音楽祭のマスタークラスを収録しているので、生徒も豪華な布陣。その優秀な生徒が演奏した後にシフが同じフレーズを演奏すると音の響きが異なる。「鍵盤を上から叩く癖のある人が多いけれど、もっと指を滑らせるようにして鍵盤を押してみて。」なんて言われなくとも、指の先端を使っているのか、腹を使っているのか、映像をじっくり見てしまう。ペダルを踏まなくても、倍音が響いて次の音と重なるのだが、濁らない。同じ楽器なのに!!
 ダニエル・バレンボイムのベートーベン ピアノソナタ マスタークラスに比べると曲のイメージや成り立ちの説明が具体的で素人にも分かりやすい。指揮者としてのバレンボイムは好きだけど、ピアニストとしてはなぜかあまり感動しない。もっともそんなにたくさん聴いているわけでもないけど・・・

 弾けるかも(弾けないけど)と思いNHKのテキストを買ってきた。全ての楽譜が載っているわけではなく、第1番第1楽章&カデンツァ第3番、第4番第1楽章&カデンツァ第1番、第5番第1楽章のみだが、収録中された主なシフの説明が楽譜に書き込んであって、楽譜を見ながら思い出せる仕組み。私が子供の頃ピアノを習っていた神立先生は楽譜に赤鉛筆や青鉛筆で書き込みをなさる方でハノンやチェルニーからベートーベンまで(私の楽譜だけだったのかな?)たくさん書き込まれた。思い出すと懐かしい。
 このテキストの中でシフは4番が一番好きだとあった。私も、自由な空気と幸福感に包まれる4番が好きだ。今週末からいよいよ4番に入る。生徒は若いキム・ソヌク。楽しみだ。

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12/1 NHK ハイビジョンクラシック倶楽部 レイフ・オヴェ・アンスネス

放送曲目がやっと発表になった。

1. ヤナーチェク 霧の中

2. ドビュッシー 前奏曲集 第2巻から 第3曲 ビーノの門

3.                第1巻から 第7曲 西風の見たもの

4.                第2巻から 第5曲 ヒースの茂る荒地

5.                第1巻から 第9曲 とだえたセレナード

6.                第2巻から 第8曲 水の精

7. ベートーベン ピアノソナタ第14番 月光

8. ドビュッシー 前奏曲集 第1巻から 第5曲 アナカプリの丘

というふうに、ズラッとドビュッシーを並べてきた。やはり今回ドビュッシーが最も評判がよかったのだろう。でも、いつかすべての演奏曲を放送してくれると、あのときの私の動揺がどうして起きたのか客観的に分析できて良いのだけど。。。

先日放送されたN響とのラフマニノフピアノコンチェルト2番は落ち着いて骨太の演奏をしていてよかったと思った。左手の低音部だけが暴走することもなかったし、リズムもぶれがなくて聴きやすかった。

とにかく、オペラシティでの演奏会を追体験できるので、私も落ち着いて聴いてみるつもり。

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TVで放送された音を聴くと、ペダルを離したときのバンッという音も、演奏者の息遣いも聞こえる。ペダルを踏んだときに低音部の残響に歪みがあるが、ビリビリ響くというほどはひどくなかった。〈*リサイタル当日の感想参照〉ペダル(と演奏者の相性)がよくなかったのと、ホール自体の残響特性に問題があるのかもしれない。

演奏そのものは、実演を聴いたときほどには、演奏者の闘争心というか過度の緊張は感じられなかった。ただヤナーチェクの演奏をしているときには、かなり息遣いが荒くなっていたし、(実際、息を吸い込む音が私の席まで聴こえたので、それが演奏者の息苦しさとして聴いているこちらに伝わった?)ペダルを離したときグニョ~ンという変な残響音はあったので、これが当日、私の耳に増幅して聴こえて不安感を煽られたのかもしれない。が、全体的にはきれいな音で、音楽自体がもっている不安や焦燥感以外のネガティブな感情はなかったのだろう。

今回の放送ではシューベルトのソナタを省略しているが、前半の重苦しいムードのあとで、ドビュッシーの前奏曲はかなり自由な演奏に開放感があって盛り上がったように思う。このあとのベートーヴェンを友人は「ドビュッシーを引きずっていてベートーヴェンに聴こえなかった。」と言っていたが、アンスネス本人は「20代には気づかなかったが、ベートーヴェンには一種の軽さがある。」と言っているので、初めから意図的に軽い演奏をしたことが分かる。でもベートーヴェンの深い陰影がある構築的な演奏に耳が馴染んでいるので、マティスの描いた絵巻物(そんなものは実際にはない)を提示されたようで面白いけど、なんか違和感を感じたのではないかしら。

ギレリスとバレンボイムの「月光」を聴いてみたが、私にはギレリスの演奏がベートーヴェンらしく聴こえた。それはおそらく、各楽章ごとに異なる感情表現はあるものの、安定したリズムが理性を感じさせるからだと思う。感情の起伏が激しくて驚くこともあるが、決して一線を踏み越えないというのが私のベートーヴェン像だから。

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MET ライブビューイング「サロメ」

先週のことだが、「サロメ」を見て来た。
オスカー・ワイルドの戯曲にビアズリーが描いた挿絵に強烈な印象を受けたのは、中学生のとき。戯曲そのものは繰り返し読むこともなかったが、ビアズリーの挿絵は思い出してはながめていた。

さて、その「サロメ」、R・シュトラウスの音楽はビアズリーの挿絵よりも、ずっと生命力に溢れている。サロメもヨカナーンも声に力が漲っていて引き込まれた。話題になった七つのヴェールの踊りは、私が考えていたものとはイメージが少し違って(考えてみたら、バレエダンサーじゃないんだから)案外おとなしいものだったが、カリタ・マッティラは全編通して動き回り、難曲を歌い通しで大変だったろう。最後はそのパワーに圧倒され、感動の涙(サロメを哀れんだのではないし、ましてや王ヘロデに同情したわけでもないのに)がこぼれた。

ナラボートを演じたヨゼフ・カイザーは私好みのルックスに美声でまた演技が濃厚。失恋の果てに自害するナラボートにも涙が止まらず、実はここが一番泣けた。(いつもサイドストーリーに酔ってしまう・・・)

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それにしても、ヨゼフ・カイザー(Joseph Kaiser)って、すごい名前だ。
皇帝(カイザー)フランツ・ヨーゼフ。歴史は苦手だけど、ハプスブルク帝国最後の皇帝で、サラエボ事件をきっかけにしてハプスブルク帝国が崩壊、第一次世界大戦が勃発。

本名なのか、芸名なのかわからないけど、これからの活躍が楽しみ。

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ヒース・レジャーの死

また一人好きな俳優が死んでしまった。
薬物摂取の疑いとのことだが・・・
詳しいことはまだ分からない。
28歳だった。

残念。

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「スーパー バレエ レッスン」再放送

ルグリの「スーパー バレエ レッスン」を再放送している。見逃していたのでとてもうれしい。
TV向けだとしても、ルグリのやさしい指導に驚いた。
ルグリよりも上の世代は、シャルル・ジュド、モニク・ルディエール、シルヴィ・ギエム、ローラン・イレール、エリザベト・プラテル等皆ヌレエフの厳しい指導を受けているから逆に優しいのだろうか。ギエムは厳しそうだけど、ヌレエフほどではないだろう。天才が誰かを指導するのは難しい。しかし、教わった人は天才と同じにはなれずとも、そこから吸収しうるものは計り知れないと思う。そのときはつらくとも、後になってみれば幸運だったことに気付くのだ。-------ルグリに教わった人たちは本当に幸せだ。

ジゼルのパ・ド・ドゥはリフトが多いから男性は腕の力が必要で大変だと生徒のシリルが言っていた。体重を感じさせないように軽やかな踊りを見せるのは女性だけではなく、当然男性のサポートが重要なのね。

この「スーパー レッスン」シリーズ ピアノ も サッカーもとても面白くてためになる。バレエもピアノもサッカーも生徒はプロの卵たち。自分ではとても生徒のレベルに及ばないのになぜか自分が生徒になったようなつもりになれる。レッスンの前と後ではそのプレイが異なることが素人にもわかる。久しぶりにピアノを弾きたくなった。

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2006年以前映画観賞記録

コーリング』
 
 

原題『Dragonfly』 (2002)

ケヴィン・コスナー主演の映画。
この映画を思い出したのは、社会的使命感に燃える身重の妻が開発途上国に旅立ち、彼の地で不慮の死を遂げる。その夫が、妻の死の真相を探るために困難に立ち向かい、遂には真相を探り当てるという話が『ナイロビの蜂』と似ているなと思ったから。

ただこちらは全体的に暗く、盛り上がりに欠けるきらいあり。
キャシー・ベイツは出てくるだけで存在感十分で、そこだけは良かったかな。

ケヴィン・コスナーは演技派というわけではないので、『ティン・カップ』とか『ボディガード』とか『ダンス・ウィズ・ウルブス』のように俳優の体を張った表現が活きるものだといいと思う。

『セントラル・ステーション』
 
 

CENTRAL DO BRASIL 1998年・ブラジル
〔製作〕アーサー・コーン、マルティーヌ・ド・クレモン・トネール
〔監督・原案〕ウォルター・サレス
〔脚本〕ジョアン・エマヌエル・カルネイロ、マルコス・ベルンステイン
〔撮影〕ヴァルテル・カルバーリョ
〔音楽〕アントニオ・ピント、ジャック・モルランボーム
〔出演〕フェルナンダ・モンテネグロ、マリリア・ペーラ、ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ ほか

NHK・BS放送のサンダンス・NHK国際映像作家賞特集で見た。
監督のウォルター・サレスはブラジル人で、モーターサイクル・ダイアリーズとかダークウォーターとかを撮っている人です。
この『セントラル・ステーション』大変よくできた脚本で感心しましたが、独特の淡々とした乾いた映像と主演女優フェルナンダ・モンテネグロの好演が光ってました。
ブラジルの貧困を映し出した映像には正直驚きました。だからこんな社会派の映画を撮る監督が生まれるのでしょう。
今日観た『ナイロビの蜂』はアフリカを題材にした『遠い夜明け』や『ホテル・ルワンダ』よりもむしろこの『セントラル・ステーション』を思い起こさせました。それは映像の切り取り方と乾いた感じのせいなのだと思います。

ところで蛇足ですが、ウォルター・サレスはまるでトム・クルーズを知的にしたような整った顔立ちの人です。
サンダンス映画祭を主催しているロバート・レッドフォードがかつての2枚目俳優の面影を失っているのとは対照的です。

『ペリカン文書』
 
  最近DVDで観た。
以前、TVで見たことがあったので、ストーリーは頭に入っていた。ジョン・グリシャムの原作が良いのはわかっていたが、映画自体はあまり好きではなかった。ジュリア・ロバーツが好きじゃないせいかな。
でも、キャラハン(ジュリアロバーツ演ずるダービー・ショーの恋人で指導教官)を演じていたサム・シェパードはもっと見ていたかった、そういえばあれは『ライト・スタッフ』のイェーガーを演じていた人だと思い出した。『ライト・スタッフ』はお話自体は退屈だったけれど、確かにイェーガーは良かった。

そう思ってサム・シェパードについて調べたら、『パリ・テキサス』の脚本を書いた人だということがわかり、さらに、戯曲"Buried Child"(埋められた子ども)でピューリツァー賞を受賞してるって、驚いた。

1991年のガス・ヴァン・サント監督作品『マイ・プライヴェート・アイダホ』は、1984年ヴィム・ヴェンダース監督作品『パリ・テキサス』になんとなく似てるなぁと感じている。単に、けだるい音楽のロードムービーだというだけではない。全体に流れる諦観のようなものだろうか。

『スクール オブ ロック』
 
 

記録を見たら2004年5月に鑑賞。於:チネチッタ

ロック好きにはたまらない映画というふれこみでしたが、ロックに詳しくなくても楽しめる映画です。
ジャック・ブラックの強烈な個性に引っ張られて、笑えるし、励まされます。子供たちも魅力的だし、ジョーン・キューザックが好演してます。
個人的には、優等生の女の子が好きです。『リトル・ロマンス』に出演した頃のダイアン・レインを思い出します。子役が成長して大人の役者として成功するかどうかは分からないけれど、きっと綺麗になるだろうと思います。

『ミュージック・オブ・ハート』
 
 

メリル・ストリープ
視覚的には好きな女優と言うわけではないけれど、彼女の演技には脱帽せざるを得ません。
彼女が出演している映画で記憶に残っているものは『恋に落ちて』『永遠に美しく』『クレイマー、クレイマー』『ミュージック・オブ・ハート』ですが、圧巻なのが『ミュージック・オブ・ハート』です。
ハーレムの子供たちにバイオリンを教える教師の実話を基に作られた映画で、それを聞いただけで感動ものだろうと察しはつくのですが、実際に彼女が演奏していることが分かるだけにその迫力はもの凄いのです。
演技がうまい俳優というだけではなくて、実際にアイザック・スターンやイツァーク・パールマンとのカーネギーホールでの演奏は、凡人では計り知れない集中力を発揮しています。お話自体が感動ものではありますが、私はメリル・ストリープの演奏に一番感動しました。

実は先日DVDで『ドラム・ライン』を観て『ミュージック・オブ・ハート』のことを思い出したのです。
『ドラム・ライン』は『スクール・オブ・ロック』と同時期に上映されていて、どちらにしようか迷って結局映画館では見逃したものでした。

『ブレード ランナー』
 
 

シド・ミード関連で、『ブレード・ランナー』です。
公開直後、我々仲間内では大ヒット(世界的にもヒットしたはずだが)、劇場でも何度か観ましたが、ビデオも観たし、原作『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』も読みました。
リドリー・スコットとシド・ミードの美意識がない交ぜになって、さらにアジアンテイストの流行もあり、グロテスクな退廃趣味が妙にマッチングしていました。お話自体は少々面白みに欠けることが、いっそう美術効果を際立たせたように思われます。
ハリソン・フォードが主役ですが、アクションではルトガー・ハウアーのド迫力が光ってます。

未来都市のハイ&ローテクノロジーイメージを作り上げたシド・ミードですが、彼の製作現場写真を見ると非常にローテクノロジー&ハイタッチ、何から何まで自分でこつこつ描き上げる職人肌の人のようです。
http://www.sydmead.com/

原題:Blade Runner
製作国:アメリカ
製作年:1982
監督:リドリー・スコット

『禁じられた遊び』
 
 

ルネ・クレマンの名作ではあることは知ってはいたし、ギターで奏でられるメロディーはあまりにも有名だが、ちゃんと観たことはなかった。昨夜のBSシネマで観られて良かった。

同監督作品『太陽がいっぱい』は観ていて、映像が美しいであろうことや複雑なストーリー展開は予想できた。しかし、思った以上に深い表現に魅了された。ポーレットやミシェルといった子供の表情やしぐさはもちろんのこと、犬や馬、牛、その他の小動物の生きているときの温もりまでもが伝わってきた。また水車小屋に作られた動物たちの墓群は人間の墓場よりも美しく飾られて、ミシェルとポーレットにとっては兄の墓よりも動物たちの墓の方が大切であることがわかる。お祈りをする場面が多く描かれるが、その宗教にも救われないポーレットは自分の足でミシェルかママか、自分の幸福を探し求める・・・

『宮廷女官チャングムの誓い』
 
 

チャングムは今度はNHK総合放送土曜深夜に再放送していますね。
BSで放送しているとき毎回楽しみに見ていました。「とうとう韓流に捕まった」と言われながら。
毎回王朝料理の数々が紹介されるのも楽しみでしたし、カン・ドック夫妻の掛け合い漫才も好きだし、皇后も好きだったなぁ。チャングム役のイ・ヨンエも仇敵チェ尚宮役のキョン・ミリも美しいうえに(大仰な)演技もすばらしくて、日本語の吹き替えがなかったとしてもあらすじはわかったと思う。
それにしても、大陸の人の愛憎劇は激しくて、深い。かつては日本人も大好きだった(最近のドラマや映画では見かけない)壮大なる復讐劇。
そこに、ミンジョンホ(この役はわざと大根選んだか?)との歯がゆい恋物語も絡めて引っ張る、引っ張るまるで韓国版『おしん』。
で、全編通した印象は 《凍える白い息》 寒そう!!

各人が好きな人物に思い切り感情移入して見られること請け合い。

『親切なクムジャさん』
 
 

映画館で観ました。自宅のTVで見てたらスイッチ消してたかも・・・
主人公以外の関係者全員で(主人公は作ったけど食べてないような気がする)ブラッドケーキを食べる、姦通していた夫と愛人を殺して焼いて食べたというよりも食った女そしてその女囚の行動とその後等など、残酷で、気分が悪くなった。
ストーリーや映像の作り方は肯定できないけど、それでも魅力的なイ・ヨンエの演技。般若の面そのままの表情は美しく、恐ろしい。

レディスデイの午前中ということもあり、館内のほぼ全員が女性。若い人から結構年配の方まで一杯。予想外でした。
これも、チャングム効果か。

トマス・ハリス著『ハンニバル』でも人肉を食す場面がある。小説『ハンニバル』は大好きなのだが、それを映像化したものを見たいとは思わないので、映画は観てない。そもそも暴力シーンが嫌いで、『地獄の黙示録』も公開当時映画館には入ったものの、気分が悪くなって10分程で出てしまい、以来一度も観ていない。だから北野武の映画もほとんど観ていないので断定はできないが、情動的な人間の残酷さを描く北野とパク・チャヌクには共通する側面があると思う。大きく異なるのは情景だ。北野は醜い人間と美しい風景という対比があるが、パク・チャヌクは美しい風景・情景というものに重きを置いていないというか、私には美しく感じられない。イ・ヨンエの美しさだけを強調するためか。

『ハリーポッター』
 
 

午後仕事が少し早く終わったので『親切なクムジャさん』観て帰ろうと思ったら、もうやってなかった~
ではハリーポッターでも観ていこうかと、今回のハリポタ少し長いし、待ち時間もないプレミアスクリーンシートへ。1981年だったか82年だったかシネマスクエア東急に初めて行ったときのような感じ。当時の映画館の椅子はだいたい長時間座っているとお尻が痛くなるようなものが多かったのが、立派な椅子を入れたというのが当時の売りだった。とても期待に胸膨らませて行ったのを覚えてる。実際には、名画座の椅子よりはすごくいいけど、誇大広告だったような気がした。
プレミアシートはポップコーンのおまけがついて2400円。

『クムジャさん』のイ・ヨンエ観たかったなぁ。前述のシネマスクエア東急、チネチッタ、お台場シネマメディアージュ、日比谷シャンテなどではまだ上映中。はやく観に行こう。

ハリポタシリーズに限らず、原作を先に読んでいて後から映画を観るとがっかりすることが多く、『賢者の石』は案の定少々がっかり『秘密の部屋』は予想以上にがっかりだったため、前回『アズカバンの囚人』は観ていない。しかし、今回は前評判が良かったので気になっていた。
観に行って良かった!
監督(マイク・ニューウェル)が英国人に替わったせいか、映像も美術も良かったし、ロールエンディングの音楽が良かった。ストーリーも映画だけ観ても十分楽しめると思う。
マイク・ニューウェルって『フォー・ウェディング』の監督さんなのですね。そう思って調べてみたら、同監督作品『フェイク』は私の好きなアル・パチーノ、ジョニー・デップが出ていてしかも音楽は今回と同じパトリック・ドイルだって。観てない。ビデオ(DVD)借りてこようっと。

最近邦画が好調なのは知っているのだが、映画には非日常を求めているのでやはり外国ものかアニメがいいな。

 
『ブラザーズ・グリム』
 
 

この映画は『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム監督作品。
『未来世紀ブラジル』は訳がわからず笑えなかったし、気味も悪いのだが、星新一(軽すぎ?)のブラックジョークSFを読み進めるような感覚だった。
今回はエンターテイメントとしてはブラジルよりも完成度が高い。その分、実験的な斬新さはなかった。
『モンティ・パイソン』シリーズにまで遡っても、おかしくて笑っちゃうというシーンはほとんどないので、私の感覚はテリー・ギリアムとずれているのだろう。
それでも、その狂気がもたらす美学は理解できる。
マット・デイモンのキャラクターのほうが弟らしいかと映画を見る前は感じていたが、話がすすむうちに、夢見がちで浮世離れしている弟ジェイクはテリー・ギリアム自身を投影していると思われ、やはりヒース・レジャーがジェイクで正解に感じられた。モニカ・ベルッチはせりふが少なくて美しさと近寄りがたいオーラを放つ役どころがはまっていた。
映像の暗さ加減などテイストは『スリーピー・ホロー』を思い出させる。

『落第』
 
 

東京国際映画祭コンペティション出品作品の『落第』を観に六本木ヒルズへ行った。
少し遅れて会場に到着。
六本木ヒルズ内で軽食を摂ってから映画鑑賞するつもりだったのに、そんな時間はない。館内でウーロン茶とポップコーンだけ買って済ます。

チリの高校生の話だが、思ったよりも重い内容。感動というよりも心が痛い。

終演後、TVで見て知ってはいたが、実際に歩いたことのない駅中店舗で食事をしようと思ったが平日は22:00土日は20:00閉店。
もう閉店時刻だった。しかたなく駅ビルでケーキと紅茶にホットドッグというほんとに軽い食事をして急いで帰宅。
今度もう少し早い時刻に出かけよう。

追記 半券が出てきたので写真をUP

 

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2006年映画観賞記録から 3

『恋のドッグファイト』
 
 

地味だけれども佳品だと思います。
何の予備知識もなく何気なくTVをみていたら、「あれはリヴァー・フェニックスではないの?!」兵士?戦争?えっー!!・・・驚いた。リヴァー・フェニックスの演技はいつものように繊細でとても感情のこもった作りこみ。リリ・テイラーも好演しています。
反戦映画には違いないのですが、ナンシー・サボカ監督は声高にNO MORE WAR!というのではなく、一兵卒とそのガールフレンド(敢えていうなら)との微妙な関係の推移を通して、戦争に生き残った若者の悲しみを描いています。

原題:Dogfight
製作国:アメリカ
製作年:1991
監督:ナンシー・サボカ
製作:ピーター・ニューマン/リチャード・グエイ
脚本:ボブ・コンフォート

『マイ・プライベート・アイダホ』
 
 

一番の見所はマイク(リヴァー・フェニックス)がスコット(キアヌ・リーヴス)に愛を告白する場面で、焚火を囲む二人が暗闇で囁く声が耳について離れません。
この映画でアメリカ社会の暗部を抉り出すというような視点ではなく、むしろその渦中にいる少年を愛おしく表現しているのが、ガス・ヴァン・サントのスタンスだと思います。

原題:My Own Private Idaho
製作国:アメリカ
製作年:1991
監督・脚本・製作総指揮: ガス・ヴァン・サント
製作: ローリー・パーカー

『リトル・ロマンス』
 
 

ヴェネチアの映像を観て思い出したのが『リトル・ロマンス』
これを観たのは高校生のときで、誰かと行ったその相手を思い出せないのがずっと気になっていました。その数年後、ヴェネツィアへ行ったとき、ゴンドラに乗って【ためいき橋】の下をくぐると、二人同時に『リトル・ロマンス』を思い出しちゃうね、と言ったのでした。

この映画のダイアン・レインは13歳にしては大人びていて子供から大人への過渡期特有の可憐さでしたし、謎の老人(スリ)を演じたローレンス・オリヴィエが実に優雅な身のこなしで気品に溢れていたので、この映画全体が格調高いものとなりました。

ジョージ・ロイ・ヒル監督の作品には『明日に向かって撃て』『スティング』『華麗なる飛行機野郎』『ガープの世界』などがあります。

原題:A Little Romance
製作国:アメリカ
製作年:1979
監督:ジョージ・ロイ・ヒル

『17歳のカルテ』
 
 

なんといっても、アンジェリーナ・ジョリーの行っちゃってる目つきは迫力がある。ウィノナ・ライダーの影が薄れる。
精神的に不安定なティーンエイジャーの心の揺れを精神病院を舞台とすることで、より強調して見せているが、彼女たちの行動は普通の生活の中にも潜んでいるものなので、同年代の少女にはより現実感をもって訴えてくるものがあるだろうと思う。
物語自体は全く異なるが、フランソワーズ・サガンの原作をオットー・ プレミンジャーが映画化した『悲しみよこんにちは』を思い起こした。17歳の少女の感受性の捕らえ方は、『悲しみよこんにちは』を踏襲していたように思える。それは、『17歳のカルテ』の原作を読んでいないから断定は出来ないが、おそらく映画としてというよりは原作がそうなのだろうと思う。

最近では『ウォーク・ザ・ライン-君につづく道』がジェームズ・マンゴールド監督作品。
彼は1995年に『君に逢いたくて』(Heavy)でサンダンス映画祭審査員賞を受賞している。

原題:Girl, Interrupted
製作国:アメリカ
製作年:2000
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド、リサ・ルーマー
原作:スザンナ・ケイセン

『ニューヨークの恋人』
 
 

なんとも乙女チックな物語を嫌味でなく白馬に乗った王子(貴族)を演じるヒュー・ジャックマンに感心しきり。ちっともエグゼクティブには見えないメグライアンだが、そこが女性に好まれる所以。
これの脚本・監督が『17歳のカルテ』のジェームズ・マンゴールドだとは。女の気持ちをくすぐっておきながら、心の奥底で笑っていると感じるのは、私がひねくれているのだろうか。

原題:KATE&LEOPOLD
製作国:アメリカ
製作年:2001
監督・脚本:ジェームズ・マンゴールド
原案・脚本:スティーブン・ロジャース

『ティン・カップ』
 
 

原題:Tin Cup
製作国:アメリカ
製作年:1996
監督:ロン・シェルトン

この映画は、ケヴィンの身体だけに目が吸い寄せられる。ゴルフに詳しくなくとも、そのスウィングの美しさは分かるし、プレーに対するひたむきさが伝わってくる。恋の相手も成り行きも全く気にならない。
彼は
見目麗しいわけでもないし、もちろん演技派でもない。彼でなければ演じられないと思うようなところはないから、しばらく観なくても気にならない。しかし、スクリーンに映し出されたその控えめな姿を見て疎ましく思う人は少ないのではないだろうか。それが脇役ではなく主役なのだ。ケヴィン・コスナーはある意味稀有な才能の持ち主だと思う。

『ボディガード』
 
 

原題:The Bodyguard
製作国:アメリカ
製作年:1992
監督
:ミック・ジャクソン

ホイットニー・ヒューストンの挿入歌『I Will Always Love You』がこの映画のすべてに勝るのです。
そんな映画ってあります。
I Will Always Love You』のオリジナルはドリー・パートンの曲です。
ドリー・パートンのカヴァー曲のヒットというと映画『
Nine to Five』の挿入歌『Morning Train』をシーナ・イーストンがヒットさせたけど、あれも他人が歌った歌はヒットしたけどドリー本人が出演した映画はパッとしなかったような。
しかし、ケヴィン・コスナーは確かにこの中では姿かたちから誠実さが滲みでていて良かったと思います。この際、ストーリーは気にしない、気にしない。

『ダンス・ウィズ・ウルブス』
 
 

アメリカが少数民族やネイティブ・アメリカンに対する考え方を変えてきた際に生まれた大作。白人が主役であることは変わらないけれども、ネイティブ・アメリカンに対する認識を変えようとする意識が十分働いている。
また、ケヴィン・コスナーが自分の魅力を発揮させることに成功した作品でもある。彼が男らしさを身体を張って表現した場合は十分美しいし、乗馬も様になっていて迫力がある。

原題:Dances with Wolves
製作国:アメリカ
製作年:1990
監督:ケヴィン・コスナー

『オータム・イン・ニューヨーク』
 
 

美術、映像としてはOKです。
でも、映画としては面白みに欠け、お話の設定とは逆にリチャード・ギアのアクセサリーくらいにしか感じられないウィノナライダーでした。

原題:Autumn in New York
製作国:アメリカ
製作年:2000
監督:ジョアン・チェン

『愛と青春の旅立ち』
 
 

海軍航空士官養成学校を舞台にした青春物語としては古典ともいえるものだと思う。
しかし、基本的にこの手のものは拒絶反応を示してしまうのだ。
主人公を演じるリチャード・ギアとデブラ・ウィンガーのラヴ・シーンとラストシーンが全体を救っているようにも思われるが、根本は女性蔑視の思想に貫かれているのが鼻についてしまう。

挿入歌『Up Where We Belong』は大ヒットし、アカデミー歌曲賞とりました。

原題:An Officer and a Gentleman
製作国:アメリカ
製作年:1982
監督:テイラー・ハックフォード

『ギルバート・グレイプ』
 
 

ラッセ・ハルストレム監督の手堅いヒューマンドラマです。
レオナルド・ディカプリオが知恵遅れの少年を派手に演じて評判になりました。
一方、主人公ギルバート役を演じたジョニー・デップは抑えた演技でした。
後に、自分自身の少年期のことを演じているようで苦しかったというようなことを言っていたと思います。
ジョニー・デップの確かな演技力はもちろんですが、そんな思いが繊細な表現につながったのかもしれません。

原題:What's Eating Gilbert Grape
製作国:アメリカ
製作年:1993
監督:ラッセ・ハルストレム

『ノイズ』
 
 

気味が悪いお話ですよね。
その気味悪さをジョニー・デップシャーリーズ・セロンが良く演じているとは思うのです。二人とも大好きな俳優なのですが・・・
『エイリアン』は上映当時は見たくもなかったのですが、20年以上経ってから、じっくりと観ることができて、その映像の美学に感動したので、これももしかしたら、後になって評価が変わるかもしれませんが、今は及第点に届きません。

原題:Astraunotes' Wife
製作国:アメリカ
製作年:1999
監督:ランド・ラヴィッチ

『トップ・ガン』
 
 

トム・クルーズが苦手な上に、アメリカの国威発揚のプロパガンダ映画と見くびっていたのでなかなか見る機会がなかった。
公開から20年以上経ってからTVで見たら、ヴァル・キルマーはよかった。『刑事ジョン・ブック/目撃者』のケリー・マクギリスがトム・クルーズの相手役なのだけれども、ミスキャストのように思う。
海軍にあこがれる人たちには見所の多い映画なのだと思う。

監督のトニー・スコットはリドリー・スコットの弟。

原題:Top Gun
製作国:アメリカ
製作年:1986
監督:トニー・スコット

『隣人は静かに笑う』
 
 

話のつくりや小道具が緻密に計算されていて、サスペンスのお手本のような作品です。
ティム・ロビンスとジョーン・キューザックは正体不明な隣人から徐々に悪意に満ち満ちた不敵なテロリストに変化していき、その表情が本当に怖い。なによりこの話が現実のものとなりうることに、背筋に寒気が走った。脚本はアーレン・クルーガー。この人が『ザ・リング』や『ブラザーズ・グリム』の脚本も書いています。サスペンスやホラーなど怖がらせる話を得意としているようです。

原題:Arlington Road
製作国:アメリカ
製作年:1998
監督:マーク・ペリントン
脚本:アーレン・クルーガー

『ぼくの美しい人だから』
 
 

スーザン・サランドン、ジェームズ・スペイダー共に本当に素敵にみえました。
ちょっと設定が似ていたジャック・ニコルソンとヘレン・ハントの『恋愛小説家』ですが、女性のの描き方は『ぼくの美しい人だから』のほうが上手です。というか、語っているのはマックスですが、話の軸足は女性よりです。
学歴や教養がないこと、16歳年上であることを気に懸け、息子を死なせたのは自分の至らなさだったと悔やみながらも、自分というものを偽りたくないと毅然と生きようとする健気な女をスーザン・サランドンが実に魅力的に演じていました。また、ジェームズ・スペイダーは女性の欲望の対象を演じることにかけては超一流です。美しい横顔といい、逡巡する様子といい、そそられるのです。
ただ、脚本がもう少しノーラと占い師のお姉さんとの関係について触れていたら、この話の理解が深まるように思いました。

それから、キャシー・ベイツがちょこっと出ていました。彼女が出てくるとその話にリアリティと生命感が与えられて、大好きです。

それと実際のスーザン・サランドンはこの役のような粗野な人ではないと思いますが、それでもプライヴェートでのパートナー、ティム・ロビンスが年下であることをどうしても思い起こしてしまいます。この二人は才能豊かなカップルです。

原題:White Palace
製作国:アメリカ
製作年:1990
監督:ルイス・マンドーキ

『テルマ&ルイーズ』
 
 

冷静なルイーズ(スーザン・サランドン)が感情的なテルマ(ジーナ・デイビス)に徐々に同調していき破滅へひた走る様は娯楽映画として秀逸ですし、また人物の設定も主人公の女性二人を中心によくできています。
表面的には女性の社会進出が進み、フェミニズムが浸透しているかのように見えるのに、実はドメスティック・バイオレンスがあったり、女性蔑視が根強く底辺に息づくアメリカ社会の実態を自虐気味に描いているので、一般的には男性は気まずく感じるのではないかと思います。

原題:Thelma & Louise
製作国:アメリカ
製作年:1991
監督:リドリー・スコット

『愛と哀しみのボレロ』
 
 

ジョルジュ・ドンの舞踊(モーリス・ベジャール振り付けボレロ)だけでもバレエ好きにとっては見る価値十分ですが、そうでない人にとっては人物の関係(それぞれが関係あるとは限らない)と一人二役を理解できるかどうかで好き嫌いが分かれるとは思います。でも一度で分からなかった人も二度、三度と観ればあちこちの話の辻褄が合ってきて、ジワジワと感動が広がるのではないでしょうか。
5組の家族それぞれが第二次世界大戦によって引き裂かれ、試練を乗り越え(挫折した人もいますが)最後に国連主催のボレロの舞台かそのTV放映を見守るという、国連を通しての世界平和希求をクロード・ルルーシュはいっていたのかな。という話を1981年に発表したのは時期が遅いようにも思う。

原題:Les Uns et Les Autres
製作国:フランス
製作年:1981
監督:クロード・ルルーシュ

『男と女』
 
 

音楽のためにあるような映画で、フランシス・レイのメロディーがあり、それにあとから詩をつけたら、大人の男女のロマンスができたかのような映画です。(事実はもちろん違います。)
それくらい会話が少なくて、男と女が勝手に相手のことを想像し、自分自身の思い出に浸る部分がほとんどです。つまり、お互いのことを理解などしていないのが、男女の仲だというのがクロード・ルルーシュ監督の考えなのでしょう。
雰囲気のある映画のつくりです。

原題:Un Homme et Une Femme
製作国:フランス
製作年:1966
監督:クロード・ルルーシュ

『モスキート・コースト』
 
 

私が初めて観たピーター・ウィアー監督作品。

アメリカ現代社会への痛烈な皮肉で、その内容に公開当時とても感動しました。
と同時に、エンドロールにあったRiver Phoenixの名前をみて、その名前を忘れられなくなりました。

映画は興行的にはヒットしなかったようですが、私は最も好きな映画の一つです。
日本では、このあと『スタンド・バイ・ミー』が封切られて、リヴァー・フェニックスの名が日本でも知れ渡りました。
その後スクリーンだかロードショーだかの人気投票でも上位にランキングされてました。

ハリソン・フォードが「私が出演した映画では最もヒットしなかったが、自分では気に入っている作品だ」 と言っていた。

原題:The Mosquito Coast
製作国:アメリカ
製作年:1986
監督:ピーター・ウィアー
原作:ポール・セロー
脚本:ポール・シュレイダー

『いまを生きる』
 
 

中高生に観て欲しい映画です。

この映画でキーティング演ずるロビン・ウィリアムズは好い演技をしているが、生徒たちの一人一人がもっといい。
私が最も好きなシーンは優等生ニールが父親の反対を押して『真夏の夜の夢』のフェアリー パックを演じる劇中劇。
ピーター・ウィアー監督の作品はどれも映像の透明感が高く、水と空気の表現が美しいです。
風景の捉え方の中に、自然と生命に対する畏怖を感じます。
16,17歳くらいの男子の脆くも尖った感性を上手に捉えています。

ピーター・ウィアーの言葉を目にした。

ある日本人陶芸家との出会いが私を変えた。
その人は、一流の技術を持っているのに、自分の作品にサインをすることがない。
生活道具として使われることに誇りを感じるんだそうです。
彼と会うまでは、私はアーティストになろうとしていた。
しかし、今は観客が楽しんでくれれば、自分がアーティストかどうかなんて、どうでも良くなったんです。

(朝日新聞)

こんな心境に達することができたのはある意味幸せな人だ。
スピルバーグよりも芸術性に関しては完成度の高い映画づくりをしてるからこそ言えるのかな。

原題:Dead Poets Society
製作国:アメリカ
製作年:1989
監督:ピーター・ウィアー
脚本:トム・シュルマン
撮影:ジョン・シール

『キッチン』
 
 

映画と原作となる小説とは全く別のものなのだと思えずに、いろいろ比べて難癖をつけたくなるのが、自分自身嫌なところ。

今回森田芳光監督作『キッチン』(1989)を観て、浮遊感のある映画で面白いとは思ったものの、どうにもストーリーや一部の台詞に納得できなくて吉本ばななの原作を読んでみた。

映画の中でどうしても納得の出来ない部分は、主人公みかげの祖母が死んだ後、眠れなくなりあちこち試してみて、冷蔵庫の傍がひんやりして落ち着いて眠れたと言っていた部分だ。
映像の中の冷蔵庫は確かに日の差さない薄暗い部屋の片隅にあったけれども、実際には冷蔵庫の傍はパソコンの傍よりも暑いし、冷蔵庫の扉を開け放しにしておくのだとすれば、それは、冷蔵庫の中の食品を大事にしていないってことで、料理をする人のすることではないと思ったのと、実はキッチンという言葉そのものについての違和感だ。
確かに、映画の中の絵里子さんのマンションは広くてモダンで生活感がないショールームのようだったから、キッチンと言う言葉は合っていた。しかし、みかげと祖母が暮らしていた家のそれは、明らかに台所と呼ぶにふさわしいもので、その後、雄一と二人で新しい生活をスタートさせる家のそれは、台所ともキッチンともいえないくらいこじんまりしたもので、冷蔵庫とダイニングテーブルくらいしかなかったのに、タイトルの『キッチン』はなんとも釈然としなかったのだ。

原作本を読んで分かったことは映画は小説『キッチン』と『満月-キッチン2』のエピソードのいくつかを解体、再編したもので、テイストは映画のような生活感が希薄なお洒落なものではなく、決して不幸な結末ではないけれども、死と隣り合わせの日常の物語だった。
平易で行間の広い文章は確かに現代風ではあるけれども、お洒落なものではない。
だから、冒頭はこうだ。「私がこの世で一番好きな場所は台所だと思う。」
また、「どこにいてもなんだか寝苦しいので、部屋からどんどん楽なほうへと流れていったら、冷蔵庫のわきがいちばんよく眠れることに、ある夜明け気づいた。」とだけ書いてあるし、
雄一はみかげが通っていた大学の1年後輩で、白タクの運転手ではない。
やはり、映画で不自然に感じた部分は、原作とは異なる部分だった。

宮部みゆき原作『模倣犯』のときにも、森田監督はテイストを変えて作り直し、ラストは全く異なる爆弾を仕掛けて、驚かされた。
この監督は、観客が驚くのを楽しみたいと思っているようだ。
映画『模倣犯』はラストのせいで、全体が漫画になってしまっったが、『キッチン』では、こんな構成もありなのかなとは思う。

製作国:日本
製作年:1989
監督:森田芳光
原作:吉本ばなな
脚本:森田芳光

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2006年映画観賞記録から 2

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
 
  原題:Catch Me If You Can
製作国:アメリカ
製作年:2002
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ネイサンソン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
音楽:ジョン・ウィリアムス

スピルバーグ監督の明るく軽妙な映画を久しぶりに観たように思います。
小品ながら、豪華なスタッフはさすがです。

最も驚くのはこれが実在の人物伝を基に作られていることです。アメリカという国の大きさを感じます。

ディカプリオはこういう小品のときにこそ、きらりと光っていいなと思わせます。トム・ハンクスも、クリストファー・ウォーケンもやりすぎないところが好印象です。

観終わって、スキッとした爽やかさとほのぼのとした優しさを感じるのは、音楽と美術の貢献も大きいです。

『エアフォース・ワン
 
 

原題:Air Force One
製作国:アメリカ
製作年:1997
監督:ヴォルフガング・ペーターゼン
脚本:アンドリュ・ダブル・マーロー
撮影:ミハエル・バルハオウス
SFX:リチャード・エドランド
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

ハリソン・フォードは好きです。話している事は知的です。でも、こういう類型的ヒーロー、正義の味方の役はあまり好きではありません。本人もそうじゃないかなぁ。なんか情熱が感じられないのです。

それはさておき、良きにつけ悪しきにつけ、いかにもハリウッド映画で、悪くは無い出来だと思います。でも最後の墜落シーンはいただけません。50年前の映像かと思ってしまいます。

日本では総理大臣や天皇を主役に据えた映画は少ないですが(そういえばまだ『太陽』みてません)、ハリウッド映画には頻繁に映画やドラマに大統領が登場します。アメリカ人のアイデンティティの象徴なのでしょう。現在の日本における天皇よりもよほど強烈な象徴に思えます。

『トゥルー・カラーズ』
 
 

原題:True Colors
製作国:アメリカ
製作年:1991
監督:ハーバート・ロス
脚本:ケヴィン・ウェイド
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

ロバート・ゼメキスの『永遠に美しく』を思い出し、調べたら『トゥルー・カラーズ』のほうが前年に製作されたものだった。脚本がおもしろくない。深みが無い。『永遠に~』はブラックジョーク満載で、たとえ好き嫌いは分かれても、もっとはっきりとしたエンターテイメントがあったのだけれど・・・

しかし、ジェームズ・スペイダーが法律学校の生徒として寮に初めて車で来たときの表情が魅力的なのと、ジョン・キューザックの憎たらしさが度を過ぎないところは良かった。それと映像的には良いと思った。

『スパルタカス』
 
 

原題:Spartacus
製作国:アメリカ
製作年:1960
監督:スタンリー・キューブリック
製作:エドワード・ルイス
製作総指揮:カーク・ダグラス
原作:ハワード・ファスト
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン
撮影:ラッセル・メッティ
SFX:クリフォード・スタイン
音楽:アレックス・ノース

キューブリックは生涯この映画を自分の作品とは認めていなかったそうで、確かに前半これがキューブリック作品とは意外な気がしました。しかし、後半奴隷反乱軍が敗戦して、奴隷たちが沿道に次々磔にされていく様は、その後のキューブリックの冷めた眼を感じます。

歴史の授業が苦手だったのは、それが大半は戦いの歴史だったからでもあるのですが、その戦いの意味をもっと深く考えることができたら、苦手意識は違ってきていたかもしれません。高校生の頃この映画を観ていたらよかった。

単なる歴史大作&メロドラマでスターの競演だけに終わらない観て損のない映画だと思います。

『お熱いのがお好き』
 
 

原題:Some Like It Hot
製作国:アメリカ
製作年:1959
監督:ビリー・ワイルダー
原作:R・ソーレン、M・ローガン
脚本:ビリー・ワイルダー、Ⅰ・A ・L ・ダイアモンド
撮影:チャールズ・ラング
音楽:アドルフ・ドイッチェ

恋のドタバタ劇がテンポ良く進むのだけれど、それでも全体的に長閑な間が感じられてうれしくなってしまいます。ビリー・ワイルダーとジャック・レモンは本当に相性がいいです。
色が感じられるのは、おそらく陽気な登場人物を演じる役者のキャラクターのせいと、音楽のせいなのだろうと思います。有名なモンローの歌もとても魅力的です。

『悪魔の美しさ』
 
 

原題: La Beaute du Diable
製作国:フランス
製作年:1949
監督:ルネ・クレール
脚本:ルネ・クレール、アルマン・サラクルー
撮影:ミシェル・ケルベ
音楽:ロマン・ヴラド

メフィストフェレスがファウストの魂を手に入れようとして罠を仕掛けるのですが、マルグリッドの純愛が結局それを打ち砕くというお話。
ジェラール・フィリップは美男子の代表だけれども、私好みではないせいか、むしろその声音とか、表情の演技に感心します。ミシェル・シモンも間抜けなメフィストフェレスのいい味を出してます。
また、ファウスト教授(実はメフィストフェレス)に唆されてアンリ騎士が作り出す科学の産物が兵器として利用されるあたりは、ルネ・クレールの脚本・監督が単にゲーテの名作文学『ファウスト』を翻案したのではないことが窺えます。

『ブリジット・ジョーンズの日記』
 
  原題: BRIDGET JONES'S DIARY
製作国:アメリカ
製作年:2001
監督:シャロン・マグワイア
製作:ティム・ビーヴァン/ジョナサン・カヴェンディッシュ
原作:ヘレン・フィールディング
脚本:ヘレン・フィールディング、アンドリュー・デイヴィス、リチャード・カーティス
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:パトリック・ドイル

ロマコメとしてはそれなりに笑えるのですが、脚本&演出のせいで、ブリジットはかわいいおばかさんに特化されてしまったのが残念。どじなところだけでなくもっと知的な面も表現しないとマーク・ダシーのハートはゲットできないのでは?
レニー・ゼルウィガーは体重をかなり増量して、思い切りデブ庶民の哀愁をだしてます。あのスリムで筋肉質な『シカゴ』のロキシー・ハートと同じ女優には思えません。そこに一番感動しました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』
 
  監督 ゴア・ヴァービンスキー
脚本 テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、ジェイ・ウォルパート
製作 ジェリー・ブラッカイマー
音楽 アラン・シルヴェストリ


デッドマンズ・チェストを観に行く前に復習しておこうと思いDVD観始めたら、睡魔が襲ってきて、結局2回とも寝てた。
ジョニー・デップの当たり役で、大ヒット作なのに、なぜかウトウト・・・
たぶんディズニーとの相性が悪いのだ。

ジャック・スパロー船長(ジョニー・デップ)の歩き方をウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)が真似るシーンがあるのだけど、下手くそ。
オーランド・ブルームはやっぱり『ロード・オブ・ザ・リング』レゴラスが一番良かった。演技のうまさではサムに劣るし、カッコよさではアラゴルンに劣ったけど、雰囲気が好かったもの。

キーラ・ナイトレイのエリザベス・スワンはお転婆なお嬢様がよく似合ってた。しかし、少々色気が足りない、これもディズニーだから仕方ないか。
ジョニー・デップは何をやらせても面白いのだけれど、デッドマンズ・チェストでは呪われた海賊たちよりもさらに弾け飛んでほしいなぁ。渋い魅力なんていらないから、ハチャメチャやってくれ~。

ということで、『デッドマンズ・チェスト』観てきます。

『カッコーの巣の上で』
 
 

原題:ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST
製作国:アメリカ
製作年:1975
監督:ミロス・フォアマン
製作:ソウル・ゼインツ/マイケル・ダグラス
原作:ケン・キージー

脚本:ローレンス・ホーベン/ボー・ゴールドマン
撮影:ハスケル・ウェクスラー/ビル・バトラー
音楽:ジャック・ニッチェ

有名な映画であることは知っていましたが、なかなか見る気がしませんでした。
でも実際観てみると、確かにテーマは人間の尊厳という重いものではありますが、実に正面から取り組んでいて爽快ささえ感じます。
そしてアカデミー作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞、各賞受賞はうなずけます。

ジャック・ニコルソンルイーズ・フレッチャーはもちろん熱演だけれども、助演男優賞にノミネートされたビリー役のブラッド・ダーリフがとてもチャーミング。この役が映画製作者側に刷り込まれてしまったのか、どうも好青年の役がその後つかなくなってしまったようで、なんとも惜しい。

子供の頃、水上勉の著作だったか自信がないが、精神病院内における患者の人権蹂躙と病院の横暴についての小説を読んでとても恐ろしく感じたことを思い出した。10歳の少女には教育上よくないと判断されたのか、その後いつのまにかその本は親に隠されてしまった。
精神病院の救急車が来るというと、当時近所の子供たちは皆、怖いものみたさの興味と恐れとが交錯していた記憶がある。
本能的に恐れていた。
警察(警官)が来ると言われるよりも怖かった。

ビリーの演技に惹かれるのは、若くして心の病から自らの命を絶っていった友人たちへの鎮魂の思いがあるからかもしれない。

『シザー・ハンズ』
 
  原題:EDWARD SCISSORHANDS
製作国:アメリカ
製作年:1990
監督:ティム・バートン
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ/ティム・バートン
撮影:ステファン・チャプスキー
原案:ティム・バートン/キャロライン・トンプソン
脚本:キャロライン・トンプソン
音楽:ダニー・エルフマン

ティム・バートン作品の中で最も好きな映画です。
映像も物語もキッチュで残酷で切なくて。
特に女性の描き方は徹底してますね。
俗っぽくて、新しいものに飛びつき、すぐ飽きる。
噂好きで、おしゃべり、軽薄。
群れたがるけど、皆のことを本当に大事に思ってるわけではない。
それは近所のおばさん連中だけでなく、キム(ウィノナ・ライダー)もペグ(ダイアン・ウーィースト)についても大差はない。
これだけ女の悪口を並べ立てているのに、この映画が女性に好まれるのは、無垢なエドワード(ジョニー・デップ)に対する同情の念と、映像の美しさによるのだろう。
それと、悪口の言い方が綾小路きみまろ的なのかな。

『愛と喝采の日々』
 
 

原題:THE TURNING POINT
製作国:アメリカ
製作年:1978
監督:ハーバート・ロス
製作:ハーバート・ロス/アーサー・ローレンツ
撮影:ロバート・L・サーティス
脚本:アーサー・ローレンツ

バレエ好きにとっては観て損のない作品です。
バリシニコフとレスリー・ブラウンの踊りは迫力あります。特にエミリア(レスリー・ブラウン)新作の踊りは見事です。
これは監督がバレエを知り尽くしているから。
照明を真正面にしたグラン・パ・ド・ドゥは二人の踊りだけしか見えなくて、実際にこんなところを間近に見られたらいいなぁ、と思います。
撮影のロバート・L・サーティスは『華麗なるヒコーキ野郎』『スティング』『卒業』『逃亡地帯』等などスリリングで素敵な映像をたくさん撮っています。

バリシニコフのにやけた表情はこの女たらしのユーリ役にぴったりでした。
体つきや顔つきなどは私好みではないけれども、やはり、踊ればその技術は確かで、『海賊』のシーンはまるでコンクールを観ているようでした。

物語自体はやや安易だけれども、アン・バンクロフトとシャーリー・マクレーンの演技は安心してみていられます。


何年ぶりかで古いビデオを引っ張り出して観ました。
TVで放映されたものをD-VHSに録画したものですが、そういえば最近D-VHSテープはあまり売っていません。
今のうちに、たくさん買っておこうかなぁ。

『キリング・ミー・ソフトリー』
 
  一般的には評価の低い話だと知った上で観ました。
確かに話は荒唐無稽なうえに、無理やり押し込んだようなエンディングもどうかと思います。でも、嫌いではありません。
チェン・カイコーは映像の美しさを第一に考えているのだと思います。ヘザー・グラハムも
ジョセフ・ファインズも最も官能的で美しい絵を作るのに十分貢献してます。

原題:Killing Me Softly
製作年:2001
製作国:アメリカ
監督:チェン・カイコー
原作:ニッキ・フレンチ
脚本:カーラ・リンドストローム
撮影:マイケル・コールター

『エリザベス』
 
 

UKは懐が深いのか、この映画に関して王室がクレームをつけたという話を聞かない。あくまで娯楽映画で、目くじら立てる必要はないということなのだろう。
ケイト・ブランシェット演じるエリザベスは実に人間味溢れ、現在のゴシップ満載の王室の気風は十分盛り込まれている。
他の俳優陣も豪華でそれぞれが個性豊かで面白いし、衣装は目の保養になる。衣装のアレクサンドラ・ビルヌは『ネバーランド』も手がけていて、時代物の衣装を当時そのままに再現するというよりも時代考証はもちろんするのだろうが、そこに現代的なエッセンスを加えることに長けているようだ。

原題:Elizabeth
製作年:1998
製作国:イギリス
監督:シェーカル・カプール
原作:ウィリアム・クレイグ
脚本:マイケル・ハースト

『恋におちたシェークスピア』
 
  『エリザベス』で初めて見たジョセフ・ファインズの目と手に一目惚れした私は、この喜劇版『ロミオとジュリエット』も観ることができて幸せ気分いっぱいでした。
シェークスピアと戯曲『ロミオとジュリエット』にまつわるエピソードは当然フィクションなのに、シェークスピア自身が『ロミオとジュリエット』のお話の主人公となり、さらには劇中劇を演ずるというシナリオが理屈抜きに楽しめました。
ほぼ同時期公開の『エリザベス』と同時代の設定で、しかもジョセフ・ファインズの出演では、皆が二つを比較してまうのは致し方ないことかもしれません。

原題:Shakespeare in Love

製作年:1998
製作国:アメリカ
監督:ジョン・マッデン
脚本:マーク・ノーマン
   トム・ストッパード
撮影:リチャード・グレイトレックス

『スターリングラード』
 
 

原題:Enemy at the Gates
製作年:2001
製作国:アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド
監督:ジャン・ジャック・アノー
原作:ウィリアム・クレイグ
脚本:ジャン・ジャック・アノー
   アラン・ゴダール
撮影:ロベール・フレス
音楽:ジェームズ・ホーナー

お話は実に悲惨。
第二次大戦中ナチスの猛攻に陥落寸前のスターリングラードでのジュード・ロウ演ずるソ連のスナイパー:ヴァシリとエド・ハリス演ずる狙撃の名手ドイツ軍将校:ケーニッヒとの死闘を中心に人間模様を描いたもの。
最後まで生き残るヴァシリとその恋人ターニャを演ずるレイチェル・ワイズよりも、生き残れない人たち(ターニャへの叶わない恋に苦しむ青年将校ダニロフ演ずるジョセフ・ファインズとドイツ将校演ずるエド・ハリス)の演技がすばらしい。
ジョセフ・ファインズの
濃い演技がこの物語のスパイスとして効いているし、エド・ハリスは非人間的なナチスの将校をほとんど無表情な中、滲み出る感情を完璧にコントロールしていたと思う。

戦争映画なので全編どこをとっても美しい画はないにも係わらず、映画全体としては美しい出来上がりなのは、人間どうしの関係に比重をおいた監督の手腕なのだろうと思う。

『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
 
 

原題:Seven Years in Tibet
製作年:1996
製作国:アメリカ
監督:ジャン・ジャック・アノー
原作:ハインリヒ・ハラー
脚本:ベッキー・ジョンストン
撮影:ロベール・フレス
音楽:ジョン・ウィリアムス

基本的にブラッド・ピットは脇役のほうが合っていると思うのです。
けれどもブラッド・ピット主演の映画の中では私はこれが一番好きです。
『デビル』は主役が誰か分かりにくいくらいハリソン・フォードが目立ってしまっているし・・・

またお話自体は少々中だるみしていますが、西洋人が描いたアジアとしてはよく出来ていると思います。
映像はグァッシュで描いたような抑えた色使いでありながら、潔い構図を切り取っていて、撮影はロベール・フレス。
『O
 嬢の物語』、『続エマニエル夫人』、『チャタレイ夫人の恋人』、『きみに読む物語』などがありますが、ジャン・ジャック・アノー監督作品では本作の他に『ラマン』『スターリングラード』があります。

現代史の説明にあまり時間を割かずに、自然な流れで物語りは進んでいきます。
登山家として有名だったために、自己中心的で自分に甘く軟弱だった主人公が、捕虜収容所を脱走して逃避行の果てに、偶然にもダライ・ラマとめぐり合うことで、チベットの人たちの思想・哲学の深さに感化され人間的成長を遂げるのです。
ブラッド・ピットの無表情というかナイーブな演技がこの主人公にピタリとはまっていました。
それはやはり彼のイメージが油彩画でもフレスコ画でもなく、さりとて透明水彩ではないグァッシュ画の感じだからでしょうか。

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2006年映画観賞記録から

ビデオあるいはTV放送で観たものの観賞メモ

『この森で、天使はバスを降りた』

原題:The Spitfire Grill
製作国:アメリカ製
作年:1996
監督:リー・デイヴィッド・ズロートフ
製作:フォレスト・マレイ
脚本:リー・デイヴィッド・ズロートフ
撮影:ロバート・ドラパー
音楽:ジェームズ・ホーナー

メーン州といえばサイダーハウス・ルールや、ホテル・ニューハンプシャーなんかの北部の雪深い森林が思い浮かぶ。この映画も、その森の中の過疎の町が舞台で、絶対的悪は存在しないのに人々が些細なことで傷つけあう。そこにやってきた主人公パーシー(アリソン・エリオット)の生涯は悲しみに満ちたものだったかもしれないけれど、その存在が村人の頑な心を解かしたのだ。 都会でも砂漠でも大草原でもない、アメリカの森の美しさが観るものを優しい気持ちにさせてくれる。 1996年サンダンス映画祭で観客賞受賞したのも頷ける。今日は2本続けて良い映画を観た。

『クライング・ゲーム』

原題:The Crying Game
製作国:イギリス
製作年:1992
監督:ニール・ジョーダン
製作:スティーヴン・ウーリー、エリザベス・カールセン
製作総指揮:ニック・パウエル
脚本:ニールジョーダン
撮影:イアン・ウィルソン
音楽:アン・ダッドリー

最初から最後までどうなるのかドキドキしながら観ていましたが、後から感動がジワジワと押し寄せ来る物語です。脚本がとても良いです。ファーガスは情の深い性で、ドラッグクインとは知らずにディリを好きになり、そして女ではないことを知ってショックを受けるものの・・・というラブストーリーだけであればこんなにドキドキしなかっただろうと思うが、ジョディとファーガスの絡みもいいし、結末も良かった。音楽の詩が誘う温かい涙が心地よい。

蛇足 ファーガス演じるスティーヴン・レイの顔がどうしてもピルロにみえて困った。ジュード・ロウや『理想の女』のマーク・アンバースはトッティに見えるし。誰かに似てると思うのは、顔の骨格による所が大きいのかな。

『パトリオット』

"patriot"という言葉は本来美しい精神(大儀)を表すものであるはずなのに、なぜかキナ臭い匂いのする言葉でもある。先の戦いの英雄であったベンジャミンは、英雄と称えられたその行為に拭いきれない罪悪感を抱き続けていたが故に、英国からの独立のためには戦争もやむなしとする議会で反対意見を述べ、愛国心に燃える息子たちには「家族を持てば分かる」といって、参戦することを諌める。しかし、長男ゲイブリエル(ヒース・レジャー)が徴兵に応じ、その後負傷して帰宅しているところを英国軍にスパイ容疑で連れ去られそうになっても、ただ立ち尽くす父に次男トマス(グレゴリー・スミス)は無謀にも引きとめようと兵士に体当たりを食らわせ、ダビントン大佐(ジェイソン・アイザック)に撃ち殺されてしまう。ここで、眠れる獅子ベンジャミンのハートに火が着き、復讐の鬼と化すのだった。メル・ギブソンのこのあたりの演技は非常にいい。でも、その後続く長い戦闘シーンについては、いくらなんでもやりすぎの感あり。そこが少々不満だけれども、全体を通すと、よくできた映画と思う。教会に村人が閉じ込められて、新妻を焼き殺されたゲイブリエルが、敵討ちするところは期待を裏切らない展開で、ヒース・レジャーも地味に頑張っていたかな。

『リプリー』

原題:THE TALENTED MR. RIPLEY
製作国:アメリカ
製作年:1999
監督:アンソニー・ミンゲラ
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:アンソニー・ミンゲラ
撮影:ジョンシール
音楽:ガブリエル・ヤーレ
音楽監修:グラハム・ウォーカー

数年ぶりに観た。以前観たときよりはずっとよく感じられた。一昨日『太陽がいっぱい』を観たあとだったので、脚本の違いというよりはむしろ、映画としてのコンセプトの違いを愉しんだ。『太陽がいっぱい』よりも『リプリー』はそのセクシュアリティが強調されていて、トムがディッキー(太陽がいっぱいではフィリップ)を殺す動機そのものが異なり、太陽がいっぱいはサスペンスとしての要素が強いのに比べ、リプリーではむしろ失恋がおこした犯罪と悲劇の物語となっている。トムは犯罪者だけれども同情の余地があるといっているようだ。だからこそ、完璧な二枚目ではないマット・デイモンが選ばれたのだろう。トムの器用だけれども洗練されていない下層階級出身者としての演技は良かったと思うのだけれど、ゲイとしての表現が繊細さを欠いたように感じた。むしろ、ジュード・ローやフィリップ・シーモア・ホフマンのほうがゲイもしくはバイセクシュアルの妖しさと上流階級の傲慢さを上手に表現できていたように思う。これは脚本のせいだけではないだろうと思う。グウィネス・パルトローのマージュは印象が薄いが(ストーリーの展開上目立たないほうがいい役にパルトローを選んだと考えるべきか)、ケイト・ブランシェットのメレディスは上流階級のお嬢様らしさがよく出ていたし、ピーター役のジャック・ダヴェンポートやディッキーの父親グリンリーフ氏のジェームズ・レブホーンも良い雰囲気を醸しだしていた。このあたりの豪華な配役はハリウッドならでは。この映画そのものは悪くないできだと思う。ただ比較してしまうと、どうしても『太陽がいっぱい』のほうが、イタリアならではのキラキラした光のなかの陰鬱な古臭さにおける、ブルジョアなアメリカ人(ヨーロッパの人からすると田舎者)が皮肉に描かれていて、奥行きが深い。このあたりがフランス映画たるゆえんか。

『サンダーハート』

原題:THUNDERHEART
製作国:アメリカ
製作年:1992
監督:マイケル・アプテッド
製作:ジョン・フスコ、ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・ローゼンタール
脚本:ジョン・フスコ
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:ジェームズ・ホーナー

ヴァル・キルマー演ずる先住民の血を引くFBI捜査官が殺人捜査のために派遣されてきた先住民居留地で居留地から先住民を追い出そうとする陰謀に気付き、サム・シェパード演ずる悪徳捜査官らと闘おうとする物語。先住民の長老やネイティブの現地警官(ダンス・ウィズ・ウルブスの蹴る鳥だったけ?グレアム・グリーン)らと交流するうち、それまで嫌っていた自身のルーツに思いを馳せるようになる。物語の悲哀は表現されていたけれど、果たして先住民と白人とのクォーターの主人公の結末はあれでよかったのか、少々疑問。ただ、ネイティブが選んだネイティブの映画にこの映画も含まれるらしいので、それほど違和感は無いのかもしれない。

The Best Native American Movies

The Broken Chain 1993
Starring: Pierce Brosnan, Michael Abrams
Director: Lamont Johnson

Thunderheart 1992
出演:ヴァル・キルマー、サム・シェパード
監督:マイケル・アプテッド

The Emerald Forest 1992
出演:パワーズ・ブース、メグ・フォスター
監督:ジョン・ボアマン

Lakota Woman: Siege at Wounded Knee
[TV] 1994
Starring: Dave Bald Eagle, Lawrence Bayne
Director: Frank Pierson

Where the Spirit Lives
[TV] 1991
Starring: Michelle St. John, Kim Bruisedhead Fox
Director: Bruce Pittman

The Last of the Mohicans 1989
監督:マイケル・マン

Tecumseh: The Last Warrior [TV] 1995
Starring: Jeri Arredondo, Lawrence Bayne
Director: Larry Elikann

Smoke Signals 1998
出演:アタ゜ム・ビーチ、エバン・アダムス
監督:クリス・イアー

Kings of the Sun 1963
Starring: Yul Brynner, George Chakiris, Shirley Ann Field, Richard Basehart, BradDexter
Directed by: J. Lee Thompson

Dances with Wolves 1993
出演:ケビン・コスナー、メアリー・マクドネル
監督:ケビン・コスナー

Dead Man 1995
出演:ジョニー・デップ、ゲーリー・ファーマー
監督:ジム・ジャームッシュ

ケビン・コスナーにしても、ジョニー・デップにしても、先住民の血を公表しそこにアイデンティティをみつけた俳優たちが出演できるようになったことで少しずつアメリカ社会を変えていけるのかもしれない。先住民族はアメリカだけでなく全世界的グローバルな問題で、どこまで遡っていけばいいのか、植民地以前?それとももっと?果たしてそれは人間だけの問題なの?

『アウト・オブ・サイト』

原題:Out of Sight
製作国:アメリカ
製作年:1998
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
原作 エルモア・レナード
脚本 スコット・フランク
撮影 エリオット・デイヴィス
音楽 クリフ・マルティネス デイヴィッド・ホームズ

オーシャンズ11が2001年
オーシャンズ12が2004年
その前に作られたのがこのアウト・オブ・サイト監督と音楽と主演ジョージ・クルーニーが同じため、ヒロインが変わっただけで全く同じ映画に見える。おしゃれなつくりにはなっていると思うけれど、話が盛りあがりにかけるのと出演者が趣味ではないので、途中眠ってしまった。タイトルのつけ方はこのOut of Sightが一番おしゃれこの3本の映画、音楽の占める割合が高いのだけれど、情報源によってクリフ・マルティネス(『セックスと嘘とビデオテープ』、『トラフィック』というソダーバーグの代表作)デイヴィッド・ホームズと表記されてるものがある。二人ともはいってるのかな?

『南極物語』

 ディズニー2006年版 タロとジロのオリジナル南極物語は観ていない。南極の映像は美しいし、犬たちの演技はすばらしい。オーロラに狂喜乱舞して、崖から落ちて死んでしまったり、シャチの死骸をめぐってのアザラシとの攻防、マヤの怪我マヤが狩りができなくなってからの犬たちの献身ディズニー色が嫌味な部分もあるけれど、それでも映像は美しい。南極の厳しさを伝える映像はもっとあっても良かったかな。

『生きてこそ』

なんの予備知識も無く観ました。確かにお話自体は、驚きでしたし、雪山の景色は荘厳に感じられました。 でも、なぜかこの映像に感情移入しきれない自分がいて。それは、友人やもしかしたら家族の人肉を食してでも生き残らなければならなかったことへの興味が先行してしまう部外者に対して、生き残った人のエクスキューズのような印象を与えてしまうことに原因があるように思います。もっと、若者の内面や、行動を16名の生存者自身に向けて描けたのではないかと感じました。イーサン・ホークが演じたナンド氏がこの映画に立ち会ったそうですので、ナンドが始めにパイロットを食べようと言い出したにもかかわらず、いざ実際に食べる段になると「妹じゃないだろうな」というあたりに葛藤を見出せます。

『ヴィレッジ』

原題:THE VILLAGE
製作国:アメリカ
製作年:2004
監督:M ・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:ロジャー・ディーキンス

豪華な出演者たちが、地味な物語を紡いでいくのだが、最後まで見てもどうもしっくり来ない。哀れな人たち。可愛そうなノア。単純な現代社会へのアンチテーゼとは成っていないことが当初の不気味な音響効果と相まってジワジワと効いてくる。この辺が『シックスセンス』の感覚との共通部分。すごく良いとはいえないけど、すごく悪いともいえない。なんともアンバランスな印象だけを残す映画。

『イン・ハー・シューズ』

原題:IN HER SHOES
製作国:アメリカ
製作年:2005
監督:カーティス・ハンソン
製作総指揮:トニー・スコット
原作:ジェニファー・ウェイナー
脚本:スザンナ・グラント
撮影:テリー・ステイシー

ファッショナブルでかわいいけど、嘘つきで泥棒の妹:キャメロン・ディアスまじめで恋に晩生な弁護士の姉:トニ・コレット笑って、ドキドキして、泣いて・・・ドラマとしてのつぼを押さえた良い出来だと思います。トニ・コレットって、『コニー&カーラ』でも実に妙なる笑いと涙を誘う達人だとおもいましたが、今作でも本当に素敵ですね。容姿はどこにでもいるおばさんでありながら、ここぞという瞬間にはこんなに綺麗だったの!と観ている者を驚かすのです。キャメロン・ディアスは長い脚と大きな目と口がコケティッシュな役どころにぴったり。シャーリー・マクレーンはこのところ一癖あるけど心根は優しいおばあちゃん役が多いですが、どれをとっても魅力的です。一つには痩せてないこともあるのかな。

『理想の女』

原題:A GOOD WOMAN
製作国:スペイン・イタリア・イギリス・アメリカ・ルクセンブルグ
製作年:2004
監督:マイク・バーカー
脚本:ハワード・ハイメルスタイン
撮影:ベン・セレシン

お話が実によくできています。オスカー・ワイルドの原作は読んでいませんが、原作を読んでみようと思います。 映像は明るい透明感があり、スカーレット・ヨハンソンとヘレン・ハントの二人も綺麗ですし、メグの夫ウィンダミア卿のマーク・アンバースとダーリントン卿のスティーヴン・キャンベルの二人も端正な顔立ちでこの物語にあっていると思いました。そして、キャラクター的にはタピィのトム・ウィルキンソンがヘレン・ハントと共に心を潤す役を果たす訳ですが、味わいのある良い演技を見せてくれます。映像が好みだと思ったら、撮影監督ベン・セレシンという人は『モスキート・コースト』のカメラ・クルーだったのですね。

9/6追記

Trivia: Joseph Fiennes was originally offered the role of Lord Darlington, but turned it down to play Bassanio in Michael Radford's adaptation of The Merchant of Venice (2004).
ということで、ダーリントン卿は当初ジョセフ・ファインズを想定していたのですね。う~ん、観たかったかも。でもStephen Campbell Moore(これでスティーヴンなの?)はとても素敵でしたね。ジョセフ・ファインズ 同様、この人も演劇出身なのですね。

Biography for Stephen Campbell Moore
Birth name   Stephen Thorpe
Height      5' 11" (1.80 m)
Trivia    Graduated from Guildhall School of Music and Drama in 1999.
         He was awarded the Gold Medal.
         He was raised in Hertfordshire.
         He is the son of a telecommunications engineer (father)
          and hospital dietitian-turned-art therapist (mother).
         He has an older brother who works as an engineer.
         He uses his maternal grandfather's name as his stage name
          because he found another actor was using his birth name (Stephen Thorpe).
         When he was nine, he had an accident in a swimming pool
         that caused him to have a detached retina.
         
He was blind for a period of time
          until the injury was fixed by a series of surgeries.
         He lives in the East Village of Manhattan with his Italian girlfriend Ra,
         who is a graduate student at Columbia University.

なんだか謎めいていて興味をそそられる生い立ちです。 ウィンダミア卿のMark Umbersの姿かたちはトッティを少し華奢にしたような感じで、いかにも女性に好かれそうです。

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『プロヴァンスの贈りもの』

Photo ほんわかした穏やかな気分になりたくて映画館に出かけた。今まで観たリドリー・スコット作品の中でもっとも穏やかでありながら退屈ではない、しかもおしゃれ!映像のきれいなところはいつもどおり。最近パッとしないと思われたリドリー・スコットが枯れた心境になってきたのかも。

ラブコメとしては悪くない出来だと思う。
おかげでちょっといい気分になれた。

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ロードショー 2006 続き

『機動戦士Zガンダム 3』

Z_1館内は若い男子二人組み多数、一人きり男子少し、若い男女二人組み少し、今まで経験の無い異様な雰囲気。って、私が最も場違いだったかも。
しかし、上映が始まれば気にならないだろうと思ったら、なんと予告編までオタク調。なるほどと、妙に感心したのでありました。

ジブリ(劇場版ルパンも含む)やコナン、ドラえもんを見慣れていると、画の粗さが少々気になる。
お話は男女の愛を語るには物足りないものの、ニュータイプの人間になるとあんなものかもしれないと、思ってしまったり・・・ここにいる男子二人組みたちはどんな感情で観ているのかが一番の興味だったかも。

私はシド・ミードがモビルスーツのデザインをした異端のガンダム、ターン エイ ガンダムの画が登場人物も含めて最も好み。

『ナルニア国物語』

ん~、悪くはなかった、よくできていたと思う、でも何か物足りない。
何が足りないかというと、物語の核心部分なのかな・・・

配役はとても良かった、特に魔女のティルダ・スウィントン、ルーシーのジョージ・ヘンリーははまっていた。
ジョージ・ヘンリーを見ていて思い出すのは、『タクシードライバー』のジョディ・フォスター。幼くして内面の奥深さを感じさせる。将来は大女優かも。
ピーターのウイリアム・モーズリーはアイドルとして売り出さずにその繊細さを大事にしてあげたい。

1_11『ウォーク ザ ライン』 

う~ん、悪くは無かった。ホアキン・フェニックスもリース・ウィザースプーンともに歌も演技もうまい。でも恋愛ドラマとしてはイマイチかな。
それと個人的にもっとも嫌だったのは、ジョニーの兄ジャックにホアキンの兄リオを重ねて観てしまうことだった。リヴァー・フェニックの憂いを含んだ表情、ドラッグ中毒で亡くなったこと・・・
ホアキンはとても魅力的な俳優になったけど、ホアキンの個人的な悲しい思い出を映画を観る人にも思い起こさせるのはどうかと思う。』

1_10 『ホテル ルワンダ』

やっと観る事ができました。混雑していました。さすがに話題作です。
”Promise you do it.”
この映画でもプロミスが何度か出てきます。日本語で言う約束より契約に近いと思っていたけど、あれはニュアンスが違う気がした。「民兵がホテルに乗り込んできたら、ホテルの屋上から子供たちと飛び降りてくれ!」のpromiseは約束するというよりは誓うに近い感じだけど、神との約束(契約)が誓いと考えるとそう遠くもないか。

さて、クレジットはありませんでしたが、特別出演だか友情出演だかでジャン・レノがホテルのオーナー役で出ています。存在感あります。機転の利いた優しさとともにずるさ、いやらしさも併せもつ西側の代表です。
監督・脚本・製作を手がけたテリー・ジョージという人は北アイルランド出身者ということで、政治には関心が高いのでしょうが、残酷すぎる映像は避けたようです。
この映画を観ながらリチャード・アッテンボロー監督『遠い夜明け』を思い出していました。内容が重いのですが、映像はあくまでも美しく、映画として綺麗にまとめたものです。

不特定多数の人々が映画館で娯楽として観る事に恥ずかしさと矛盾を感じます。

Promise1 『プロミス』

空いた時間と上映時間がちょうどあったので『プロミス』観てきました。この作品は、アクション映画というよりもファンタジーに近い。それでいてお話の展開を楽しむことにはあまり重きを置いていない。あくまでも映画として美しさに拘っているように思われる。
チェン・カイコーで思いだすのは『キリングミー ソフトリー』『始皇帝暗殺』悪くはないけど傑作というほどでもない、でも気になる作品。
そしてニコラス・ツェーという俳優さんたぶん初めて見ました。いい感じです。悪役がはまっておりました。真田広之はアジアの大スターという雰囲気が漂っておりました。いつ見ても義兄に似てる。チャン・ドンゴンの崑崙、悪くはないのだが何かが違う。崑崙といったら仙人がいる雪深い山の名前。そう、どうも仙人らしくない、生々し過ぎるのだ。どうせなら『キリング ミー ソフトリー』のジョセフ・ファインズ(大好き)くらい官能的にやっておくれ。

いつでも1300円で観られるっていいな。たぶんこの映画1300円じゃなかったら観なかったと思う。でも観てよかった。この美しさはビデオでは迫力が足りない。

1_12 『マイ・アーキテクト』

渋谷Q-AXシネマで観て来ました。最後列通路側の席を選んだのですぐ分かりましたが、そうでなければサインが座面の側面にしかないのでわかりにくいと思いました。また、薄暗い劇場からホワイエに出てくるところは階段を数段降りてすぐ緩いスロープになっています。床の仕上げが変わっているわけでもないので、ちょっと危険な感じです。こんなことをわざわざ書くのは、映画が建築家ルイス・カーンに関するものだからです。
平日の午前中にもかかわらず、建築かデザイン関係者と思われる人たちが大勢入っていました。

ルイス・カーンといえば建築意匠を志すものであれば皆知っている巨匠です。ソーク生物学研究所やキンベル美術館などが代表作です。この映画の中にはそういった彼の作品の映像も出てきます。でも、主題は家族の物語です。

収入のある女性と結婚し、娘が一人。しかしそれ以前に付き合っていた同じ道を目指す女性との間にも娘がいましたが、結婚はしませんでした。そして、60才を過ぎてから仕事上での付き合いがあった女性との間に息子をもうけますが、やはり結婚はしませんでした。しかも、3家族は互いに近くに住んでいたのです。
家庭人としては最低な男です。
でも、芸術家としては、当然というと語弊があるけれど、仕方のない選択であったと思います。
最後にでてきたバングラディシュ国会議事堂でのインタビューで建築家が言っていたとおりです。

Photo_46 『博士の愛した数式』

私にしては珍しく邦画が続いた。

プレミアムスクリーンでも2月3月は1300円。ただしポップコーンはなし。

寺尾聡が今までどうも苦手だったけど、これは良かった。
お話が良くできていたし、浅丘ルリ子も深津絵里もたいへんよくできました!
以前、イ・ヨンエが般若の面そのままの表情をして驚いたことを書きましたが、浅丘ルリ子は表情そのままではないのに、般若に見えました。小道具も利いてたしね。
深津絵里のかわいい表情がお話の暗い部分を救っています。√が言った「お母さんは美人だから大丈夫。」という言葉が温かくもあり、その後の事件の伏線にもなって台詞は多くないけど、一つ一つ意味が感じられます。
やはり原作がいいのかな。
上田の風景もきれいでした。ただ、監督と主演が同じためもあって、阿弥陀堂だよりと被ったことが残念。

『THE 有頂天ホテル』

リラックスしたくて、三谷幸喜の『THE 有頂天ホテル』を観に行った。面白かったし、楽しかった、香取慎吾の歌う「ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ &俺~」では思わずほろりとくる。

『The Woo-CHOTEN HOTEL』という英題が壷にはまった。

『キング・コング』

やっと観て来た。
後半は思い切り泣いた。
30年代のオリジナルも70年代ジェシカ・ラング出演のものも観ていない。
今回が初めてのキング・コング体験。
出演している俳優陣もスタッフも良かったと思う。

次回は眠らずにいられるよう体調のいいときに行こうかな。

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今現在の感想と、直後の感想では少し異なるものもあるけれど、ほとんどのものは観てから数時間以内の感想メモです。

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過去のロードショー 2006年

昨年見たものの中から記録の一部

『ゆれる』Photo_47
うーん、頑張ってはいるのだが、どうもエンターテイメント性に欠けるというか、豪華な出演者たちにもかかわらず華が足りない。
兄弟の葛藤劇としては、旧約聖書のカインとアベルの物語が典型だとすると、この物語における親子二代に渡る嫉妬と羨望、慈愛、偽善その他諸々の葛藤がなぜか空虚に感じられる。
なぜか、それは案外智恵子の描き方が監督が女性であるがゆえにかえっておざなりだからではないかと思うのだ。
稔と猛、父と伯父という二組の兄弟にスポットライトをあてるために、キーパーソンとなるべき智恵子の描写が希薄なのだ。
智恵子の母が裁判所で「智恵子は殺されなければならない様なことをしたのでしょうか?」と猛に問いかけるが、このあたりもどうも弱い。本当に殺されたのだと思っていたのなら、母親の言うべき言葉ではないし、事故だったのかもしれないと思っていたのだとしても、そうは言わないだろう。
この映画は大変評判が良かったからこそ、再上映しているのだろうけれど、私の感性とはフィットしない。それでも、観て損はない映画だとは思う。

1_14 『デスノート 後編』
頭も身体も疲れていたので、娯楽作品を。
この映画の結末は大方の予想通りだったように思う。依然として原作を読んでいない。読み始めたらきっと一気に読んでしまうだろうと思うのだが、読み始めるきっかけが作れないでいる。

藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香らは前作に引き続きの登場で、前作の公開から間が無いこともあってすぐに世界に入り込めた。
片瀬那奈は脚が長くて綺麗なところを前面に押し出しつつ、演技も瀬戸朝香より良かったように思う。

レッチリの音楽はこの映画のために作られたのかと思うくら良かった。

Photo 『デスノート 前編』
漫画は読んでませんが楽しめました。
というか、読んでなかったからこそ新鮮で面白かったともいえます。
一昨年子供が『DEATH NOTE』単行本を差し出して、「これ面白いから読んで。」と言っていたのですが、「タイトルが残酷そうだし、絵柄も好きじゃない。」と言ったら、「『ヒカルの碁』の人だよ。」と言ってましたが、とにかく読む気がせず目もくれませんでした。
映画は公開して1ヶ月以上経ちますが原作好きには評判はよくないようでしたが、松山ケンイチ出演ということで、この際原作知らずとも観て来ようと思い立ったわけです。
藤原竜也の夜神月といい、松山ケンイチのL といい、もちろんリュークといい、人物設定は良くも悪くも漫画らしいものです。
その漫画らしい設定を実に気持ちよく、ありえない姿として三人(?)が演じていたと思います。
また、戸田恵梨香がミサミサというアイドルタレントを等身大で演じていてかわいらしかったです。

あ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのDani Californiaのなんともレトロな曲調とアンニュイな雰囲気が映画に合ってました。

正直、映画館で観なくてもよかったかも・・・ですが、コミックス読んでみようと思いましたので、コミックスの宣伝効果にはなっていると思います。

1_5 『父親たちの星条旗』

クリント・イーストウッドは俳優としては好きではなかったけれど、監督としてあるいは音楽家としては才能豊かだと感服させられる。
自分が好きなことに精進すれば、その道に精通することができるのだと人に教えてくれているようで、不思議と心を揺さぶられるのだ。
映画の作り方も情緒に訴えかけることに長けている。戦争の非情という大きなテーマの他にもおそらく原作の随所に、人権に関する今日的テーマが盛り込まれているものを、アメリカ側からの視点で『父親たちの星条旗』日本側からの視点で『硫黄島からの手紙』という二部構成にすることで整理して分かりやすくしたのだろうと思われる。

涙が止まらず、しばらく席を立てなかった。

Photo_37 『カポーティ』

淡々と進行する映像に比して主人公カポーティと殺人犯人ペリーとの沈鬱な心情と野望。観ている方も沈鬱な気分に陥る。

フィリップ・シーモア・ホフマンといえばかなり低音で響く美声の持ち主だけれど、この役においては頭のてっぺんから抜けるような高音でしゃべりまくる。そのことは予告で知ってはいたけれど、それでもやはりかなり特異な印象の人物像を作り上げたといえる。実際のカポーティの音源を参考にしたらしいので、カポーティ本人の話し方、声音に似せたのだろうと思う。
別にゲイだから、声がハイトーンだから繊細と言うことにはならないと思うが、そのイメージは繊細で傷つきやすいものという事になると思う。その意味において、ホフマンの役作りは成功している。

決して面白い映画とはいえない。しかし、帰宅して、この文を書きながらまだ動揺している自分に驚いている。

93 『ユナイテッド93』

パニック映画だったり、アメリカ万歳映画だったら嫌だな、と一抹の不安はあったものの観なくてはという思いで出かけた。

搭乗者に生存者がいないので本当のことは分からない。でも、管制官や軍関係者は自分自身を演じている人がいて、まるでドキュメンタリーのように進んでいく。
政府関係者は、ここに登場しないことで、その他の人々から断罪されている。
犯人についてもその背景を語られることはない。

911テロで亡くなったすべての人に捧げられたこの映画は、亡くなった人々が、何も知らずに何もせずに無駄に死んでいったのではないと言う事を伝えたかったのだろう。

世界貿易センタービルが黒煙を上げて燃え、その後、崩れ落ちていく様は、メディアが同時中継で世界中に伝えた。
私の記憶にもはっきりとあの驚きと恐怖は刻まれている。

一方的に正義を訴えるものにしなかったことで、誰の心にも訴えかけることに成功している反面、この物語が真実だったのかどうかについてはわからないという感想が残ってしまうのだ。

Photo_38 『森のリトルギャング』

インターネットで予約して出かけたら、八月は1300円で映画が観られるのを知らなかった。損した気分だけど、仕方ない。

子供がどうしても見たい、夕方なら字幕版があるけど昼間は吹き替え。でも遠くへは行きたくないし、夕方もいやと言うので吹き替えで観ました。
武田鉄也の声が、耳について顔や仕草が目に浮かんでくるのがマイナス。
ブルース・ウィリスのRJの方が良かった気がするけど、役所広司も悪くはなかった。
しかし、声よりもやはり画の存在感は抜群だったし、お話は子供向けでありきたりともいえるけど、人間の描写はかなり強烈なブラックキャラで笑える。

館内、私たち親子以外は本当の子供連ればかりだったけど、案外デート向きかもしれない。

『ジダン 神が愛した男』

シネカノン有楽町に行って最も驚いたのは、階段に行列する老若群女だった。
一体これは何なんだろうと訊いてみたら、『青春漫画 僕らの恋愛シナリオ』試写会に並ぶ人たちであった。
クォン・サンウって人気あるんだね。

その次に驚いたのは、『ジダン』の前に、『ハイジ』を上映していたのだけど、出てきた人たちは9割以上かなりの大人(平均年齢50歳くらいか?)。しかも男性多し。男女比率4:6くらい。

そのまた次は『ジダン』を観に来ていた人の6割以上は女性であったのと、しかも、一人で来ている女性が多かったこと!意外だった。

世間の評判が芳しくないことを承知で観てきました。
う~ん、よく分からなかった、どうしてジダンは最後怒ってレッドカードを出されて退場してしまったのだろう。
試合の流れの中ではもちろん理由があったのだろうけれど・・・

ジダンの独白部分で、試合のすべてをリアルに覚えてはいない、部分だけだと言っていた。そりゃ、そうだろうと、言いたい。

で、結局、ジダンは自分が必要だと感じた局面でだけ神懸かり的に活躍するということがわかった。
要約してしまうとそういうことだ。
前半ビジャレアルのソリンやフォルランが再三画面に登場するところをみると、ジダンはまったく遊んでるわけではなく、攻撃のときも守備のときもその場面には居合わせている。しかし、あまり動かない。
後半ボールを蹴ったり、受けたりする音が頻繁に入るが、かなり大きな音だ。
またジダンがドリブルするときは、あまり大きな音はたてないし、みかけほどタッチ数も多くない。へーぇ!

ベッカムがのそのそ動くのが嫌いだったけど、実はジダンのほうがよほどのそのそしていた。
ラウルは顔面髭だらけで、精力的に動き回っていた。
オーウェンはほとんど画面に映っていなかった。つまり、ジダンの近くにはいないことがほとんど。マドリーでは活躍できなかったことがこの映像でも窺がえた。残念。

結局、面白いところを探し出そうと努めるとそれなりに楽しめるのだ。
でも、間違いなく、一般受けしないな。

1_6 『カサノバ』
楽しかった~。館内のあちらこちらから時折漏れるクスクス笑い。コメディだったのか、知らなかった。
ラッセ・ハルストレム監督の今までの作品から、何か生に関する重いテーマがあるのかと思ったら、そんな堅苦しさも息苦しさも一切なくて、観客は主人公たちと一緒にヴェネチアの街を飛んで走って、ハッピーエンド!!映画を観終えてからも、しばらくは口角が上がって目尻が緩む。

古い時代のヴェネチアを舞台にした映画というと、どうしても耽美主義にはしったものを想像してしまうが、衣装は時代を感じさせはするものの映像は至って明るくむしろ現代的である。色鮮やで豪華な生地をストライプ状に縫製した熱気球を帆船のマストに揚げて海に出て行く様がとても美しい。

この映画におけるカサノヴァは初代も二代目も天真爛漫で手練手管のプレイボーイとはかけ離れていて、キリスト教に支配された時代から自由になりたいと望んでいたヴェネチアの市民を代表して、一組の男女の物語をテンポ良くあくまで明るく描いたのだ。だからなんだか不器用そうで母性本能をくすぐるヒース・レジャーを主人公にしたのだと思う。
『リバティーン』におけるジョン・ウィルモットが隠微な耽美主義を匂わせたのとは対称的だ。

Photo_39 『アダン』
結局観てきました。
田中一村の絵が好きな人が多く観に来ていたようで、年齢層は高めでした。たぶん60歳以上と思われる御婦人方がご目立ちました。遠方からも来ていた様子です。だって、今上映しているのは関東では東京都写真美術館と宇都宮だけです。6月からは横浜でも上映されるようですが・・・少ないです。
それと、田中一村の画集がでているかとも思ったのですが、ありませんでした。残念!

そうですね、田中一村の絵画についてではなく、あくまで生き方ですので・・・
もっと芸術性の高い映像を期待していましたが、期待ほどではありませんでした。

ただ、芸術家の生き方としては理解でき、若くして亡くなった友人が思いおこされ、涙を誘いました。

『ぼくを葬る』

1_7 日が傾き、海岸から人がいなくなりやがて暮れなずむなか、静かに波の音だけが響く。
自分よりも早く死んでいった家族や友人たちの死が思い出される。

『アダン』にしようか『ジャケット』にしようかと悩んで、結局これにした。

こういう静かな精神世界にたどりつけてよかった。
別れた恋人のサシャにも、姉のソフィにも、本当の素直な自分を曝け出すことができないのに、祖母(ジャンヌ・モロー)には真実を打ち明け、眠れないから一緒に寝たいと言える。
きれいな体だったロマン(メルヴィル・プポー)が、最期には痩せ細り白い肌を投げ出す姿は痛々しいが、それでも心は穏やかでいられた。
赤の他人である夫婦に自分の未来を託すことで、安らぎを得られたのだ。
宗教を否定し、孤独である自我が死に面することで、愛に目覚めたとは言えないか。
インタヴューの中で、プポーが最後のシーンは仏教的だといっていたが、私にはロマンがたどり着いたその愛はアガペーだったというところが、キリスト教的であると感じられた。
それにしてもジャンヌ・モローの存在感はすごい。

中学校の家庭科のK先生は、ジャンヌ・モローと似ていたなぁ。ご健在だろうか。

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『ナイロビの蜂』

西洋社会から見たアフリカの映画は、どれも美しい風景と非情で残酷な物語と言う点で共通しているように思う。
そうでない映画を観てみたい。

さて、レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデをはじめ俳優陣の演技は抑えた中にインテリジェンスと情熱が感じられてよかった。レイチェル・ワイズの妊婦のヌードはどうやって撮ったのだろうか?
また、アルベルト・イグレシアスの音楽もすばらしく胸に染み入る。映像はイギリス映画にしては乾いた感じで、監督がフェルナンド・メイレレスというブラジル人だからだろうか。

予告編では愛の物語と言う部分を強調していたが、愛は夫婦の愛だけでなく、肉親の愛、人類愛すべてを含んだグローバルな愛について語っている。

社会派のサスペンスとしてよくできていると思う。

Photo_41 『ククーシュカ』

まるでドキュメンタリー映画を観ているようなかんじで、ハリウッド映画を見慣れていると新鮮だった。
第二次大戦末期、夏のラップランドでのできごと。
銃殺刑を免れたかわりにドイツ兵の制服を着せられ、置き去りにされたフィンランドの青年、ヴェイッコ。
何かの罪を着せられて移送中、自国軍の誤爆で負傷したロシアの中年兵、イワン。
ラップランドの原住民で、夫を戦争に送り出して4年間一人で暮らしている若い女、アンニ。
この言葉が互いに通じない3人が、いくつかの出来事を通じて心を通わせていく過程を淡々と描いている。

ヴェイッコを演じたヴィッレ・ハーパサロは朴訥な印象がマット・デイモンと似ている。
ヴェイッコ手作りのサウナにイワンと二人で入っているときに裸の二人を見比べてヴェイッコを連れていくアンニ。
とても直裁で分かりやすい恋の相手の選び方は愛の原型かもしれないと思った。
そして選ばれなかったイワンが嫉妬心を抱くために、3人の関係が込み入っていくと思われたが、実はそのことはそれほど重要なことではなかった。なぜなら、アンニはイワンも選ぶことになるから。
そして冬になり3人の共同生活に静かな終わりが来るが、数年後双子の男の子がアンニの傍にいる。

ヴェイッコが死の淵を彷徨っているときの風景は、日本人が描く賽の河原との共通点があって面白い。フィンランドはウラル・アルタイ語圏に属するだけあって、私たち日本人の心象風景に近いものをもっているのかもしれない。そういえば、以前フィンランド人と片言の英語で話したとき、ほかのヨーロッパ圏の人よりも話が通じやすかったのも、関係あるのかもしれない。
名前の順序を訊いたら、family nameが先で日本人と同じだと言っていた。

不思議となつかしい、郷愁を覚えるのは、そんなことがあったからかもしれない。

『リバティーン』
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"Do you like me now? Do you like me, now? Dou you like・・・"
そう囁きながら、酒をあおりfade-outするジョニー・デップ。その声を聞き、目をつむると心地よい倦怠感に浸れる。

Official Siteのreview ヒキタクニオ氏によれば『「耽美」という漢字が最も似合っているように思えた。』と言っている。そう、谷崎潤一郎の世界に近い、際どい、エロ・グロなのだが、ジョニデファンとしては、映画そのもののできよりも、ジョニー・デップの表情と声、演技に酔いしれているので、彼自身が芸術に思えてしまう。

彼の演技を楽しみたいなら『シザー・ハンズ』や『ギルバート・グレイプ』は秀逸だと思う。しかし、彼の味を堪能するならこの映画『リバティーン』は最適だと思う。

Photo_43 『嫌われ松子の一生』

中谷美紀を初めて知ったのはTVドラマ「俺たちに気をつけろ」でした。ドラマは初回と次くらいしか見てないのですが、保坂尚樹、袴田吉彦ともう一人きれいな女の子がでてきて、それが中谷美紀でした。その後、ケイゾクとか永遠の仔などに出演していたのは知っていましたが、演技をしている彼女をまともに観たのは初めてです。屈伸運動をしている後姿が何度もでてくるのですが、逞しい筋肉でなぜかうれしくなりました。
『シカゴ』でレニー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズの背筋に惚れ惚れしましたが、彼女たちはさすがだなと感心したものですが、中谷にはあまり逞しいイメージがなかったので、驚きでした。将来は、松坂慶子タイプなのか戸田恵子タイプなのかいずれにしても楽しみな女優です。

その他のキャストもおもしろかったです。私は俳優の宮藤官九郎(クドカン)が好きです。あの味は他の人では出せません。

原作は読んでないの映画とどれくらい開きがあるのかわかりませんが、脚本にはかなり手を入れてあるのでしょう。一箇所どうかと思ったのは、『親切なクムジャさん』の中の1シーンと似た部分があったことです。故意(パロディとかオマージュ)ではないのだと思いますが・・・
後半はハンカチが手放せません。両隣の人たちも何度も涙を拭っていました。こんなに泣ける映画だとは全く思っていませんでした。

1_9 『ブロークバックマウンテン』

予告どおりに泣けました。綺麗な景色をバックに、いい人たちの切ない思いが伝わってきました。

今日はレディースデイだから混んでいるだろうと予想していましたが(開演5時間前にインターネットで席を取ったときはまだ10席くらいしか埋まっていなかったように思います。)、女性客ばかりでなく、カップルでない一人できている男性も多かったです。私の隣も若い男性一人で、前列以外は7割くらい埋まっていました。
最近、映画館に来ている人たちにも興味があります。できることならスクリーンから観客席の写真を撮りたいくらいです。

フレディ・M・ミュラー監督作品『山の焚き火』というスイスの映画を思い出しました。1985年にシネ・ヴィヴァンで観ました。
こちらは、同性愛ではなく近親相姦なのですが、どちらもその特異性にスポットをあてるというよりも、愛の普遍性を語っていることと、山岳の気候の厳しさと美しさで愛を表現していることで共通しています。ただ、『山の焚き火』では朝日が昇る山の斜面で周囲に何も邪魔するものの無い中での開放的sexが印象的(罪の意識など無い)であったのに対し、『ブロークバックマウンテン』ではイニスの罪の意識が大きいことがこの切ない恋を決定付けるという大きな違いがある。
アン・リー監督が『山の焚き火』を意識していたかどうかは分からないが・・・・

そういえば、シネ・ヴィヴァンが無くなって6年以上になるのですね。

『クラッシュ』Photo_44

現代アメリカのヒステリーを描いた映画で、登場人物のほとんどが苛々していて、日常的に怒っています。誰もが加害者であり被害者でもあり、極悪人はでてきませんが、聖人もでてきません。
コソ泥が中国人だと思った男(実はコリアン)を車ではねて救急病院の前に置きに行ったり、東南アジアからの違法入国者が人身売買されるのを助けたかと思えば、人種差別を嫌悪しているはずの人道主義者の警官が黒人に怯えて撃ち殺してしまう。どこもかしこも歯車が噛み合っていない現実。

こんな悲劇が日常に埋もれていく社会をではどうしたらいいのかというような方向性は明確には示されていない。しかし、ペルシャ人の商売人の娘の行為が父親を殺人犯にせずに救うことになる。

この映画はアカデミー作品賞、脚本賞、編集賞受賞作ですが、ジャンルは違うのに、作品の構成・手法は『The 有頂天ホテル』を思い出させます。これが脚本賞なら、有頂天ホテルもアカデミー脚本賞とれる!!と思ってしまいました。

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ロードショー

最近映画館でなかなか映画が観られず、チケットの半券を探してみた。順不同。 Photo_25 

不都合な真実 仕事でお付き合いのある熱血漢が、これは家族皆で観るべきだ。ゴアは救世主になるかもしれないと言っていた。本が書店に並んでいることは知っていたが、その頃は六本木でしか上映していなかったように思う。六本木は毎日のように通っていたにもかかわらず、映画を観る時間が取れなかった。それで、そのあと上映館が増えてから観に行った。

Photo_27ボンボン これは過労でダウンしたあと、気分転換に観に行った。

アルゼンチン パタゴニア地方って高校のとき地理で習った。
また日韓ワールドカップのときにも、経済が破綻していたアルゼンチンがまさかのグループリーグ敗退して、選手たちが泣いていた姿を思い出す。
南米で撮られた映画は少ないが、予算がない中で良い映画を作る。ほとんどが貧困を描いているのに、妙に楽天的であったりする不思議。

Photo_28 ハンニバル は日本で大人気ということで、日本女性を登場させたのかもしれないが、このハンニバル ライジングは原作は読んでいない。それまでのトマス・ハリス作の小説は非常に面白く読んできたが、映画はいずれもこんなものかなぁ。あるいは、ちと、ひどい。という出来。これも同様。
大体映画の影響でまるでアンソニー・ホプキンスがハンニバル・レクターであるかのように思い込んでいる人が多すぎる。主役を演じたギャスパー・ウリエルはなかなか良かったですよ。

Photo_30 

パイレーツ オブ カリビアン ワールドエンド
パイレーツシリーズの中でも最悪の出来かと。
それでも、ジョニー・デップみたさに通うのではありますが・・・

なんか消化不良です。
ジェリー・ブッラカイマーが仕掛けた映画だからこのドタバタも仕方ないのかもしれないが、これは大人向けのディズニー映画なのか?

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『アヒルと鴨のコインロッカー』

米国在住の姪は日本語を理解し片言は話せるが、甥は多少の日本語は理解するが、ほとんど話せない。その子供達をつれて多摩川べりを散歩した。

水鳥たちを眺めている時に、子供たちが「duck!」と言った。「鴨よ。」と私は言った。

私の頭の中ではduck=アヒルしかなかった。しかし鴨は英語でなんていうのかわからなかった。帰ってきて調べてみると、雌はduck雄はdrakeと使い分けるくら いで、結局アヒルも鴨もduckで雁やガチョウは雌がgoose雄がgander。日本人の認識の仕方と英語圏の人の認識の仕方の違いなのだ。1_3

そんなことがあったあとでこの映画を観た。
「アヒルと鴨はどこが違いますか」という問いに「アヒルは外国から来たけど鴨はもともと日本にいた」という答え。う~っ・・・ん?!変な答えだけど、これを変えてしまうと物語がおかしくなってしまう。
一年中日本にいるカモもいるかもしれないが、ほとんどは渡り鳥だ。アヒルは家禽だからむしろずっとそこにいるけどね。でもこの際アヒルとカモが逆でもいいか。自由なカモと束縛されたアヒル。やっぱりそうだ、カモが留学生、ブータン人でアヒルが不良たち。
ボブ・ディランの歌詞が心に滲みて、涙がこぼれた。

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プロフェッショナル 仕事の流儀

毎週ではないが、好きでよく見る番組だ。
今晩の放送は装丁家・鈴木成一。

商業デザインのマイスターだと思った。分野は異なり、扱うものは違えども、仕事に取り組む姿勢はとても興味深かった。クライアントの要望を叶えるためにある仕事で、自己実現ではないと言っていた。そうは言っても、それでも見る人が見るとそれは彼の仕事だと分かるそういうもの。かつて建築家村野藤吾が言っていたことと似ている。「99%は与条件で決まる。」

プロフェッショナルとは次の仕事があること。

さぁ、頑張ろう!

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『元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス』

フレッツスクエアで現在放映中の映画を観た。

むちゃくちゃおかしい。こんなブラックジョーク満載の映画が本邦未公開だなんてもったいない。
特定の俳優が目立ちすぎることなく、でもやはりジャック・レモンは最高で、こんな馬鹿げた話ありえないのに、適度に現実味がある。
アメリカ万歳の大統領もの(エアフォース・ワン)を観た後だったので、よけいに受けた。

ゲイのデモに参加しているジャンバースカート姿のドロシーちゃんが元大統領を救ってくれたハンサムな狙撃手(中尉)なのだけれど、この役者はだれ?

Image

8/29 追記

end roll を何度か見てやっと発見しました。

続きを読む "『元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス』"

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『パイレーツ・オブ・カリビアン』

一昨日-呪われた海賊たち-をDVDで復習してから昨日-デッドマンズ・チェスト-観てきましたよ。

まず、私はジョニー・デップが大好き。
でも、ディズニー映画は苦手。
だから、呪われた海賊たちはDVDでしばらく前にみて、ジャック・スパローを演じるジョニー・デップは嫌いではないが世間で騒がれているほど好きではない。

で、復習しようとDVDをみてるうちにいつの間にか居眠りzzz。
仕方なく、再度チャレンジ。でもやっぱり、zzzz。
まぁ、でも大体の物語は頭に入った状態で、映画館へGO!

面白かったです。
つまり、初めから続きがあるのを承知していましたので。
こういう続き物は、登場人物のキャラクターや細かいエピソードを捉えていないと楽しめません。ルールを理解して初めて楽しめるカードゲームのようなものです。
スター・ウォーズにしてもハリー・ポッター、ロード・オブ・ザ・リング、バック・トゥー・ザ・フューチャー、マトリックス等どれも前作を知らないと楽しさ半減です。

ところで、オーランド・ブルーム、いろいろみたけれどロード・オブ・ザ・リングのエルフ、レゴラスが一番良かったと思うのは私だけ?ウィル・ターナー役も頑張っているけど、なんか色気が足りない。レゴラスには恋物語がなかったからね。

一方キーラ・ナイトレイのエリザベス・スワンはだんだんよくなってきました。それは演技がというよりは、脚本のほうですが。ジャック・スパローに誘惑されても応じなかったのに、逆に誘惑しておいて裏切るしたたかさ。お転婆なだけじゃない。

そしてジャック・スパロウ、何をやってもお茶目。少々可愛らし過ぎかも・・・。これも脚本のせい。ジョニー・デップがなんでもこなしてしまうから、少しヴィジュアルに頼りすぎたのかも。

他の登場人物たちも、それぞれが役割をこなしていて、いい味を出しています。

でも最も印象的だったのは、カリブの海の美しさです。
デイヴィ・ジョーンズが恋したのは女性=海です。

で結局のところ、早く三作目がみたいなぁ、とまんまと製作者の罠に落ちたのでした。

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The Constant Gardener

映画『ナイロビの蜂』は佳作です。
俳優陣の演技は秀逸ですし、なんといっても音楽が胸に染み入ります。
やっぱり映画にとって音楽は命です。

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