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2015年 舞台鑑賞記録(3)

15) 11.15 ピレシュ ★★★
さいたま芸術劇場 音楽ホール
●シューベルト:4手のためのアレグロ イ短調 D 947
                        「人生の嵐」
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110 [ピリス]
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53
        「ヴァルトシュタイン」[グーアン]
●シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D 940
【アンコール】
●クルターグ:《遊び 第3集》より
              〈シューベルトへのオマージュ〉

グーアンはテクニックには問題ないし、十分聴かせることのできる表現力もあると思う。でも、やはりピリスのもつ芸術性の前には赤子同然だった。ベートーヴェンのソナタ31番における迫力たるやアルゲリッチ、ポリーニやツィメルマンに勝るとも劣らないもので、あの小柄な身体のどこにあれだけのパワーが秘められているのかと不思議に思った。
特に、2日前11月13日にあったパリの同時多発テロ事件(その真相はともかく100名以上の人が亡くなった)の直後であったためか、沈鬱な嘆きの歌の後のゴーン、ゴーンと鳴り響く鐘の音は激しい怒りの表出でもあった。その感情の渦に巻き込まれて、なす術もなくただ茫然とし、涙が落ちるままだった。
最前列で見るピリスの顔は、非常に個人的なことで恐縮だけれども、在りし日の祖母の顔にそっくりで、余計に私の心が揺さぶられたのだった。

16) 11.26 マリインスキー劇場 バレエ「ジュエルズ」
    アレクセイ・レプニコフ:マリインスキー管弦楽団
文京区シビックホール
●エメラルド ★
 ヴィクトリア・マクラスノクーツカヤ  アレクサンドル・セルゲーエフ
 ヴィクトリア・ブリリョーワ  ローマン・ベリャコフ
 ナデージダ・ゴンチャール  スヴェトラーナ・イワノワ
 エルネスト・ラティポフ
●ルビー ★★★
   ナデージダ・バトーエワ キミン・キム
   エカテリーナ・コンダウローワ
   デニス・ザイネトジノフ ワシリー・トカチェンコ
ヤロスラフ・バイボルディン アレクセイ・ネドヴィガ
●ダイヤモンド ★★
   クリスティーナ・シャプラン ティムール・アスケロフ
   エレーナ・アンドローソワ エカテリーナ・イワンニコワ
   ディアナ・スミルノワ ズラータ・ヤリニチ
   ローマン・ベリャコフ ヤロスラフ・プシュコフ
   アンドレイ・ソロヴィヨフ アレクセイ・チュチュンニック

バレエを見る回数が少なかった2015年だけれどこれは見に来て良かった。まず、マリインスキー管弦楽団は2軍だろうか、3軍だろうかと心配したけれど、バレエの公演でこれだけの演奏を聴けることは非常に珍しい。特にストラヴィンスキー、チャイコフスキーはさすがにお国ものだけあり、音楽だけでも十分聴ける出来栄え。ボリショイ劇場もバレエ公演時に劇場オケを同伴するが、オケの実力ではさすがにマリインスキーの方が上手だった。新国立劇場バレエ公演における東京フィルの演奏も立派なので、他のバレエ団もこれらに負けないような演奏をしてほしいものだ。 舞台美術と衣装も美しい。英国ロイヤルとかパリ・オペラ座の様な豪華なセットではないのに、シンプルでありながら安っぽくならないところがさすが。
エメラルドは特に可もなく不可もなくというところ。
ルビーはバトーエワの柔かくしなる肢体と俊敏な動きが素晴らしく、コケティッシュな表情に魅了されっぱなし。キムも体つきは少し貧弱だけれど、バトーエワのパートナーを立派に務めた。それにコンダウローワがストラヴィンスキーのジャズィーな曲調に合わせて大輪の花が舞っているようだった。この三人の華やかさと音楽のノリの良さが相まって、当初はヴィシニョーワで見られなくて残念だと思っていたのに、結果的にこれまで見たルビーの中で最も印象的なものとなった。
ダイヤモンドはいかにもマリインスキーらしい、正統派の白のバレエの決定版ともいうべき端正な美しさだった。

17) 11.29 ツィメルマン ★
所沢ミューズ アークホール
後述

18) 12.09 ギエム ラスト ★
川口りりあ 大ホール
後述

12.11 ツィメルマン
東京文化会館 中止

 

12.16 ボリショイ・バレエ・inシネマ 「くるみ割り人形」
アンナ・ニクーリナ デニス・ロヂキン
アンドレイ・メルクーリエフ ヴィターリー・ビクティミロフ

これは映画だけれど、家のTVで見るのとは映像も特に音の迫力が違うので3000円払うだけの価値はある。
ニクーリナもロヂキンも若くて美しいから、この演目にふさわしい。メルクーリエフもドロッセルマイヤー役とはいえ、まだまだ踊れる。それにこの演出は子供っぽくないので、最後まで楽しめた。「椿姫」が上映される1/13はツィメルマンのリサイタルがあり、ザハロワとチュージンが見られないのは残念。再上映があるといいのだけれど。「じゃじゃ馬ならし」と「ドン・キホーテ」はぜひ見たい。

19) バッハコレギウムジャパン
  さいたま芸術劇場 音楽ホール

●ヘンデル オラトリオ ★★

後述

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