昨日4月26日上野の国立西洋美術館で開催中のルーブル美術館展に行って来た。地味だったが、いくつか印象に残ったものを。
アブラハム・ミニョン ジョウビタキの巣
この細密画的で妙にエロティックなのに御伽噺風な絵は17世紀のものとは思えない。
ヨハネス・フェルメール レースを編む女
今回の目玉作品で、ものすごい人だかりがしていてじっくりみられなかったが、私にはあまりぴんとこなかった。印象としてはある絵の一部を切り取ったものというところ。小さいからだけではなく、絵画自体がもつ物語性を感じられなかったせいかもしれない。
ディエゴ・ベラスケスとその工房 王女マルガリータの肖像
マルガリータの肖像画はプラド美術館でみた「ラス・メニーナス」をはじめ来日した作品を何点か見たことがあるが、これはベラスケス工房には違いないだろうが、さほどの力作とは思えなかった。
ルドルフ・バクハイセン アムステルダム港
この画家の名を初めて目にしたが、かなり大きなこの絵はよかった。おそらく17世紀当時のオランダの空気をよく表現しているだろうと思うし、画面構成が落ち着いているのに退屈でない、今回の展示の白眉だと思った。
ペーテル・パウル・ルーベンス ユノに欺かれるイクシオン
ルーベンスらしいタッチと構成で安心してみられる。Ⅱ.旅行と「科学革命」にあったルーベンスの絵は私のイメージするルーベンスとは異なり落ち着かなかった。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 大工ヨセフ
昨年のフェルメール展でもみたので、驚きはなかったが、劇的な構成と光の扱いが美しい。
この他にもレンブラントやヤン・ブリューゲルもあったのだが、いまいちな感を拭えず、久しぶりに常設展を見てきた。こちらのほうが空いていてゆっくり見られる上に質が高く充実していた。
展示品は私がみたことのあるおなじみのものもあれば、初めて見るものもあった。
もっとも驚いたのがミレー 春(ダフニスとクロエ)
バルビゾン派の暗い色調とは異なり、明るく爽やかな色彩、軽いタッチで描かれた淡い恋の芽生え。松方コレクションだから昔からあったはずだが、こんな絵があったとは気付かなかった。
それに次ぐ発見がジョルジュ・ラ・トゥール 聖トマス
この暗く沈潜していながらも強い情念を感じさせる明暗と構成、リアルな描写はすばらしい。
人ごみの中を歩いて疲れてしまったので、こんど常設展だけゆっくり観に行こう。
帰り際、若い女性グループが前庭にあるロダンの彫刻を見ながら近づいてきて「これ、カレーの市民でしょ!あっ、当たってた!!」美術の教科書に載っていても、多くの人は見過ごしているか忘れている中にあって、ほほえましい光景を目にした。うちの子供はきっと知らないな・・・
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