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2011年4月

今のところは

テツラフのホームページ上 5月のスケジュールには、TOPPAN HALL と SUNTORY HALLと記載されていますね。http://www.christiantetzlaff.com/pages_en/03_termine.html#may

これが消えないことを祈っています。

この前クレーメルの演奏を聴けなかったので、このところ様々な演奏家のバッハ無伴奏ソナタとパルティータを聴いています。クレーメルの演奏はよく聴くのですが、ヒラリ・ハーンやグリュミオーも好きで、古楽器だとクイケンの演奏も好きです。一昨年サントリーホールで聴いたテツラフの無伴奏パルティータ3番ガヴォットとソナタ3番アレグロ・アッサイも素晴らしい演奏でしたが、CDは聴いたことがありません。ツアースケジュールを見ると香港、ドレスデン、ライプツィヒではバッハの無伴奏を弾くのですね。

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5/2のトッパンホールの発表によると、ピアノのロンクィヒは来日しないことになり、テツラフの独奏になる。バッハとバルトークの無伴奏を演奏するって!ベートーベンも聴きたかったけど、バッハとバルトークの無伴奏はもっと嬉しい。ありがとう!!

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海外アーティストによる演奏会

モザイク・カルテットの公演がトッパン・ホールのHP上で、年内の振り替え調整ができず、中止と発表になった。3月のトーマス・ツェートマイヤーも中止だった。5月のムターは、テツラフは大丈夫だろうか?6月の五嶋みどりはどうなるのだろう?

2月のアンドラーシュ・シフ リサイタルは都合がつかず友人にチケットを譲ったので、今年に入ってからの演奏会は尽く聴けずにいる。今度の日曜日に変更になったクレーメルとアファナシエフの演奏会も行けそうにないけど、バッハの無伴奏パルティータ第2番シャコンヌ、ブラームスのVnソナタ3番、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲etc聴きたい。私のように直接の被災者ではないけれど、地震と原発による影響で委縮し皹が入った魂には音楽が浸み亘ると思う。CDやDVDではない生の演奏だからこそ通い合う心が欲しい。

いくらIAEAやWHOが福島第1原発はチェルノブイリとは違うと言ったところで、そう簡単には日本は怖いという感情が消えるはずもなく。

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ヤン・リーピンの『蔵謎』

2011年4月6日 14:00 オーチャードホール

福島第一原発事故の影響で各国政府から日本への渡航自粛要請が出され、来日を取りやめる海外アーティストが多く、中止に追いやられる公演が軒並み多い。延期と発表されているものも、今後中止になる可能性を否定できない。
そんな中、敢えて来日するアーティスト達には頭が下がると同時に何故敢えてこの時期に来るのだろうかとも思う。東京での放射線被曝は許容範囲と考えている人は高齢者か、こわいもの知らずか、もしくは危機的状況のこの日本に対する使命感を持っている人だ。

今回ヤン・リーピン率いる歌舞劇団は雲南省、四川省出身の十代の若者たちが中心で、『蔵謎』の蔵はチベットを指し、雲南省、四川省、青海省、甘粛省、陝西省、チベット自治区を含む言葉らしい。今回の公演に際してヤン・リーピンが東日本大震災にお見舞いのメッセージを寄せているが、それは彼らが2008年に起きた四川大地震を経験しているからこそ、うわべだけのお見舞いではなく、実際に来日して公演を行い、その出演料の中から寄付をするという行為に結びついているのだろうと思う。地震の前は大勢いた中国人労働者の多くが帰国していなくなった東京に来て、放射線という目に見えない恐怖を若者たちに与えるのは申し訳ない思いで胸が痛い。

六弦琴は津軽三味線に近いし、民謡も日本のものと似ていて親近感を覚えたけれど、すべてを超越していたのがヤン・リーピンその人で、観音菩薩の涙から生まれたとされる多羅菩薩そのものに見えた。手指・足の爪先、頭の先まで身体のすべてがコントロールされていて無駄がなく、優しく、艶めかしく、人間離れしている。東洋の美そのもの。シルヴィ・ギエムが鋼の剛なら、ヤン・リーピンは柳の柔といえると思う。
前回公演の『シャングリラ』を見ていないことが後悔された。

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