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2015年3月

フライパン

少し前に合羽橋の釜浅商店で予約した鉄製26cmのフライパンが届いた。
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油紙を開けたところ
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これまでいくつものフライパンを使ってきた。鉄製、テフロン加工のもの、セラミックコーティングのもの大小様々、片手、両手。テフロン加工やセラミックコーティングはいずれ傷がついてそう長くは使えない。その点鉄製は少々重いけれどいつまでも使える。これは鍋の内側に持ち手を止める鋲がないので手入れが楽そうだ。

合羽橋の道具街に行くと様々な調理道具があって目移りがする。

既に持っている銅製錫引きの卵焼き器とかおろし金などは、結構いい値段で買った記憶がある。ところがもっと手頃な値段で同じようなものがあった。

フライパンとホーロー引きの片手鍋とポットが目的だったのだけれど、買い物に行ったのが日曜日だったため、3割くらいのお店しか開いていなかった。土曜日だったら、ほとんどのお店が開いているそうなので、次回は土曜日に行こう。

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「リヒテル エニグマ」モンサンジョン撮影

リヒテル生誕100年記念で上映されたモンサンジョン撮影の映像を見てきた。
バチバチと雑音だらけの上、断片的に挿入される過去の演奏で使われたピアノの音が割れていたり、音程が狂っていたり、ひどいものが多い。それでもなぜか心に残るものがある。シューベルトが好きだとリヒテル本人が言っていたし、グールドも言っていたように、殊にシューベルトが深く心に染み渡るものだった。
芸術家が語る人物像は言葉に棘があることが多い気がするけれども、リヒテルの場合も例外ではないようだが、彼の場合は他人に厳しいだけでなく、自分自身にも厳しくて、最後に人生を振り返った時に自分を肯定しきれないことに、やりきれない思いがした。記憶力に優れているのは楽譜を暗譜するときには役立ったとしても、辛く悲しい出来事や、嫌な気持ちも消し去ることができなかったのだろう。

東京都美術館の帰り、上野公園で桜を見て慰められた。1枚目はコマツオトメ原木とあった。エドヒガンの雑種とのこと。濃いピンク色の花。2枚目は樹種はわからなかったけれど、白っぽい花色。

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上野公園を歩いている人は普段以上に外国人が多かった。今日は風が強く気温も低かったので宴会のグループはまだ少なかったようだ。まだ花開いていない木がほとんどで、来週メルニコフの演奏を聴きに行くときには見頃になっているだろうか。


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オッテンザマー、ブロンフマン、ヒラリー・ハーン;サロネン:PO

遅くなったけれど、一応最近聴いたコンサートについて。

トッパンホールにてアンドレアス・オッテンザマーとホセ・ガヤルドの演奏会。

2013年の公演時にも思ったが、この人は実年齢以上に大人の感性を持っていて驚かされる。ブラームスのクラリネット・ソナタでは枯れかけたブラームスの心に浸み込むような暖かで少し翳りのある音色に涙が誘われそうになった。
アルゼンチン出身のピアニストに合わせてタンゴが演奏されたけれど、アンドレアスはどちらかというとジャズに傾いているように感じられた。

同じくトッパンホールで、イェフム・ブロンフマンの戦争ソナタ全曲。

ピアノの演奏会は女性客が多いイメージがあったが、今回は男性客が多かった。
ブロンフマンは技巧に優れ、パワフルで、理論的であるばかりでなく、かなり繊細な抒情性をも兼ね備えていた。6番の出だしで強奏したら、少し音が濁ってしまい、ホールが小さいこともあってかペダルを浅く小刻みに踏み替えていた。戦争ソナタの中では私は7番が好きで、これが実にきりりと引き締まった演奏だった。休憩時間に入念に調律した後半の8番は、クリアに響く音に力強さが増した。6番、7番の初演はリヒテルで8番はギレリスとのことだが、8番こそリヒテルにふさわしいと思わせる演奏だった。アンコールは2曲とも繊細な弱音でしっとりと演奏された。殊にスカルラッティが素晴らしかった。私にはこのプログラム自体リヒテルに捧げられたもののように感じられた。

ブロンフマンの翌日、サロネン:フィルハーモニア管とヒラリー・ハーンのコンサートを聴いた。

1stVn、2ndVn、Va、Vc、Vc後方にCbという配置でチェロが前列にいた。低音が響いてよく聴こえる代わりにとても美しいヴィオラの音が聴き取りにくかった。2年前に聴いたときよりも弦楽器の音がクリアだった。トゥオネラの白鳥でいきなり死の影が濃く描かれて、冷たい空気に広がる静謐さが美しい。

ブラームスの協奏曲でヒラリー・ハーンの登場。彼女の実演を初めて聴いた。丁寧で実に堂々とした男前の演奏だった。一時の感情に流されることがないにもかかわらず、雄大な景色に包まれた解放感と安心感の中に描かれる慈愛が快い。大きなおなかと結婚指輪のせいもあったのだろうか。いずれにしても当代随一のヴァイオリニストの風格だった。
サロネンが作るブラームスは弦楽器の音が明瞭でどちらかというと軽い印象で、所謂ドイツ的な重々しい暗さは無い。シベリウスの交響曲第5番でも白鳥でも寒色系の音で明暗を作り出していて輪郭がはっきりとしている。木管楽器でも金管楽器でも素直な澄んだ音色。そしてティンパニのキレが良くて爽快。
ハーンのアンコール バッハのジーグがまた素晴らしく、音楽の神髄が感じられた。衣装の色そのもの、黄金のミューズが存在した。
このブラームスも良かったけれど、欲を言えば、シベリウスのヴァイオリン協奏曲にして、オール・シベリウス・プログラムにしてほしかったな。

シベリウスの交響曲第5番はこの演奏会の前にカヤヌスとコリンズとオラモのCDを聴いたくらいで聴きなれない音楽。でも一応は予習をしていったつもりだった。しかし、まったく初めて聴いたかのように感じられた。いろんな楽器に活躍の場が与えられて、バルトークの管弦楽のための協奏曲のようだった。
アンコールはまたまた悲しきワルツ。でもとてもいい演奏だった。いい曲なんだね。
サロネンの火の鳥も聴きたかったけれど、体力的に無理。チケット代から言えばP前列(ティンパニ満喫)かLDとかRDなら買いたかった。

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リヒテル全集

今年に入ってから、次々と起きる出来事に翻弄されて肉体的にも精神的にも疲労困憊して、習っている水墨画の筆をとることができないでいる。音楽を聴きながら仕事をするのはもともと苦手で、仕事に集中していると音楽が全く聴こえなくなってしまうので、絵を描くときも音楽は聴かない。

それでも先月からiconRICHTER 14枚組とDECCAのRICHTERコンプリート51枚組のCDを集中的に聴いている。いつになったらすべてを聴き終えるかわからないが、どれをとっても外れがない。

今年はリヒテルの生誕100年でドキュメンタリー・フィルムの上映会や写真展には足を運ぶ予定。メルニコフの演奏も楽しみにしている。

---コンプリート リヒテル---

18/51 ショパンの「舟歌」。2010年所沢でのツィメルマンの演奏を思い出してしまった。あの時は特別だったと思うので私にはツィメルマンがベストだけれど、リヒテルの演奏も生で聴きたかったな。
リストのロ短調ソナタは物凄い迫力で、鬼気迫るものがある。リヒテルの録音はライブ演奏が多いためかたとえミスタッチがあっても気にせずに演奏者の集中力と聴衆の興奮がそのまま聴き取れて引き込まれる。

47/51 1985年録音の「冬の旅」が素晴らしい。ペーター・シュライアーの歌唱はもともと好きだけれど、この「冬の旅」が私の中では一番。ピアノが出しゃばらないのに、単なる伴奏でないところが、リヒテルたる所以か。録音の良さにこだわる人には少し気になるところがあるかもしれないが。

先日トッパンホールで聴いたブロンフマンの演奏を思い浮かべてみると、ブロンフマンの演奏は高速爆音で繰り広げられる超絶技巧による高揚感のみならず、ロマンティシズムがあって感動した。他方リヒテルの場合は、超絶技巧よりもロマンティシズムに比重がかかることが多いと感じられる。もちろん、だからといって決して甘い演奏ではない。

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